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出版元が倒産しており、現在は絶版となっています。
一つの作品をCD三枚に渡って音声化した最後の巻です。三枚購入し、聴くのは躊躇すると思いますので、参考までにレビューを書きます。
由利を演じる三木さんは、とても独特な間延びしたしゃべり方、高めの声のトーン。それが、由利という人物に合っています。
佳也さんの鳥海さんは、真面目イメージが沸くような落ち着いたトーンと話し方です。
1からお二人とも熱演されており、演技に心を揺さぶられます。
今作はとにかく切なく涙を誘います。
正直に述べると、1-2はおもしろいし演技は良いがリピートはしないかな、と思っていました。
しかし、今作!ぐいぐい引き込まれ、ラストは切なく衝撃を受けます。
最後までまで聴くとまた1に戻って何回も聞き返したくなること間違いなしです。可能でしたら、1から時間を空けずに聞いていくとよりお話のつながりが解ると思います。
引き込まれるストーリー、役と合った役者さんの熱演、脚本、演出。すべてが合わさっての素晴らしい作品になっています。
このような作品に出会えると、BLCD聞いていてよかったなと思います。
原作未読です。
運良くお店に2巻と3巻があったので、一緒に中古で購入しました。
2巻目の時の購入状況と同じなので、詳しいことは今回は省略します。
最後まで聴いてみましたが、印象としては普通でした。
三木さんも鳥海さんも好きな声優さんなのに、
こんな評価をするのは非常に心苦しいですが、
聴きすぎて慣れてしまったせいか、
良い演技が、普通の当り前の演技になっていると思ってしまいました。
言い換えれば、手抜きせず、力みすぎず、
リラックスして演技をしていると思いました。
1巻から3巻、全巻を通して、発売当時よりも
高値が付く価値があるようには感じられませんでした。
また、CDを聴いた限りでは、
原作を読みたいとは思えませんでした。
ただ、「あ、これ良いな」と思える、
印象が残ったシーンが一つだけあります。
一番 最後に、佳也さんが由利さんに声をかけるシーンがありますが、
その時の由利さんが嬉しくて感動している気持ちや態度が
伝わってきました。
このCDを聴いて良かったと思える所は、もう一つも無いのかな、
と諦めていたところ、前巻の予告で期待していたシーンとは違いますが、
最後の三木さんの演技が期待していたのと同じくらいで、
とても良かったです。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」です。
良い結末で本当に良かったです。
良作だと知り聴くことにしました。
3枚でひとつの作品だと知ったときは、長いから、ちゃんと最後まで飽きずに
聴けるかなと不安もありましたが、全然問題なかったです。
一気に3枚聴きました。
話の内容はもちろんのこと、SEやBGM等もすごーくよかったです。
ラストの佳也さんが、記憶喪失になってからの、由利さんの言葉は、
聴いていて、とても辛かったです。
佳也さんが「あの、どこかでお会いしたことが」
のところで、未来に希望の光が見えてきた感じがしました。
その時に、息を飲む由利の声?は今でも頭から離れません。
そして、Ⅰでも聴き、Ⅲのラストでも由利が言った。この言葉、
「あなたが選んで下さい『はじめまして』と『またお会いしましたね』と、どっちがいいですか?」
とても、印象深い言葉でした。
BLでは、あまり聴いたことのない終わり方でしたが、
個人的には、結構好きです。
このあと、由利と佳也がどうなっていくのか、気になります。
うん、良い。キレイな終わり方。
原作だと、どんな風に
描かれているのか知らないか
CDは、三作とも聴きやすい、が空っぽのお話でもない。
さすが小説原作。人によるだろうけど、あと味も私的には満足。
思わず「ほ~」っと声がでていました。すばらしい。
そして、聴き所は、三木さんの演技がすごかった。いまさらだが、
やっぱりすげーですな。、三木さん。
相変わらず、絡みがツボでないけど、なんだかんだと楽しめました。
グレーゾーン、まだなら是非そちらもお勧めですよ。
ラストが本当に素晴らしいです。
お見事!これしかない!と思いました。
これ個人的に続きは絶対に必要ないです。知りたくないし、蛇足を感じるし、感動も薄れる気がします。
で、あそこでピタッと終わったからこそ、こんなにも余韻の残る作品になったんだと思います。
話の輪がいったん閉じて、希望のある未知へと広がっていくのを感じさせてくれるラスト。
このラスト、攻め(三木さん)のアップとあのセリフのあと、受け(鳥海さん)には一切カメラを向けず、そのまま抜けるような青空めがけてカメラがパンしていくのが私にははっきり見えました!なんという心憎い演出なんだ!と思いました。(すべて私の脳内妄想カメラワークですがw)
あと、音楽やSE等の演出もとても良かったです。
「名作だから聞いて」ということで聞きました。
