ここでは密やかに【BLCD】

kokodewa hisoyakani

ここでは密やかに
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×24
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
54
評価数
14
平均
3.9 / 5
神率
28.6%
著者
媒体
CD
作品演出・監督
町田薫
脚本
野中幸人
原画・イラスト
梅太郎
オリジナル媒体
コミック
CD発売会社
インターコミュニケーションズ
収録時間
77 分
枚数
1 枚
ふろく
ブックレット内ミニコミック
フリートーク
あり
発売日
JANコード
4523513722390

あらすじ

高校生の密がある夜自分を売った相手は不思議な力を持つ男・アカツキ。本能的な危険を感じつつも、彼との逢瀬に次第に溺れていく密は…。

表題作 ここでは密やかに

アカツキ → 子安武人

十野密 → 武内健

あて馬
岡下貴成 → 遊佐浩二
その他キャラ
岡下貴成[遊佐浩二]

レビュー投稿数7

言葉では良さを伝えにくい作品

いやー、予想以上に面白かったです。
神か萌えかで迷ったんですが、まさか苦手めな吸血鬼モノでこんな気分にさせられるとは…ってことで、神評価にしました。
半端なく切ないです。

子安さんがフリートークの中で「実際に聴いてみないと、言葉では良さを伝えにくい作品」とおっしゃってましたが、まさにその通りだと思いました。

独特の退廃的なムードがある作品です。
最初はストーリーが分かりにくいです。や、もしかしたら最後まで分かりにくいと言われる方がいるかも知れない。
前半は頭で内容を理解するんじゃなく、雰囲気を感じながら適当に聴くのがいいと思う。
正直私は、冒頭からのやたらと散文的なストーリー展開についてゆけず、「うわー、これ私、苦手かも…」と思いながら聴いてたんですよ。
それが後半になるにつれて、ぐいぐい話の中に引きずりこまれていきました。
脇役の岡下(遊佐さん)の切なさに共鳴して、胸をギューッと締め付けられてました。
そう、主役カップル(子安さん×武内さん)もいいんだけど、脇役の岡下が最高なんだよ。
とくにラストは岡下に全部持っていかれた感じ。でもそれがいい。

ほんとオススメです。

4

じわりじわりとくる。

梅太郎さん独特の仄暗い感じの漂う作品でした。
原作未読なのでちょっと絵じゃないと何してるのかわかりにくい部分がないでもないですが。
密はこれまでどこかひっそりと暮らしてきて。
そんな中での身体を売るバイトでアカツキと出会う。
アカツキの雰囲気になんとなく危険を感じつつも、どこか惹かれる部分もあったりで。
逢瀬を重ねて溺れてゆく。
そんな中で徐々にアカツキの正体に思い至る。
アカツキは密というか密の母親・時子と因縁のある吸血鬼で。
2人が接点を持ったことで動いていく2人の運命。
アカツキが最初に思い描いていたものとはそれは違っていたかもしれなくて。
けれど、密の求めの必死さが伝わったからなのかアカツキの中にも新たな感情が生まれて。
2人が選んでいく未来のカタチ。
それを結果として見届けさせられることとなった岡下。
この物語の中で一番実は行き場のない想いを抱えることとなってしまったかもしれない人物。
密はアカツキと行ってしまったけれど、残される岡下。
周りの記憶からは消え、岡下の中にだけ残った密の存在。
未消化なままの片想いがどこかせつなくもあって。
岡下の物語は壮年まで続きます。
それが2人と時間軸が違ってしまったことを表してもいるんですが。
独特の雰囲気を持つ作品ですが、私は結構好きかもしれません。
健ちゃん(武内さん)の密は学校とかではわりとフツーな感じなんだけども、どこか昏い部分があって。
それは生い立ちというか幼少期のエピソードからもわかるんですが。
何故、男相手に身体を売っているのかというのもこの頃のことにかかわってきてて。
なんというかトーン抑え気味な場面が多かったです。
そんな中でアカツキに対してだけは甘えるというか誘うような艶の混じったトーンもあってステキでした。
一方の子安さんのアカツキ。
こちらは完全にトーンを抑えたクール系。
決して荒げない冷血な感じ。
久しぶりにこういう子安さんの声聞いたけど、改めていいなと思いました(笑)

巻末フリトは健ちゃん、子安さん、ゆっちー(遊佐さん)。
一応、健ちゃんが司会のようなんだけどなんだかんだと投げる感じな健ちゃん(笑)
「この人コワイー」@子安さん。
結局、最後のシメも健ちゃん投げてゆっちーがしめてました(笑)
子安さんは本編ずっと抑えて喋ってたので大きな声出してました。
健ちゃんが先輩2人にイジられてる感じのフリトで楽しかったです。

