kurinn
suiryuou wo kainarase
タイトルが「恐竜王と薔薇」とありますが、最初は暴君竜じゃないの?って不思議に思ったんです。
そしたら薔薇は2つあって「海王(水竜王)」の蛟と「暴君竜」である可畏の物とがあったんです。犬飼先生は上手いなぁと思いました。
クリスチャン・ドレイクの提案を受け入れて生き長らえる道を選んだ蛟は、束の間だったとはいえ潤と過ごした日々が忘れられずに損失感を抱えていました。
そんな蛟を励ますべく仲間が蛟の好物である鮪の刺身を使って、薔薇寿司を作って家で待っていたお話が前半にありました。
翠と蛟を慕う仲間達の気持ちが、とても切ないお話になっていました。
そして後半は潤が自分が行方不明だった時に、可畏を支えてくれたリアムやヴェロキア達や生餌達におやつを振る舞おうとするお話でした。
実際には振る舞う前で可畏に邪魔されてエッチになだれ込んでいます。
可畏は潤が攫われたのがトラウマになったのか、手錠をして片時も潤を離してないんです。そして潤も束縛されるのを嬉しがってます。
では何が薔薇なのかと言えば、生餌二号のユキナリにリクエストされたのが食用薔薇だったんですね。
でも可畏は「白いクリームに散る薔薇の花びら」の話から、潤の胸を連想して執拗に攻めまくるんです。こちらは恋人の胸が薔薇の甘々なお話でした。
そしてこのお話で潤がクリスマスプレゼントに、可畏がティラノ化した時に頭に乗りたいってリクエストするんです。
それが4巻で叶えて貰えて潤はとても喜ぶんですが、その後にとんでもない事が起きるんです。
電子限定SSが上手く続巻に繋がってて本当に面白いです。