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amai tsumi no kakera
原作未読。
まず、発売年数を見てかなりびっくり。
発売日から一人成人しちゃってます。
それだけ古い作品なんだなーということを加味しつつ、レビューします。
まず、BLな要素がかなり低い。
主人公受けの特殊な能力による、
コンプレックスがきっかけでストーリーが展開されますが、サスペンスな要素も絡み、かなり中途半端なところで終わり、サスペンスな要素は原作で解決したのでしょうか。
昔のBLはストーリーがどんなに中途半端であろうが、作品の一作目だけしか音声化されないことが多かったのでこの作品もその類いなのかなと思います。
中途半端な感じが否めませんが冒頭の事件は、CD本編内で解決されないので、
そういうのが許せない方にはお薦めできないです。
しかも絡みがないに等しいくらい少ない。
ですが、
主人公の受けの新たな能力を発揮する
ひとつの要素として、絡みの場面は出てきますけどほんっとに少ない。
吐息とリップ音くらいでフェードアウトです。
でもこの作品の唯一の良さは当時まだ、若さと元気さでBL作品に引っ張りだこだった鈴村さんの初々しい演技とショタ感。
酔って絡む演技やらフリートークでホリケンさんに作者の名前を間違えた!!と指摘するシーンがむしろ萌でした。
なので、今となって聞いてみると少し中途半端な感じが浮きだってしまって、
作品自体の評価は下がってしまう気がします。
2002年とかなり古い作品。
鈴村さんの16才はまだしも、杉田さんの高校生が若々しく声張っていて、何だか珍しい物を聞かせて頂いちゃった感が
そして、中原さんも、若くて気のいいお兄さん設定で、最初誰だかわからなかった。
お話は「見える」系の主人公・智雪が、いじめその他に耐えかねて家出して、お金に困って夜の町に…
そこで主人公を拾った曰くありげな男・匡一郎、職業は保険調査員と言いながらも、その過去には…
最終的には智雪が「見える」自分を受け入れつつ、年の差を乗り越えて匡一郎と結ばれる。
こういった、BLというファンタジーを成立させるために「見える」系のファンタジーを組み込んであるのって、なぜか昔風だなぁって感じる。
本編CDの最終トラックにフリートーク。
進行が杉田さん。
ここでも、初々しい、新人さん感あふれる進行ッぷり。
昔はこういう事も、ちゃんと普通にやろうとしていたんだぁ、、、
退屈でした。
ストーリーそのものもあまり好きじゃなかったけど、それ以上に脚本の組み立て方が下手だなァと思いました。
原作未読ですが、もうちょい上手い脚本のおこし方があったんじゃなかろうか。
28歳のオトナ攻めが15歳の少年受けを金で買うところから始まります。
少年受けは家庭環境が悪くてヤケになって家出したクソガキ。
これをサイテーの行為として描いてくれてたらいいんだけど、むしろこのオトナ攻めを「少年思いで分別もあるかっこいいオトナ」みたいな空気で描いてるのがナンダカナァでした。この空気ヤダ。
親が探し回ってるのを知ってるなら親元に返すべきでしょ。それがオトナの義務だよ。返さないなら返さないことを納得できるだけの理由が欲しい。この攻めの行為はたとえ善意からでも犯罪だし、非常識だ。この攻めと、最初に声をかけてきて少年に金を盗まれたオヤジとの何が違うんだ?と思ってしまい、最後まで話にノれませんでした。
あと仕事仲間を疑似家族めいた空気で描いてるのも寒い感じ。この仕事仲間の関係性のあたたかさを示唆するようなストーリー運びになってるんですが、親をまるまる無視してのこの家族ごっこぽい関係には不快さがつのりました。受けは15歳だぞ。
ただここは、原作ではもうちょいきちんと描いてくれてるのかもしれないなと思いました。このへん本当になにがなにやら分からなすぎたもんで。
あと、特殊な設定がストーリーのなかでいまいち生かせてなかったのも気になりました。
少年はある特殊能力を持ってるんだけど、ストーリーとの食い合わせが悪い感じ。
えんえん陳腐な恋心描写が続き、ミステリぽい部分には興味をそそられるだけの推進力もなく、とどのつまりは退屈でした。
BGMなどの演出もへんだったな。
声優さんたちは頑張ってくださってたと思います。