雀影
秀麗な美貌のガーディアン・凪が三木眞、寡黙な同僚・堀江が小西、かつて凪を力で屈従させた男・キースを成剣さん。
他に、現在の凪の主人・結城コンツェルンの次期当主・崇生が杉田、その恋人兼ガーディアン・千裕に鈴という顔ぶれ。
CPは、堀江×凪、キース×凪、崇生×千裕でした。
凪はクールで有能で色っぽい、
クールビューチーな受け三木さんを堪能。
凪を一途に慕う大型犬堀江と、最終的にはラブラブになるんだけど、凪の昔の男・キースに引っかき回されたりして、二人の仲が成就するには色々紆余曲折がありまして、爆弾処理中にそんな腰くる声で告白とかしてドーするの、って感じ
ドラマ自体がなかなかしっかりしたお話で、ベッドシーンはほぼ朝チュンレベルだけど、台詞のお声が充分エロいんで、聞き応えあった。
それにしても、こういう、鬼畜な変態させたら、成田さんって追随を許さないわね。
ラストトラックは、そのキースサイドからの凪との思い出話でした。
凪は結城コンツェルンの護衛部隊「ガーディアン」のトップに属している。
凪は時期当主となる崇生を守るために護衛となったのだった。
そんな凪の傍らには常に堀江がいる。
堀江は大学時代から凪に想いを寄せており、そのことは凪も知っている。
しかし、2人の関係は変わらず。
ただ、堀江は凪を想い続けていた。
そんなある日、崇生のお披露目を兼ねた席に、以前、凪が結城に入る前に所属していた高野のトップであるキース(喜一)が現れる。
キースは凪が高野に属していた頃、凪に主従以上の関係を強いていて。
日本滞在中の護衛を凪にと指名してきて…。
三木さんはいわゆるクールビューティ的な感じで。
落ち着いた口調とかステキです。
そんなに線は細すぎない感じかな。
小西さんもイイ声。
ただひたすらに見返りも求めず凪を想い続ける感じで。
淡々としてるかな。
いや、でも、見返り求めないとか言いつつ「一度でいいから想いを遂げさせてくれ」とか言っちゃってましたが(笑)
強引ではないんだけどね。
それで、凪が拒否ったからそれ以上の関係にはならなかったし。
ただ静かに想い続けてて。
静かにだけど、言葉の端々にそれは明らかに見てとれるから周囲は知ってたんだろうと思うけど。
凪本人もわかってるしね。
好きなシーンはキースにされていたことを暴露し、堀江に今でも自分を好きなら…と手を伸ばすシーン。
ぎゃん!!
三木さん、誘い受!!
しかし、あることが原因で堀江は退いて。
部屋に残された凪はやるせない気持ちで涙するんだけども。
…三木さんのこういう泣きの演技好きです。
なんて言うんだろ、言葉にならない咽喉から搾り出すような声みたいなのとか、そういうの好き。
あとはラストのえちシーン。
盛り上がっていくのかと見せかけてのフェイドアウト。
というか、もう、むしろ朝チュンに近い感じでかなり残念なんですけどもー。
堀江に「がっつくなって」って止められてたくらいの凪がどれほど乱れてくれるのかと楽しみにしてたのに…あう。
結局、ちゅーよりちょい先くらいまでしか聞けなかったのですよ、とほほ。
でも、そのちゅーシーンはなかなか息いっぱいで楽しかったです(笑)
特に1回目のシーンでは堀江の切羽詰まった大興奮な感じの荒い息が堪能出来ましたし。
キャストトーク。
三木さんが小西さんのちっさなことにいちいちツッコんで苛めてる感じとか楽しかったです。
更に8cmCDが付いてて。
こっちはキースメインのお話というか、キース目線で今までを振り返るようなお話でした。
「世界のすべてが敵だとしても」の続編、というかスピンオフ。
「世界のすべてが~」のCD→原作→「世界は二人のために」の原作→このCD、の順で聴いた。
先の「世界のすべて~」も大仰な作りだったけれど、こちらもその線は踏襲。
ある意味、ハーレクイン的なBLの王道?(笑)
世界観も大げさだし、本人たちの言うセリフも大げさ。
でもそれがスルッと入ってくるのはひとえに役者さんの力かと。
「~すべてが~」より、ずっと心理描写と行動が結びついていて違和感なく聴けました。
凪の美人なストイックさに三木さんの声がとても合っていたし、忠実に頑なに愛する人を守ろうとする姿勢の堀江の声も小西さんに合っていました。
今回、昔の凪を抱いていた男・キースが色々な意味で絡んでくるのですが、傲慢な富豪を成田さんが好演していました。
キースがもう少し素直に自分の気持ちを当時凪に伝えていたら、あるいは結果は違っていたかも、と思わせる雰囲気でした。
成田さんの声は目線すら想像できますね。上手くて好きな役者さんです。
BGMや効果音もいかにもなチョイスで、エンターテイメントとしてサラリと楽しめる内容だと思います。
8cmドラマCDが、後日のキースとの攻防?なのですが、楽しめました。
うーん、ストーリーが微妙でした。
プロ中のプロという設定のガーディアン(ボディーガード)のプロ意識があまりにも低すぎることに萎えました。
もちろん、「プロ意識をかなぐり捨てて愛するひとのために感情的に動く」という展開は萌えるんだけど、それって、弓をギリギリまで引き絞ってためてためてためまくったあとに矢を放つから萌えるわけで。
最初から抑制がきいてないボディーガードだと萎えちゃう。
守られる側も、でしゃばりすぎ。
「俺は逃げない」ってカッコよく言われても、それって本来はガードする側にとったら邪魔だし迷惑な行為なのだ。なによりプロを尊重しないのは失礼だ。
もちろんこれも、「タメ」が効いてたら感動できるし萌える場面なんだけど。
声優さんたちはとても良かったです。
小西さんと三木さんのオトナな二人と、そこに絡むあやしい成田さんwと。
声優さんは良かったんだけど…やっぱストーリーがなァ…。