kurinn
kinshishi to koori no omega
本編ではラートランの王宮でアデルと対面した時に、アデルにかなり激怒されていたウィルフリードです。
あの時にウィルフリードがどう感じて何を思っていたかが、ウィルフリード視点で書かれています。
アデルが感じていた事と、ウィルフリードが感じていたのはほとんど同じだったんです。いやウィルフリードの方が真実に近かったと思います。
そしてワザとあの発言をしてアデルを怒らせたのだと思うと、ニヤニヤしてしまいました。
初めから好意しか無かったからその夜に起こった事も許せたんだと思いました。www
本品は『金獅子と氷のオメガ』のフェア書店特典ペーパーです。
ウィルフリードの視点によるアデルとの謁見時のお話です。
ウィルフリードは王命で赴いた
ラートランの王宮に足を踏み入れた時から
得体の知らないものを感じていました。
最初は戦場で感じる武者震いのようなものかと
思っていましたが、
ラートラン王の凜とした声を聞いた瞬間、
紛れもなく性的な欲情を感じます。
乳母はアルファであるウィルフリードには
運命の番が現れるかもしれないと
よく口にしていました。
しかし出自から既に運命に翻弄される
ウィルフリードにとって運命とは
自らの手で切り開いていくものでしかなく
運命の番となるオメガが現れると言われても
心に響くものはありませんでした。
ところが男のものであるラートラン王アデルの声に
ウィルフリードの心は嫌と言うほど反応し・・・
B5版片面にてウィルフリードから見たお話になります。
アデルの声に促されてゆっくりと顔を上げた
ウィルフリードは玉座に座る人物を目にした瞬間、
ぽかんと口を開けてしまいます。
そこにいたのは夜空に浮かぶ月の化身、
紛れもなく男なのに燃え狂うような激しい感情に
揺さぶられる事になります。
これが運命の番・・・なのか・・・?
独り言のように呟き、
もう1度玉座に目をむけたウィルフリードに
アデルが柳眉を逆立てて怒る顔すら愛おしく感じて、
ますます困惑するウィルフリードでしたが
「氷の王」の仮面を被ったアデルの姿ではなく
人間としてのアデルを見てみたいと思います。
そしてわざとらしいほどのため息とともに
アデルを侮辱する言葉を口にする
・・・というアデルを怒らせたあの言葉の裏で
ウィルフリードが何を考えていたのかという
お話でした。
最初の登場でのウィルフリードの言葉は
かなりびっくりでしたが、
読み進むとちょっと違和感だったので
本作を読んでスッキリしました (^-^)v
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典はアデルの出産時のお話です。
本編初め、アデルとウィルフリードが初めて謁見するシーンを、ウィルフリード視点で語っていました。
本編で、他国の王様相手に結構無礼な応対してるやんけ!ウィルフリード(・o・;) と呆れていたら、そんな事を内心思っていたとは└( ^ω^)」
一目惚れだったんだね、ウィルフリード。
まさかその晩にあんな目にあうなんてね。
その晩のウィルフリードを知ってるだけに、ニヤリとしてしまいました。
アデルもウィルフリードも、運命の番として初めから意識してたんだなぁ、うふふ~とにまにましちゃうペーパーでした。