クロエと雌の園【BLCD】

もっと聴いてもらいたい隠れた名作

原作は好きな作品。
こちらもずっと気になっていて、試聴したら立花さんの演技がとても良かったので購入しました。

【キャストの演技について】
●クロエ役の立花慎之介さん
クロエは「エロい低音ボイスで子宮直球」と称される声の持ち主。
低音というほどではないですが、すごく色気のある声の演技をされていて、ヤンデレ演技も最高です！濡れ場など、まさに子宮に響く感があります。
たまに怒った時に、低音のドスの効いた声出すのがまた痺れます。
役の解像度が上がるというのはこういうことかなと思う、見事な演技と思いました。立花さんのこの演技をたくさん聴けるというだけで、もう大満足でした♪

●園義役の山谷祥生さん
BL以外のアニメでよく演じられるのを耳にする声優さん。BL作品は初めて拝聴。
高音気味のお声で、やんちゃな感じの演技。園義は見た目が可愛いけど性格は普通の男の子で、ぴったりな演技と思いました。
クロエにコミカルにツッコむシーンが多くて楽しいです。
しかし喘ぎ声は、何というか、アヘ声というのでしょうか。所々高音すぎて耳障りというか…自分の好みではありませんでした。
喘ぎ声以外はとても良かったです！

他は、店長役の白金さんの演技がかなりコミカルで、時々出てくるシーンが楽しかったです。


【作品について】
収録時間： 約79分+約79分（2枚組）

そのままで数回と、所々原作を読みながら聴いてみました。
原作からの抜けはないと思います。原作書き下ろしまで丸々、かなり忠実に音声化しています。
一部の性器の名称は変更していました。

他サイトに「まるでTL」という意見がありましたが、確かに濡れ場の多くは女性器を使っていて、男性器が使われる頻度が少なめです。その点ちょっとバランス悪いかなとは思いました。
でも園義は見た目は可愛くても、性格が完全に男の子で、会話も女子っぽくはないので、全くTLとは感じません。きちんとBLだと思いました。

1枚目には、クロエと園義のボケとツッコミの漫才みたいな掛け合いがけっこうあって、テンポ良くて楽しく聴けます。またクロエのヤンデレ執着がメインで、コミカル・シュール・エロエロという感じです。
2枚目からはクロエの溺愛や、クロエの不憫な過去が語られ、シリアスさや切なさも出てきます。ラストは初めとはガラッと違う、ほっこりした終わり方です。
1枚で色々なトーンが味わえる作品で、聴いていて飽きないと感じます。

クロエが幼少時に母親にネグレクトなどの虐待を受けているのですが、この母がクロエにかなりひどい暴言を吐くシーンがあり、ここは聴くのがしんどかったです（そんなに長くないですが）。

とにかく立花さんのヤンデレ溺愛執着攻めの、クセ強な演技がすごく刺さったので、楽しくて何度もリピしています。原作に忠実なのも嬉しい。

評価数が少ないのが残念に感じる、隠れた良作と思います。多くの方に聴いてみてもらいたい作品です。