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ken to mizu no tatakai
「少年花嫁」はタイトルで損してる気がします。
いわゆる花嫁物とは一風変わっていて、良い意味でのラノベ風退魔物で呪文?と唱える鳥海さんの退魔シーンとか無茶苦茶格好良いんですけどね。
呪いによって女性に見える少年、忍が主役の話で、本人はいたって元気な男子高校生。
その呪いを解いてもらう為に、忍は御剣の花嫁の身代わりになっているので御剣家での公の場では鈴村さんが女性演技をするのですがそれが面白い~。
うん、やっぱりタイトルで損してる気がするなあ。
このシリーズは毎回色んな妖怪が登場してて、今回も色々出てくるんですがエピソード的には脇ですが、河童爺さんと忍の友人達の話がいいんですよー。
一悶着あって、忍の友人達は河童達に軟禁されます。
その友人達の中でも一番のお調子者で怖い物知らずなのが柿原さん演じる片倉。
彼は河童に捕まっても物怖じせずに好奇心いっぱいで河童の爺さんに色々話しかけまくり、キュウリを持ってくる約束まで交わします。
色々あって、河童達が住む湖の要となっている河童石は、実は河童が折り重なって石化して作られた物でそれが破壊されてしまった為、河童の爺さんはその身を石として河童石の一部になります。
その姿に泣き叫ぶ片倉に聞いててこちらまで貰い泣き。
これはいいエピソードでした。
話の本筋は別なのですが、自分的にはこのエピソードが笑えて泣けて大好きなシーンです。
CDはこれが初聴きなのですが、正直原作のほうが好きかも。
キャストは安定していてキャラと合わない、なんてことはありませんが、なんだか普通なんですよね。
いや、原作自体も「特別おもしろいわけじゃないけど不思議と飽きない」というような作品ですが、CDは更に磨きがかかっているというか。
あと、毎回ある香司の妖についての説明は、CDで聴くと少しクドイ。それがちょっと気になりました。
内容は原作で一番好きなので楽しめました。最後のカッパの長老さんにはぐっとくるものがありますね。