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ちーちゃんの遼一、すごくよかった。
健気な聖母のようでいて、実は自分の殻に閉じこもって周りを拒絶している、微妙な傲慢さ。
森川さんの春海も、ヘタレな大人でよかった。
春海の、鈍感って言うのとも、ずるいっていうのとも違う、ヘタレな図々しさ。
お互いに、少しでも自分の心を相手に伝える努力さえすれば、幸せになれるのに、大人の臆病さで、それが簡単にはできない。
身体だけは、エロエロに燃え上がるのにね
っていうのが、ちーちゃんと森川さんの、大人の声だからこそ成立してた感じ。
音楽も、じゃまにならず、雰囲気が合っていてとてもよかったです。
森川さんのパパの演技に萌えて思わず巻き戻して三度聞き直してしまいました。
森川さんて、スパダリ、貴族、ヤクザ…なんでもお上手で流石としか言いようがないですが、私は数ある森川さんのお得意分野の中でも意外とパパ役が好きです。BLでなくても好きなのに、BLのパパはツボです。
さらに、鈴木さんのこの役、まるで私を写しているかのようで、と言うのはそう言う経験をしていたと言うか、正直今でもそんな恋愛に疲れ気味継続中。。。と言うこともあり一気に感情移入してしまいました。どうか、貴方だけでも幸せになって下さい!!!と言わずにいられません。鈴木さんこう言う役本当にお上手です。
儚げで、根っからの良い人だけど、外面は少し強気に見せるところもあったり、そんな複雑な心理描写がお上手です。
マスターの存在も、良いポジションです。ああ、こう言う人って居るなぁと思いながら聞いていました。「お前のことを可哀想だとは思わない。自分のケツは自分で拭きな」の下りは
痛い痛い痛い!!でも本当にそうなんです。そしてそれが愛情なんですよねぇ。と思い、辛いです。そしてありがたい。
ストーリーは、現実でもありそうな感じからスタートします。
モノローグが多いですが、それだけに遼一の内面が揺さぶられているのがストレートに伝わります。鈴木さんの語り好きです。間の取り方や、語尾の癖がなんとも切ない…。
最終的に幸せになって行く二人ですので安心して聴いて大丈夫なBLCDです!
と、実は、聴きながらレビューを書か初めていたのですが、今は聴き終わり直すところがほとんどなく、ホッとしました。だって、大どんでん返しがあるかもしれないでしょう。それがないハピエンの素晴らしいさ!
切なくて幸せなのが好きな人はおススメです。
書き始めた時はまだ最終局面は見えて来なかったですが、聴き終わり今となっては
森川さんのパパの時と、濡れ場での切り替わりがヤバいです。ああ、いけないお人。
こうしてどんどん虜にしていくのです。
そして、このお話現実にありそうなお話ですが、これを参考に行動を起こすのは危険だと自分に言い聞かせながら聴いておりました。
これは、フィクションなんだから!
崎谷先生の作品は本当にいいですね。そして、森川さん×千尋くんの組み合わせ、さすがの安定感。お二人とも演技がお上手なので安心して聴けました。千尋くんの一途で健気な演技、今回、森川さんは設定的なものもあったのか、初々しい男性、幼児の父親としての演技がとても上手に表現されていて素敵でした。
崎谷はるひ原作っていうと、ビッミョーにイラッとくるんですが(笑)
その濃厚な空気ゆえか、やたらと森川帝王×千尋たんのコンビがハマる。
今回は優柔不断めな既婚男と、健気なゲイの不倫物語…ってことで、
攻めの春海(森川さん)に非難が集中するのは目に見えたんだが…。
うわー、ワタクシ、これわかりすぎるほどわかるっすよwww
不倫経験者のワタクシとしてはすんげぇ身につまされたドラマでありましたw
既婚と恋愛しちまったことある人なら、「あるあるある!」と頷くかも。
たしかに春海ってBL的にはサイッテーなんでしょうが、ものすごくリアル。
あぁ、いるいるいるいる…こういうの…!
と、激しくヘッドバンギングしてしまう。
春海の魅力がワカンネ、って人多いと思いますが、まぁ、えてしてこういうヘタレ気味な既婚ってハマりやすいんですってばw
一人でぐるぐる考えすぎちゃう遼一(千尋さん)にしても、
妙に共感できる!
ことに春海の子供に妙な嫉妬心を感じてしまうあたりはリアルすぎてこえぇw
自分の気持ちを言えなくて、自分から終わりにしようって言っちゃうのもわかりすぎるほどわかるし、ゆえに、爆発しての泣きはものすごい説得力。
コミュニケーション不足ゆえ、という非難は多々ありますが、
でも、不倫ってそういうもんじゃないのかと思うですよ…。
相手の家庭を壊したくはないし、セフレでいいやと思う気持ちともっと愛されたいという気持ちの狭間で揺れてしまうこともあるし、攻めにしても、言おう言おうとしつつ乗り遅れていってしまうのもわかるんだよなぁ。
ましては遅デビューのフォモならなおさら…。
エンドは煮え切らない春海が自分の気持ちをきちんと吐露して
ハッピーエンドになるわけですが、これって、不倫をしている者の理想じゃないかなぁ。
子供も捨てて自分を抱き留めてくれるなんて。
倫理的にはどうよ?なんだろうけど。
そういう意味では悲しいほど強烈なファンタジーだった。
さて、こういうリアリスティックな場面を遺憾なく再現していた千尋さん&森川帝王ですが、千尋さん、ホント泣きがうまい。
森川帝王×千尋さんコンビにしてはエロエロっぷりが控え目ですが、二人のためらいがちな呼気が大人の色気。
ストーリーはいまいち好きじゃないです。
攻めはどこがいいのかさっぱり分からない。好きなら好きって一言言っとけと思う。長い話だけど、たったそれだけで終わる話なんだよね、これ。で、私、「好きと告げれば万事解決でハピエン!」って話があまり好きくないもんで。
子供はあんまり可愛くないし。嫁もへんな性格~!
