ちろこ
outei denka ha tenseisha wo dekiai suru
オリハルトの心内を綴ったショートストーリーです。初回封入ペーパーですが、私は電子特典で読みました。
番外編ストーリーはというと。
タイトルにもある「王弟」というオリハルトの苦しい立場が垣間見える内容でした。
兄である国王あってこその弟。
兄がメインで弟はサブ(スペア)。
王弟だから群がる女たち。
オリハルトという1人の人間じゃなく、"王弟"として接してくる周囲に辟易としながら過ごしていたオリハルト。同じ弟という立場のリオンのことが気になっていたようです。物怖じもせず有能になったリオンを気に留めたのは、王弟である自分にもハッキリと物申してきたからです。
それは立場や肩書きじゃなく、オリハルト個人に向けられた言葉や態度であったことに嬉しくなって、オリハルトはリオンを好きになっていきました。
王弟のオリハルトに何も望まないリオンに愛されたいと願っていたからこそ、本編ではあんなにも情熱的なアプローチだったんですね(*´∀`*)
そしてリオンに愛されたいと願った夢が叶いました。リオンが自分とベッドを共にし、この上ない喜びを感じてイチャつこうとするオリハルトの幸せそうな姿が微笑ましい。それに対して、恥ずかしがるリオンは御愛嬌です。
公私ともに最良のパートナーの2人の未来は幸せに包まれていました。弟カップルたちはこの国に幸せをもたらせてくれそうな勢いでラブラブでした。
本品は『王弟殿下は転生者を溺愛する』の
初版限定挟込ペーパーです。
王弟オリハルトを取り巻く人々について語られています。
オリハルトは王家の第二王子に産まれ
いつも微妙な立場にいました。
王位継承権第2位とは言っても
優先されるべきは兄アーディオンであり
兄が即位して王弟になっても立場は相変わらずです。
幸いにも兄は王として完璧で兄弟仲は悪くありませんが
兄の支えとして有能になろうとすれば
目立つなという者、いっそ王位にと囁く者がうるさく
無能でいる方に舵を切り直します。
やがて婚約者を失った兄王がアリシアを婚約者としますが
彼女の弟リオンの扱いが気になり・・・
B6サイズ横長片面2段組の番外編は
オリハルトから見た本編になります♪
ボサボサな髪に黒メガネでおどおどした青年は
アリシアに叱責されているように見え、
同じ弟として思うところのあって声をかけるのですが
かえって委縮させる結果となりました。
ところが階段から落ちて記憶喪失になったというリオンは
オリハルトの目を見てはっきりと拒絶し、
王のスペアでないオリハルト自身を見てくれるのが
嬉しくてつい構い倒し、彼の愛を望むようになります。
口説いて努力して何とかリオンの恋人になれた今が
人生で一番幸せだ
・・・という本編裏事情的が見える短編でした♪
オリハルトにとってリオンが
本編で思った以上に唯一無二な事が伝わってきましたし
オリハルトがリオンをついつい揶揄ってしまうのが
なぜか、とっても良くわかって面白かったです (^-^)v
大好きな攻め様視点の番外ショートストーリー。
いいですね~♡こんなノロケ話。
第二王子から王弟と立場は変われど『王のスペア』であるということには変わりなく。
『王弟』という身分に群がる女性も多く、辟易していたオリハルト。
同じ『弟』という立場のリオンを気にかけていたけど、記憶喪失となった後のリオンはすっかり様変わりしていて、王弟ではなく、オリハルト自身に向けられたリオンの言動が嬉しく心惹かれた。
恋人となり一夜明けた朝、リオンか隣で寝ている幸福に酔いしていているオリハルトと、ツンデレなリオン。
いいねぇ、甘いねぇ(≧∇≦)
幸せな朝を迎えたお2人さんでした。
本編では攻めのオリハルトが男色家かどうかはハッキリとは名言されていませんでしたが、リオンとのセックスが手慣れていた事からかなりの手練れである事は分かりました。
そしてこちらの初回限定ペーパーではオリハルトが近寄って来る女性たちではなく、どうして同性と関係を持ち始めたのかが書いてありました。個人的には子どもが産まれて要らぬ後継者争いを避けるためとありましたが、かと言って抵抗とかはなかったのかと不思議になりました。
それからこちらのお話にはオリハルトがリオンに惹かれた理由も書いてあります。ほぼ本編でリオンに語っていた事と同じですが、オリハルトから語られている点が良かったです。