kurinn
koukyuu wo tobidashita toaru sokushitsu no hanashi
ラウルとリードの結婚祝賀パーティーを、主役の2人が抜け出したお話でした。
ラウルがリードを背負ってオルテンシアのシントラ城が見える高台に登って、2人で夕闇の中光あふれるシントラ城や城下の家々や海に浮かぶ船から広がる、素晴らしい光の海に暫し言葉を失う様子が書かれていました。
リードは景色の素晴らしさに、連れてきてくれたラウルに素直に感謝の気持ちを伝えます。
それに対してラウルは「まあそれもあるが…早くお前と二人きりになりたかったからな」と正直に言ってしまうのでした。
ラウルは元々パーティーや舞踏会といったものが好きではないのですが、自分達の祝賀パーティーであり隣にリードが居たので最初はそれなりに楽しんで居たのです。
でも、本編の掌編にあったようにリードの義父であるリケルメが会場に登場してからは、どうやってリードを連れ出すかばかりを算段していたのでした。
リードにその気は無くても、やはりリケルメとリードが仲睦まじい様子を見るのは面白くなくて、はっきり言って不快らしいです。www
そしてリケルメが父王のリオネルと談笑を始めた隙にリードを連れ出す事に成功したのでした。
リオネルがラウルの気持ちを慮ってくれてるのに、クスッとしてしまうお話でした。
夜景を見ながらお互いに感謝し合う姿にウルっと来てしまいました。