みざき
kyuuketsuki to yukai na nakamatachi
コミコミスタジオ限定の書き下ろし小冊子。
こちらの忽滑谷刑事の事件簿シリーズ、今後も刊行に合わせて付属されていくのでしょうか。
今作も忽滑谷好きにはたまらない短編となっています。
1作目に引き続き、忽滑谷の後輩であり相棒の柳川視点で綴られていく忽滑谷刑事の華麗なる事件解決記録。
出来すぎて突飛な行動を取っては、スタンドプレーになりがちな忽滑谷に苦労をする柳川の図は相変わらずですが、それと同時に有能さが垣間見れるのがうれしいところ。
今作は、真夏日に地道な聞き込み捜査を行う2人のお話。
なんと本編にも登場した室井がアパートの住人として登場するではありませんか!本編ではあまり交わらなかった登場人物たちの交流が見られてなんだかにやりとしてしまいます。
聞き込み捜査途中に訪れたアパートの1室に住まう1人の女性をきっかけに、忽滑谷刑事が大きな事件に隠れてしまっていた小さな声をするするっと解決してしまう気持ち良さ。
短いお話ながらもしっかりと伏線があるんですよ。
なんのこっちゃわからないまま彼に従う柳川視点が良く効いていて痛快です。こちらの短編シリーズを読めば読むほど、読み手側と柳川の中の忽滑谷の株が上がっていくのだから面白い。
室井の意外なアルバイトも判明したりと、最後までたっぷりと楽しめる作品でした。
読後には甘いフラペチーノが飲みたくなること間違いなしですね。
今回も柳川視点で進む。
強盗事件の聞き込み捜査中のお話。
観察力のある忽滑谷刑事のお手柄話なのだけど、聞き込みに行ったアパートに室井が住んでたんだよね。しかも本編では分からなかったけど、柳川刑事があっ!と思うほどのイケメンって表記。
オールドメモリアルセンター、いろんな種類のイケメン取り揃えてるじゃないの!
ここでは室井は専門学生でカフェでバイトしてるって言ってる。エンバーマーの見習いとカフェバイト両方してるのかな?このお話の時期が9月、本編の春には職場のみんなで花見してるしな〜。
聞き込み先の主婦のTシャツとカーディガンの色合いが黄色と茶色で栗を連想して期間限定の栗のフラペチーノが飲みたくなった柳川。
前回もスイカのシェイク飲んでたし限定モノドリンク好きだな、さては。
ひと段落ついてカフェに栗のフラペチーノ買いに行ったら偶然にも店員が室井!
これは運命の出会いではないのかな?
偶然が重なると物語では恋が始まりがちだけども。
まぁ、室井美形好きっぽいから柳川は眼中にないかもね。うーん、恋愛ってうまくいかないものですね。