kurinn
毎年、ペーパーセレクションが届く時期になると、申し込みを忘れていなかったか?ちゃんと間違いなく届くかと不安になるくらい楽しみにしてます。
漫画の方は感想を書きにくいので、小説の方だけ軽く感想を書きたいと思います。
まずは、英田サキ先生の『DEADLOCK』の「ハンサムが多すぎる」です。
11月25日に『DEADLOCK番外編(3) AGAIN』が発売されるのが楽しみですが、こちらの番外編はユウトが新しくコンビを組む事になったキース視点のお話でした。
キースから見たユウトと愉快な仲間たちの印象がとても面白いです。本編では取り付く島も無いくらい無愛想なキースが、誰に対してどんな事を思っているのかがとても興味深い内容でした。
キースのディックに対する評価にクスッとしました。
次はコレが目当てで応募したと言っても過言では無い、犬飼のの先生『暴君竜を飼いならせ』の「暴君竜の甘辛いキス」です。
4月に『最愛竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ 10』が発売されて、シリーズが一区切りついた訳です。
でも、続編を待ってる私としては番外編で大好きな可畏の幸せそうな様子が読めて感無量でした。子ども達三人もめちゃくちゃ可愛いし、なんと言っても潤が笑顔なのが良かったです。
是非、暴君竜シリーズも番外編を纏めて出版して下さい。絶対に購入します。それから蛟のスピンオフも待ってます。
そして次は華藤えれな先生『オメガの初恋は甘い林檎の香り 』の「冬からのキスは幸せの香り」です。フィンランド最北ラップランド地方の森の家で、コンラッドがハルとユッカと暮らし始めて数カ月後のお話でした。華藤先生のお話って情景が目に浮かぶように鮮やかに感じるのですが、こちらも冷たい森の空気やキラキラ輝く霜の様子が素敵でした。とても優しい世界観でした。
栗城偲先生の『幼なじみマネジメント』なんですが、本編では春臣にも匠にも萌えられずに終わってるんです。
番外編の「幼なじみグラビティ」は匠と一緒にアイドル時代の過去映像を見ていた春臣が、トラウマを刺激されるお話でした。
栗城先生の作品は合う合わないがあるのですが、このお話は私には合わなかったです。
小中大豆先生の発表する作品はどれも違ってて毎回楽しみにしてるんですが、『鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?』も心理描写が見事で永利と一緒に胸がキリキリした事を覚えてます。
こちらの番外編の「若手俳優の屈折」は、その時の昂也と永利が舞台で再共演したときの打ち上げの様子が昂也視点で書かれていました。
永利が着実にキャリアを積んでいる様子に嬉しくなったのと、紹惟の永利への執拗な愛情が見え隠れするのにとても萌えました。これ、続編出て欲しいです。
そして残念ながら未読の神香うらら先生『恋の吊り橋効果、試しませんか?』の「愛の吊り橋効果、継続中」ですが、11月26日に発売される「恋の吊り橋効果、誓いませんか?」の前日譚のような内容でした。とても内容が気になったので、時間が出来たら一作目から読んでみようかなと思いました。
砂原糖子先生の『小説家先生の犬と春』はスピン元の『猫屋敷先生と縁側の編集者』より好きでお気に入りなんです。こちらの「小説家先生の恋人の覚書」は、犬明が書いたベスを主人公にした回想録風の小説を読んだ春の悶絶ぶりと奮闘が面白かったです。
やっぱり犬明好きだなぁ…これも続編が凄く読みたいです。番外編じゃなくて続編下さい。
そしていつも生きた人間にゾクっと来て、亡くなった人にウルっと来てしまう宮緒葵先生の『悪食』ですが、こちらの番外編「友達」は『羽化 悪食2』でその後が気になっていた「夢魔」の刑部慧視点のお話でした。喫茶店でアルバイトをして周りから慧が可愛がられている様子に安心しました。そして泉里が水琴の友人として許容するのは、彼だけではないかとチラッと思ってしまいました。「足音」で謎の少年が登場してたので、こちらも早く続編が読みたいです。