てんてん
gokudosan wa amaetagari na papa de aisaika
本品は『極道さんは甘えたがりなパパで愛妻家』の
アニメイト特典ペーパーです。
佐野原視点の回想を含んだ後日談になります。
佐野原は手の中にあるハンカチを眺めて自嘲しました。
佐野原の行動はいつもから回ります。
守りたかった愛しい人は心を壊し、
自由にしたかった息子には恨まれていて
後悔ばかりで何が悪かったのかわからないままでしたが
愚かにも先日ようやく、自らの過ちに気付きました。
佐知のお陰です。
男であるとわかっていても目をひく美貌ですが
華奢で力のないただの小僧と思った相手は
見た目とはまるで違った腹の座った男で・・・
B5サイズカラー印刷、右角1/4に本作カバーイラスト、
残る3/4にSSが収録されています。
その身ひとつで極道の世界に飛び込み
その華奢な腕で東雲組の若頭を護ると言い
極道組織の男達の前で啖呵を切った姿を見た時
自分に足りなかったものを悟ります。
愛しい人も、大事な息子も、
ただ真っすぐに愛せばよかったのだと。
全ては今更で遅いけれど
ずっと自分の間違いを誰にも責められないまま
着てしまった佐野原にとってはやっと横っ面を
叩かれたような気分でした。
佐野原が亡き妻を思い、これからの東雲組を思い、
佐野原組を背負わせてしまった椿を思い、
今後の贖罪を誓う
・・・という佐野原の自戒がこもった後日談でした。
佐知が生き方を変えた人がまた増えました。
人はその時々で自分の最善を選んでいるつもりでも
結果的には不幸になる場合もあると思います。
ただ選んだ道を後悔をせず
過ちに気付いた時にそれから先の道を変えられるかが
大切なのだと思いました。
佐野原の手の中にはまだ大切な者が残っています。
未来での選択を間違えない事を望みます。
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典は犬飼代視点のお話です。