4

仄暗い、メランコリックなファンタジー

子安さんが推しているので聴いてみた。
珍しい。これはやる気のある子安。

吸血鬼×援交少年。
原作未読、レビューを読んで「身体を売った相手の様子がどうも変、しかし少年も吸血鬼と人間のハーフ?」くらいの知識で聴き始めた。

物悲しい雰囲気で唐突に諸々始まる。
武内さんの儚い少年声があまりにきれいで、
それがこの世界観に合っているし、ずっと聴いていられる。

ほぼメインの二人+遊佐さんしか出てこない。
級友役の遊佐さんの存在が大きい。
作中で10~50代まで時が流れる。磐石の演技力でこの不思議な物語を支える。

岡下視点で見るなら、この話は世に奇妙。
メインの二人からはサッドエンドともハッピーエンドとも言えない厭世感が漂う。
仄暗い、メランコリックなファンタジーですね。
私は好きです。
前向きな余韻を残して終わる。

そしてふわっとフリトが始まるw武内さんの仕切りが下手すぎるw

子安「久々に面白かった!聴いていない人には面白いから聴いてって言って!伝わりづらいのよ聴いてみないとわかんないから!」

BLCDとしては評価が難しいが…
メインの二人が声を張らない、抑制的な御伽話の雰囲気を楽しめる人向け。
BLの最果てまではいかないけど、わりと端のほうにある話。

4

ストーリーはわかりにくい、しかし!雰囲気で買い。

原作未読。
最初、脚本が盛大に失敗していて、ストーリーさっぱりわからないのか!?
と思っていましたが、原作の評価を見るとそうでもなさそうです。
序盤から中盤までは、とにかくわかりませんw
序盤はセレブと売春高校生か?ふーん…と思いきや、
なぜか吸血鬼(笑)
いや、笑っちゃうんだけど吸血鬼。
しかし、それが終盤になって、笑ってもいられなくなります。

すんげぇ耽美ストーリーでビックリした。

非常に実験的なところのあるBLCDでした。

さて、吸血鬼役が子安武人さんです。
人間味の薄い(っていうか人外だし)シリアスな役ってことで、
どうかな~と思ってたんですが
これはものすごくいいです。
人間的な悲哀と、人間じゃない化け物くささの対比がよくわかる。

遊佐浩二さんの控え目ながら、切々と訴えるもののある演技もいい!

3

あぁ、いい作品だなぁ

原作未読です。
でも、梅太郎先生の独特な感じがよく出ている作品だと思いました。
子安様がFTでいっていた通り、言葉で表すことが難しい作品ですね

私はあまりファンタジー系が好きではないのですが、
どんどん引き込まれていきました。
武内さんの人から人ならざるものへの変化、アカツキを求める姿は素晴らしかったです。
また、遊佐さんの必死に守ろうとする姿は非常に人間くさいなぁと思いました。

本当になんとも伝えにくい作品ですが、後半にいくにつれせつなく、みるみる引き込まれる作品です!

3

遊佐さんの年代別声音に聴きいってしまいました

原作既読です。
ほぼ原作丸ごと1冊そのままのストーリーでした。
吸血鬼物で内容的にも少しダークなんですが、効果音がその雰囲気を上手く出してたかな~と思います。
メインキャラの3名のキャストも原作のイメージとよく合ってました。
感情が余り出ないアカツキ、生い立ちのせいでかなりネガティブな思考の持ち主の密、密に真っ直ぐ気持ちをぶつけてくる岡下。
子安さん、武内さん、遊佐さんはこの特徴をよく表現されてたと思います。
子安さんと武内さんは作中、年齢は変わらないのですが、岡下役の遊佐さんは高校生の10代、社会人になってからの20~30代、娘が大きくなってからの52才まで演じられていて、個人的には密かにその声音の変化を楽しみながら聴いていました。

ラストに短いフリートークが入っているのですが、進行役が武内さん。
どうやら初めてだったらしく、「何かと初体験なもので、ご迷惑をおかけしますが…」という入りだったのですが、しょっぱなから流れなくて子安さんと遊佐さんにツッコまれてるのが可笑しかった(笑)。
その後もお2人にツッコまれながら、ラストも結局遊佐さんが〆るという、可笑しなフリートークでした。

2

まさかの吸血鬼

原作未読です。

何だか、今になっての、まさかの吸血鬼。
そんな感じの、耽美なフェロモン満載の、永遠の時を旅する吸血鬼ですよ!

ギャグ要素一切無し。
ガチで耽美。
子安さんが、貴方の耳元で、終始クールに囁きます。

武内さんと遊佐さんが高校生。
セリフの量は、多分武内さんが一番多いかな。
アカツキに溺れる淫蕩な密から、殊更に普通の高校生らしく装う明るい密までを、繊細に。
遊佐さんの岡下は、最初のの方こそ、遊佐さんが高校生?って思いますが、最後についてくるお話が、永遠に若いままの密と、普通の人間として年を取って最終的には52才までなる岡下のお話なので、ほぼモノローグだけの、徐々に年を取っていく岡下の演じ分けは、さすがです。

最後のトラックはフリートーク。
子安さん、ずっと囁き声だったので、ちょっと反動が来ていますが、本編の雰囲気を壊すような真似はしないように、随分気を使っていました。

1

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