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生きるために必要なもの=睡眠、美味しいごはん、キミ。
perfect propose
もともと良作である原作をしっかり音声作品として質の良いものに仕上げてくれていました。
まず、ブラック企業に捕らわれてしまっている社畜と、家庭環境に恵まれず達観してしまったダウナー系年下というキャラクター設定に重みがあります。
中学生と小学生だった頃以来の突然の再会から今回の物語が始まるわけですが、ストーリーの展開のしかたが単調ではなく、それぞれ個の物語と、それが重なり合う二人の物語という組み立てがよくできているので、そのドラマを増田さんと前野さんの良い芝居で聴かせてもらえるのはとても満足度が高いです。
増田さん演じる浩国は、見た目がザ・普通であり、見事に仕上げられたザ・社畜で、作中の大半はボロボロですが、フリトで、音声化にあたり、漫画よりも表現の幅をほんの少し大きめに作ったという話をされていた通り、とても生き生きと、等身大の一人の人間としてしっかり存在していました。
徒労でしかない人生の流れが大きく変わった、自らの選択で変えた、プロポーズの劇的な瞬間の爆発力は素晴らしく、まさにクライマックスという輝きでした。
映画館のスクリーンに映るカラーの映像が見えた気がします。
前野さん演じる甲斐は感情の起伏が小さいのですが、その中で浩国に優しく寄り添う声音だったり、好きな相手に迫る男の声音だったり、諦めの色だったり、そういった些細な機微を丁寧に聴かせてくれました。
事前に公開されていた動画で声は聴いていましたが、本編の第一声である「死んでんの?」で、あ、間違いない。と思えました。
あと、これは私の個人的な趣味の話ですが、増田さんの受けが好きなので、えっちシーンは少ない今作ですが、そんな中でも、やはり光っていたな、と。
ストレートの浩国の生理的に出てしまう声、という感じがとても良かったです。
フリトでお二人も言っていたように、会話をよく聴けるドラマCDであり、はじめにも書きましたが原作がそもそも良いので、ストーリー重視で芝居を堪能したい人におすすめの作品だと思います。