受けのマイナス思考も好きじゃない。せっかく誘い受けなんだし、「身体からはじまったけど、心まで落とすように頑張るゾ!」ってタイプなら大好きなんだけど。
一年も関係続けてたなら、普通は一定の情は感じ取れるんじゃないかな。遊びの関係にだって情はある。セフレでも捌け口でも、情がなきゃ続かないよ。それなのに「相手にはハートがない」って決めつけてるのは「健気」というより「失礼なやつ」だなって思うんだよね私。
あとオカマバーのマスター。「何もかも分かってるよ、ウンウン」ってタイプ。崎谷作品によくいる悟りをひらいたタイプのキャラです。人生を語ることはなかったけど、「すべて分かってるさ」ってオーラ満開の台詞がウゼーと思ってしまいました。
ただもう受けの鈴木さんが最高に良かったんですよ。
モノローグは耳に心地いいし、泣き演技は鳥肌たつし。
濡れ場は最強。誘ってベッドに持ち込むシーンは圧巻でした。
「押さえつつも漏れる声」とか「理性とんで溺れる声」とか場面場面に応じた喘ぎ方が素晴らしいとしか言い様がなかった…!
もちろん帝王森川さんも抜群の安定感でした。
原作既読。
カフェ店員でゲイの遼一(千尋)は、客として訪れる
家族持ちの春海(森川)に惹かれていて
ある日、ハッテン場で、うろうろしている春海(森川)と出会い
ゲイじゃないかと迷う春海(森川)に「試してみる?」と持ちかける・・・
以後、セフレのような状態が続くというお話。
遼一(千尋)は、すごく不幸体質で
春海(森川)は、攻めのくせに恋愛に対して受身w
なんとなく結婚して子供を作って
でもけっきょくダメになって・・・春海(森川)は
ものすごく弱くてだらしのない男ですw
ダメだけど、そんなところもかわいいと思えちゃう遼一(千尋)も
相当ダメな男だと思うw
清純とか純愛ってわけじゃなく
だらだらっと、ちょっとずるい大人の恋の話。
森川さんがフリトで言ってたけど春海(森川)は
けっこう等身大な男性像でしたよ。
ものすごく悪い男でも、潔白な男でもなく、ゆるい色気。
声がつくと春海(森川)の魅力が伝わりやすかった。
絡みは、たっぷりねっとりアダルティックに色気むんむんです!
まあ・・・崎谷はるひシナリオですからw
このシナリオAtisさんじゃなかったら
もっと安っぽくて薄っぺらくなってたかも。
BGMの雰囲気とかもしっとり。
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巻末フリト 約2分 (森川、千尋)
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ざっくり感想
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通販特典フリト 約21分 (森川、千尋)
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お題トーク
健気で自分の中でぐるぐるしちゃうタイプの受のお話でした。
遼一は晴海に惹かれていて。
だから、夜の街で出会った時に晴海の事情を聞いて憔悴している晴海を慰めたくなって無理に軽いフリして誘ってしまうんですよね。
その居心地がよかったのか、晴海は1人になると(子供の親権は晴海が得たが月に2回元嫁の元へ泊まりに行く)遼一を呼び出して。
そんな慰めるような逢瀬を繰り返す遼一。
気持ちはどんどん惹かれていくのに、晴海の抱える事情を思うと伝えることができない。
そんなことが1年続いて別れを決めるのだが…。
きっと要は晴海がもっとしっかりしてれば、ちゃんとその想いを遼一に伝えていればこんなことにはならなかったのにね、って話なんですが。
勝手にぐるぐるしてたのは遼一だけども、やっぱりなんだか原因は晴海にあるように思えて仕方ありません。
ちーちゃん(鈴木さん)の遼一はこのどうしようもないような恋に一生懸命で健気で。
せつなくなりつつも身を引くことを考えていて。
その心情面の表現はさすがちーちゃんです。
晴海役の森川さんはなんというかちょっとヘタレな感じがあって全体的にはやさしいトーンのようなちょっと弱い感じのような。
あんまり聞かない感じのぶーちゃんだったかも。
フリトはちーちゃんと森川さんと。
特典フリトでは森川さんが行き付けのお店についていろいろと語ってました。
店長と仲良くなってオリジナルメニューを出してもらったりとか。
ちーちゃんはハワイっぽい雰囲気の犬と一緒に行けるカフェテラスのお話。
あとは、それぞれの役について。
ちーちゃんの役は母性のかたまりのような役だったので、ちーちゃんの中の「ちーママ」の部分を活かして演じたらしい。
森川さんの役はなんだとってもフツーに森川さんぽかったとか。