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stay
攻天間章 → 緑川光
受和泉淳平 → 佐々木望
一作目と違い、甘さはほぼ無しです。
この話は"STAY"というバンドが解散するまでの話となるので、主役二人の気持ちはすれ違い続けます。
全体の完成度が非常に高いです。ブラボー!!
あの2巻の内容を上手くまとめたシナリオもよいし、声優さんの演技も、間をつかった演出も、そして音楽も素晴らしい。
ただ最後の曲の変わりに甘々なミニドラマ(できたら再会後の)を入れてくださっていたら完璧だったのに。そこだけが残念。すれ違いばかりだと甘さも欲しくなるんですよね。
ほんと天間(緑川さん)は甘ちゃんなんです。アホな子ほど可愛いというか(笑)和泉に同情したくなる。。
でも緑川さんが演じるとちゃんとクールな外見であることが伺い知れるし、素直さが先に立つ。皆が惹かれずにはいられない天間がいるんですよね。
和泉(佐々木さん)がこの話では特に損な役回りで、真の想いを思いやると本当に切ないです。好きなのに一緒にいられない、好きだからこそ離れる。ずっと一緒だったのに離れる決断をするのは、大変なことだと思う。でも和泉はこともなげにやるんだよね。天間の為に、自分は要らないとする。
この後に彼は壊れかけてしまうのだけど、そこにちゃんと繋がる佐々木さんの演技なんです。本当は繊細で壊れそうな気持ちも内包させているから。最後にやっと弱味を少し出せるのですが、それがとても和泉らしくて佐々木さんの上手さに惚れてしまいました。
この話はバンドメンバーも沢山出てきます。中原さん、林さん、結城さんが持ち味発揮してました!どの方もとても魅力的。
特に和泉(佐々木さん)と須山(中原さん)の深い信頼関係にやられます!このシーンだけでも満点です。
実際問題、バンドを続けることは本当に難しい。端からみると、そう思えます。だから彼等がSTAY解散にここまで抗ったことは匡さんの言うように凄いことだし、だけど居心地がいいままでは居られないんですよね。音楽はそういうことじゃないから。
それにバンドって拘束時間がとても長いから、離れる怖さはよりあるのだと思います。そう思うと彼等の若さもいとおしくなる。
そして本当に音楽が素晴らしかった。作曲者が寺田恵子(SHOW-YA)に楽曲提供してるとのことで納得。2曲あるのですが1曲目の「Silent Night」があまりによくてリピートしてしまいました。しかもちゃんと1作目の曲はあぁいうアレンジで、2作目だとアレンジはこうなるという、ストーリーと繋がりがあるのです。作りが細やかで心憎い!
ブックレットにあるSSは、天間と和泉が付き合いたての頃の和泉ノロケ話です。和泉の頭の沸き具合と小悪魔っぷりが楽しめますvv
埋もれさせておくには惜しい、古さを感じさせないほどの良さがある一枚です。
是非一作目と合わせて聴いて欲しいです。