久江羽
吸血鬼・ロキシーと宝石店店員・オリヴィエとオリヴィエの今の恋人ヘーゼルのお話。
以下、ネタバレしないと感想も書けないです・・・。
その昔ロキシーの餌食になったオリヴィエは、長い時間【人間のふりごっこ】をしながら今まで存在してきました。
で、今の恋人は医師のヘーゼル。
上記の【 】内の秘密の部分を隠しながらお話が進むので、想像を膨らませながら聴くか、原作を読み返すかしなければ上っ面だけのいまひとつパッとしない作品と感じてしまうでしょう。
背景のみでなく、彼らの感情も、あまり盛り上がることの無いまま終わってしまった気がします。
もちろん、濡れ場もあるのですが、そうなるまでの説得力に欠けるというかなんというか・・・
声としては、玄田ロキシーは強そうで俺様でOK。
塩沢オリヴィエははじめのうち「ちょっと若々しさに欠けるんじゃない?」って思ったのですが、それは演技上のことだったようです。
対ロキシーではトーンが落ち、対ヘーゼルでは白々しい程に若く明るい声になるのです。
そのくらい、ロキシーにはツンでヘーゼルにはデレなわけです。
堀ヘーゼルは無難なカッコイイお兄さん。ポジション的にそれしかないのでそんなもんかな。
原作の詳細を忘れているので、何を言う資格もないのですが、もうちょっとオリヴィエのロキシーに対する複雑な(認めたくないけれど、惹かれてしまうというような)感情をなんらかの形で表してあったらよかったなと思いました。