3枚で一本のお話になる分、無理なく丁寧で厚みがあるドラマCDでした。
原作は未読ですが読んでいなくともちゃんと内容も心情も分かるのは素晴らしいことだと思います。
えみうが素敵だ!と思ったところは、由利さんが激高するところです。あのテンションの声で、秘めたやりどころのない怒りをぶつけるシーンは感動しました。もどかしい気持ちと悲しみに胸が痛かった。
ラストシーンはきっと絵にしたら光が射し込んでいて、外野の音が遠くに響くくらい、心が触れ合っているのでは…と。過去から未来に繋がるとても長くて短い瞬間だったのだろうと思います。その後、彼らがどんな形であれ幸せに繋がる道であって欲しい、そう思うラストでした。
あぁん、やっぱり、感動が高まりすぎると、
感想が書けない、、、、
一人だけで、静に事件の奥深くまで踏み込んでいく佳也。
由利との激しいセックスは、恐怖を誤魔化すために、由利を利用しているだけなのではと、後ろめたく思っている佳也。
それでも、由利はひたすら優しくて、
佳也が、由利への気持ちを初めて口に出して認めた夜。
これからの2人の未来を思った朝。
ラストシーン
ファーストシーンと、一言一句、違わない台詞で、、
同じように、軽く、優しく告げる由利。
佳也の返事は、
いったいどんなだったのかな、、、、
誰にも頼らず 一人で事件の核心へと迫っていく真行寺。
「覚悟を決めた聖人なんか くそくらえだ ! 人間なんて 生きてなんぼのもんだ」
(亜久利のこの台詞が好きです)
だが彼を案じる片岡亜久利の言葉さえ もはや真行寺には届かなかった ― 。
切実に 由利という男を欲しながらも 一度として 愛の言葉を返すことも叶わない自分に見返りを期待しない優しさで愛情を注ぐ由利。
「これは裏切りなのだろうか…」と真行寺は苦悩する。
いくら躰を重ねても 決して本心を明かそうとはしない真行寺に 不安を募らせ 真相を探る由利。
全てが明らかになった時 真っ向から対峙するふたり。
自分を遠ざけようとする真行寺に 由利は 一歩も引こうとしません。
そのまっすぐな想いが 頑なだった真行寺の重い心の扉を開かせます。
『 僕達の未来は … 現在( いま )から 始まるんだよ 』
そう 二人の未来は いま始まったばかりで ここから 続いていくはずだったのに――。
「あなたが選んで下さい
『はじめまして』と『またお会いしましたね』と、どっちがいいですか?」
これは『Ⅰ』の冒頭で 初めて二人が出会うシーンで交わされる会話です。
そしてまた『Ⅲ』のラストシーンで交わされる会話でもあります。
ブックレットには後日談としてサイドストーリーの書き下ろしがありますがこのエンディングは切なすぎる!
「つらくなんか、ないよぉ…」って、由利さん!よけいに辛いから(泣)
なまじ、希望的観測もできるがゆえに辛いです。
久能先生が、このふたりの本当のハッピーエンドを書いてくださるのはいつになるのか……。その暁には是非(!)またこのスタッフとキャストでCDを作っていただきたいなあと切望します。
何かをふっ切ったように佳也はそれからも由利との関係を続けていた。
個人的にしている捜査も着々と進んでおり、裏から手を回しては麻薬ルートの検挙をしたりもした。
しかし、情報ルートを内密にしているとはいえ、ほかの事件に取り組んでいる時に摘発に出るなど越権行為も目立っていた。
そんな佳也の様子に警視庁も監察を片岡に送るなどして佳也の調査に当たる。
片岡は佳也を心配して再三無茶はしていないか尋ねるが、佳也は一向に口を割ろうとはせずうまく話をかわしていく。
そうして、片岡は他県へ移動になり、佳也の捜査はいよいよ1人でやるしかないところへと追い込まれていく。
そして、由利は…。
3部作最終章です。
佳也は由利に身を任せるようにはなりますが、由利の好意に答えを返すことはしない。
ただ、身体に溺れるだけ。
それは佳也の生い立ちにも関係していて、事件を追うのもその生い立ちがあってのこと。
由利は不安が消せなくて遂には佳也が追っている事件のことを知り、佳也に手を引くように言うけれども佳也はそれをきかない。
自分の気持ちが生い立ちのせいではないかと自信が持てない佳也に由利はその気持ちが嘘ではない本当の気持ちだと教えられホッとするのだった。
そして、予告にもあった由利の激昂シーン。
これは本当に痛々しくてたまりませんでした。
大声で叫んでるんだけど泣いてるように聞こえるというか。
止められなかった、そこまで追い詰められてたことに気付けなかったことを悔やんでいるというか。
とにかく悲痛でした。
ラストへと向かうシーンでは本当に「えぇっ」と思うような展開で。
私がそれまでにこういった終わり方の作品を聞いたことがなかったせいもあると思うのですが、こういうふうに終わるのかぁ…と。
「あの…どこかで、お会いしたことが…」
佳也の言葉に息を飲む由利が印象的でした。
この言葉が聞けたから、由利は初めて出会った時と同じ言葉を繰り返すことができたのだろうし、由利が救われたような気がしました。
未来に希望が持てる終わり方でよかったです。