kurinn
kemono no chikai to suijin no koi
本編後のお話でした。
あの後、ガガリはアバル王の取りなしが上手く行ったようでキャラバン隊は無事に旅に出られたようです。
そしてリュエルの故郷近くまで移動していたので、リュエルはエイセイと共に母親を看取った森と故郷の村を訪れて両親の墓それぞれに報告していました。
そこでリュエルはエイセイの故郷の死者に対する弔いの考え方を教わるのですが、2人のやり取りに爆笑してしまいました。
恋人同士になってからのリュエルもやっぱりおバカで、エイセイが頭を抱えていたのが面白かったです。www
きっとキャラバン隊の中でも2人は楽しくやっているのだと思いました。
そしてガガリが猫族の生き残りを探して保護してくれると約束してくれた様なので、やはりキャラバン隊のお話をシリーズ化して欲しいと思ってしまいました。
本品は『獣の誓いと水神の恋』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、リュエルが故郷の村を訪れるお話です。
ガガリのキャラバン隊は大陸中を渡り歩き、
今回、大陸の西への遠征でリュエルの故郷だった
村の近くまでやってきます。
猫族の暮らした村は既になく
リュエルとエイセイだけが西の端の森まできました。
3年前に徘徊した時はもっと広く感じた森ですが
しばらく行くと母を埋葬した場所に辿り着きます。
猫族には死んだ者を弔う習慣はなく
母が父を家の側に埋めて石を積んだのを真似て
母を土に埋めただけでしたが
リュエルはキャラバン隊と過ごす旅の中で
様々な生活習慣を覚えたリュエルは
今、母を弔っていました。
エイセイは花を摘んで墓の前に供え
両手を合わせて長く冥福を祈っていましたが
自分の母親に色々と語っていたと聞いて
内緒話をされたようで気に障ってしまいます。
森をでた2人はさらに西を目指し・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームでリュエルが故郷の村に帰るお話です。
丘に近い小さな山を1つ超えて
リュエルが暮らしていた村を目指しました。
リュエルの記憶にあった道は草に覆われ
草を踏みしめた先にやっと集落の跡が現れます。
朽ちて崩れた村だった場所に誰も訪れた様子はなく
リュエルは村の奥で辛うじて形を残していた
母と時々は父と住んでいた家を見つけます。
次々と懐かしい思い出が蘇ったリュエルは
静かに今までの事を父に報告し
エイセイが母に冥福と言う祈りを
静かにささげていた気持ちを理解します。
そしてまたエイセイと来ようと心に誓う
・・・という少ししんみりするお話でした。
2人の会話は相変わらずコミカルでしたが
リュエルの成長を感じさせるお話で
エイセイ達との出会いの奇跡、
今生きている事への感謝、
そして未来への希望の見える優しいお話でした。