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pretty babies
原作未読。持ってるんですがまだ読んでないや。
あんまり評判の良くない作品だったので、「つまんないんだろうな~」と思いながら聴きました。それが良かったのか、意外と面白かったです。
ただ、欠点だらけの作品なのは間違いないですね。
最大の欠点は、話が分かりづらいこと。
原作の問題なのか脚本の問題なのかは分かりませんが、必要な説明を省きすぎだと思いました。先にレビューされた方の話を読む限り、どうやら脚本の問題みたいですね。
でもマネキン返却ミッションじたいは妙に好きでした。馬鹿馬鹿しくて好き。こういった作品だと、陳腐すぎて寒い人間ドラマを事件にするパターンが多いんですが、それよりはずっと好きです。
あと、話がちゃんと終わってないこと。事件は終わりますが、恋愛に関しては終わるどころかはじまってもない。視点が変わっていくので誰が主役なのか分からず、大勢いる主要登場人物の立ち位置や関係性を伝えるための全編プロローグって感じでした。この点を批判される方が多いようですが、私はここは全然okだと思いました。作家さんの狙いは分かるし、むしろ好きかも。
ただ、警察の描写はひどかったです。もうちょいリアリティが欲しいです。「単独行動する優秀な刑事」なんてありえない。周辺のディティールにリアリティを出せば、リアリティのないヘンテコ集団である「ベイビィズ」のリアリティが逆に上がると思うのですよ。
濡れ場は羽多野さんと森川さんで一回。羽多野さんの攻めは大好物なんですが、森川さんの受けは苦手なのであまり楽しめず残念!
やたら唐突な濡れ場でしたが、アリだと思います。
楽しめるには楽しめたんですが、続編に期待できるかというと、疑問です。
盛大に広げた風呂敷を、テンプレ展開でショボくまとめて「設定だけは面白いんだけど」って作品になりそうな予感もするし…。
いずれにせよ、単体で評価するのは難しい作品だと思いました。
原作の1をドラマCD化しています。
配役が、私的には何かしっくり来なかった。
梗一はツンツンしたイメージなのですが、もりもりは頑張ってツンツンしてるけど何か冷たさが足りない感じ。
声質が柔らかい人なので少し無理があるような。
仲間の中で司令塔的立場だからもりもり、というのは分かるのですが。
もっと硬質な声のイメージの役者さんが会っていたような気がします。
それとこれは私の好みとして森川さんには受けでなく攻めがあっているような気もしていて。なので少し違和感があったのかもしれません。
沢木は羽多野くん。うん、ワンコですよね。若いし、こちらはなるほど合っていたと思います。
もう一つのカプ。
秋守@コニタン。
すみません、こちらも、ちょっと。
原作の秋守は繊細な優しい上品なイメージです。
コニタンに上品さがないわけではなく、コニタンって自分に自信があってきっちり自分を出して男っぽい攻めをするのに合っているような感じがあります。
なので、この繊細な秋守だとちょっと違うのかな、と。
もちろん、いつものコニタンより随分弱弱しく柔らかく演じていらしてそれはそれでいいのですけどね。
滴るような男の色っぽさを出す役者さんだと思えば、この秋守役は逆にもったいない感じでした。
こちらも私の好みとしてのコニタンでないので違和感が大きいのだと思います。
亨の吉野くんは私自身があまり詳しく聴いたことのない役者さんではありますが、純な可愛さが出ていたと思います。
安元さんの由利、神谷さんの彼方は今回出番が少なかったですが合っているように思います。
内容ですが、マネキンを返却するミッションの工場での詳細が若干分かりにくかったような気がします。私は原作を読んでいたので補完できましたが、未読で詳細をみなさんはきちんと把握できたのかな?と思いました。