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原作既読で、このドラマCDを聴きながら再読しました。
原作も大好きです。
この作品の、透明で儚げで切ない世界観を声優の皆さん、音響、脚本家の方々が見事に再現されてました。
台詞や状況説明が原作と比べて、最低限に追加されているだけなので原作を知らないと状況を掴むのが難しいかもしれませんが、この作品を表現するにはこの方法が正解だったと思います(私もむつこさんの御意見に賛成です)。
出演されている声優の方々は、私が好きな声優さんが多いのですが、森川さんのとっても渋いお声が聞けました。
小説家役の野島さんも優しげな声に萌えましたし、冬役の吉野さんもやんちゃな役にぴったりでした。
原作未読なんですが、一回聴いただけじゃよく分からず、二回三回と聞き返しました。
すごく良かったです。
最初は「これ、未読組を置き去りにしてるよね…。モノローグ増やして、状況分かりやすいように作ってくれ~」などと思ってたんですよ。
でも、聴くうちに「いや、これでいい」と思うようになりました。
分かりにくくていいんですよ。繰り返し聴いて輪郭を掴んだほうが絶対にいい、と思いました。
モノローグを安易に増やしたら、この独特の空気が壊れてしまったんじゃないかなと。ふわふわ優しくて切ない、水彩画みたいな空気。
擬人化されてる季節や花が、繰り返し聴くうちにすんなり心のなかに入ってきます。
ただまあ、ドラマCD向きの話かと言われると、向いてなかったという気もしますね。
とにかく原作を読みたくなりました。
声優さんたちはみんなステキでした。
おじいちゃん役をされてる森川さんがかなりツボでした。
主要キャストのみなさま意識してふわふわ喋りをされてるんですが、めちゃくちゃ耳に心地良かったです。
そんななか、一人やさぐれ役をされてた吉野さんもツボでした。