kurinn
パブリックスクールのSS目当てでしたが、他も面白かったです。
「毎日晴天!」
明信に甘えて手抜きの亭主関白が進行していた龍が、2人の関係を知りつつ知らないフリをしている達也に遠回しに言われた事に気が付いて、慌てて心を入れ替える話でした。
やはり明信は不満を溜めていたようで、早めに気が付いて良かったと思いました。強くなった明信が自分の笑顔の威力に気が付いてないのが可笑しかったです。
「きみに言えない秘密がある」
お風呂上がりの無防備な明日真とそれに煽られた蒼士が出会った当時から明日真を意識したあたり、そして最近の出来事までを回想していました。
ローティーンの頃はとげとげしくて蒼士以外の人間とはほとんど打ち解けようとしなかったのに、社会人として成長した明日真は職場でも良い人間関係を築いて、人付き合いのスキルを身に付けたのでした。
社会人三年目で着々とステップアップして自分の店の夢を語る明日真に、蒼士はまだ学生である自分に焦りを感じていると正直に告げるのでした。
明日真が「敬っていいぞ跪いて足をお舐め」とふざけると、蒼士は本当に滑らかな甲に唇をつけて明日真を慌てさせるのでした。
レポートが優先順位が高いだろうと抗議する明日真ですが、蒼士の腕の中で従順にとろけていくのでした。
自分ごときが幸せにするとかは思い上がりで、幸せにしてもらっているのは自分の方だと、この幸せを享受するのに相応しい男でありたいと蒼士は思っているとありました。
明日真も蒼士も良い大人に成長していて、これからどんな障害が待ち受けていても乗り越えて行くのだと思いました。
「パブリックスクール」
『パルム』での打ち合わせのエド視点のSSがありましたけど、こちらはデミアン視点のお話でした。だから礼の恋人であるエドにはとても辛辣です。まあお互い様なんですけど。www
デミアンは他の誰も自分の仕事さえにも興味は無くて、全ては礼が喜べば、礼が驚けばと礼を中心に回っている事が今回のSSで良く分かりました。
同じような人間が居たらそれは気が合わないだろうなと…。
ホッジスはコラボ先をフランスの老舗メゾンに決めて、礼がパリまでついてきてくれる約束を取り付けてご機嫌でした。
でもエド視点のSSでは打ち合わせ後に既にそれを見越していて、エドがパリに家を買うとか言ってたような…。www
エドとホッジスの礼をめぐる静かなる戦いがこれからも楽しみになりました。
キャラ文庫さんのバースデーフェアでもらえる小冊子の一つ。これはパブリックスクールのお話が好きだったので萌2にしました。
1.毎日晴天!番外編「明兄ちゃんの夏の思い出」菅野彰先生
龍ちゃんの生花店に、魚屋の一人息子達也が花を買いに来た時に
龍ちゃんの亭主関白ぶりを見て、子供の頃に見た明兄ちゃんの能面のような
笑顔のことを話してあげるというエピソードでした。こわい、明信。
2.きみに言えない秘密がある番外編「最愛の瞬間」 月村奎先生
二人で暮らしているある日の夜のお話。あまーい。
3.パブリックスクール番外編「天才アーティストの特別な人」 樋口美沙緒先生
デミアン視点!良かったーこれほんと良かった!
「礼さえいれば、その他のことはどうだっていいのだ」と言い切るデミアンと
同じく「レイさえいてくれたら何でもいい」というエドの
しずかな対決という感じのお話でした。もうデミアンったら!です。
パブリックスクールファンの方は是非是非!