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hitorijime my hero
まずはおかえりなさいの気持ちです。
原作のドラマCDの続きが出ることをずっと待ち望んでいました。
アニメからもだいぶ久しぶりになりましたが、キャラクターの声を聴いたら全然そんな感じは無く、当たり前のように、いつものようにそこに存在してくれていて、いわゆる“実家のような安心感”に包まれました。
前野さんが「我が家」と喩えてくれたのも凄く嬉しかったです。
アニメではキャス変された周りのキャラクター達も原作キャストが帰ってきてくれて、懐かしさに浸りました。
委員長が登場しないので少し寂しかったですが。
物語としては、恋愛の中のけっこう苦しい部分が描かれているターンなので、ドラマとしても聴き応えがありました。
この話のテーマ『「好き」って地獄』というのが個人的に凄く好きなんですよね。
幸せに溺れて、自分でもそれが怖くなって、案の定深く傷つくことが起きるわけですが、この勢多川ちゃんの場合、そこに母親が絡んでくるのがなんとも涙を誘うところです。
康介さんがくれた、康介さんと育んできた愛が沢山詰まった大切な指輪に勝手に触られたことで感情の制御が利かなくなったことがまず萌えポイントで、そのことに自分で驚き、母を傷つけてしまったことと、指輪にも傷をつけてしまった、両方のことに同時に押し潰されてしまうところに胸が締め付けられてなりません。その上そのことを康介さんに言うことができないから更に苦しんでしまうという、正に『地獄』。
ろくな母親ではないけれど、感謝している、しかたないと思っている勢多川ちゃんの心が健気で痛々しく、飛び出す前に泣きながら手当てをしたというのが実に彼らしくて泣けてしまいます。
ようやく事情を把握した康介さんが「辛かったろう、傷ついたろう」と推し量る台詞には、勢多川ちゃんに対して感じる同様の気持ちと、また、それを支えてやれなかった康介さんの虚しさや悔しさへの共感の二つで苦しくなります。
そして、堰を切ったように泣く勢多川ちゃんにこちらも泣かされました。
特に「情けない」という台詞は、“泣きの芝居の中で「情けない」という台詞を言う”という感じではなく、本当に勢多川ちゃんの心から溢れてきた「情けない」という感情がばっと音になったという感じで、その生々しさに聴いているこちらの心まで抉られるんですよね。
増田さんご自身がフリトでも仰っていましたが、彼のファンとしても、今の増田さんでこの勢多川ちゃんを聴けたのがとても嬉しかったです。
康介さんと夏生くんのやり取りは大人の香りで、これがこの作品(ひとりじめシリーズ)の味に渋みを出してるんですよね。
康介さんの「そんな安い覚悟のつもりねぇから」はBL史に刻んでほしい大好きな名台詞です。
勢多川ちゃんが夏生くんの気持ちに気付いて康介さんへの独占欲を強めるという流れも好きで、原作を読んでいる身としては、ここで芽生えたそれを応援したくなるような気持ちになります。
また、今巻はこれまでで一番エロ度が増した巻であることも魅力の一つだと思います。
決してセクシャルな雌みがあるわけではない、けれど康介さんとの行為に溺れている勢多川ちゃんの喘ぎが絶妙な匙加減で、わたしの大好きなキス喘ぎも沢山聴けるので大変おいしくいただきました。
是非また続きが出ることを願って止みません。