izumix
sora no homare wa dannasama
本編後のお話です。
日向埼に来て半年が経つのですが、
次郎丸たちが来ていることもあり
起きた時に隼瀬浦にいるような錯覚をする高虎。
隣にはすやすやと寝ている空良が…。
空良を見ながら昨日のことを思い出している高虎。
飽きることなく空良の寝顔を眺めているとー…。
高虎視点でお話が進むのですが、相変わらずラブラブな二人をこちらで読むことが出来ます。
誰にも弱音を吐かず強い高虎だけど、空良には弱みをみせ、甘えることが出来るのだから、ほんとに空良は偉大だなあと思います
空良と出会う前の自分の事を思い出せないってすごいですよね。
高虎だけではなく次郎丸たちの絡みも見れて
隼瀬浦にいた頃みたいだなぁと思いました。
ほんわかとした素晴らしい特典でした(*´▽`*)
本品は『そらの誉れは旦那さま』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、高虎視点で次郎丸たちがやってくるお話です。
ゆるやかな冬の朝。高虎はいつもより暖かいと感じて、もう春が近かった
かとぼんやり思います。いや、まだ年が明けたばかりのはずだと、すこし
づつ覚醒するとともに、ああ、ここは隼瀬浦ではなかったと思い至ります。
ここ日向埼にやってきてから半年が経ち、近頃はこうした錯覚を起こす事
はなくなりましたが、生まれだった土地の記憶はそうそう忘れられるもの
ではない様です。
妻を起こさぬようじっとしたまま、さま裂きな気配を探り、櫂傑が朝稽古
する気配を感じ、今朝は次郎丸が相手役を買って出ているのか、阪木かと
思い至ったところで、弟一行がきていたのだと思い至ります。
昨夜は歓迎の宴会を開き、旅の一座を呼んで芝居を打ってもらいました。
宴は夜遅くまで続き、本丸に戻ってきたのは日を跨ぐ頃で、櫂傑の相手は
彼等に任せて高虎はあと少し惰眠を貪る事にします。
空良は昨夜の酒の成果身じろぎもせず眠っています。空良は次郎丸たちの
訪問を誰よりも喜んでいて、昨日は随分とはしゃいでいました。隼瀬浦を
出る時は身も世もなく涙を流していましたが、昨夜は大声で笑い、役者と
ちょっとした小競り合いまで演じていました。
飽きることなく空良の寝顔を眺めていると空の瞼が震え、閉じていた瞼が
開き、高虎の顔を求めるとにっこりと笑います。「今日は絶好の釣り日和
ですね」と言い、櫂傑と次郎丸たちの朝稽古の様子を見に行こうする空良
を高虎は強引に引き寄せて・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)12頁のボリュームにて次郎丸たちが
日向崎にやってきた翌朝のお話になります♪
空良に不思議そうな顔をされてしまいます。普段は高虎の方が目覚めが早く、
剣の稽古に行く事もありますが、今朝はもう少し待ったりしていたいと思っ
たのです。たぶん、起き抜けの空良がすぐさま興味を高虎から他所に移して
しまった事に寂しさを覚え、嫉妬したのです。
「今日は1日ここで過ごしたいな」と囁かな願望を口にしてみると、子供の
ような我儘にも「そうですね」と空良は応えてくれます。甘えるような仕草
を取りながら、実は高虎を甘やかしている空良につくづく良い嫁を貰ったと
思います。
そんなじゃれつきも櫂傑との審判を乞う次郎丸の元気の良い声に遮られて
しまいます。「まるで隼瀬浦に戻ったようです」と空良が笑い、高虎の手を
力強く引っ張る
・・・という高虎視点のラブいちゃでした♪
本編は空良視点なので高虎視点は新鮮です。高虎の隼瀬浦へ思い、空良への
想いが溢れた穏やかで優しいお話でした。
櫂傑と次郎丸の掛け合いもすごく楽しかったです (^-^)v