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てんてん
gokudousan wa unmei no papa de aisaika
史のパパ
本品は『極道さんは運命のパパで愛妻家』の アニメイト特典ペーパー
です。
史視点での回想を含む後日談になります。
史のパパはいつも優しく、頑張った時には大きな手で頭を撫でて褒め
てくれますし、強請ればいつも抱き上げてくれます。だから史はそれ
が当たり前だと思っていました。史が振り向けばパパと佐知はいつで
も笑ってくれると思っていたのです。
当たり前だと思っていた事が、ある日急に当たり前ではなくなる･･･
ママの時みたいに。
なあ史、
もし俺が佐知を守れない時はちゃんとお前が佐知を守るんだぞ?
一緒にお風呂に入った時にパパが言った時、史には何でそんなことを
言うのかわかりませんでした。でもパパが史たちのことを忘れちゃっ
たと聞いた時、パパとの男と男の約束を思い出したのです。
パパの分までぼくが佐知を守る。
でもね、パパ、
僕がどんなに佐知を守っても幸にはパパがいないとダメなんだよ?
だから早くいつものパパに戻ってね。
それまでぼくが頑張るから。
A4サイズモノクロ印刷で、右寄り5割弱で本作内のイラスト、左5割強
にてSSが収録されています。
パパがまた病院に行ったと聞いて佐知と一緒にお見舞いに行ったら、
病室に入ってすぐにパパに呼ばれて、史はパパがいつものパパに戻っ
たと、すぐにわかりました。
ベッドに座っていたパパに飛びついたら、パパをちょっとだけ「うっ」
と声を出しますが、すぐに史をいつものように抱き上げてくれました。
史がすぐにいつものパパだと気付いた事に感心され、男と男の約束を
守ったことに「ありがとう」と礼を言われまた史は、今まで我慢して
いた気持ちをパパにぶつけました。
ぱぱのばかぁぁぁぁ!
ぼ、ぼくのこ、ひっ、ぼくのことわすれたぁぁぁ!
パパの手が背中を撫でてくれて、佐知の手が頭を撫でてくれて、史の
いつも通りが戻ってきたのが嬉しくて、史はさらにわんわん泣いてし
まいます。
佐知は史にこんどまたパパが俺達のことを忘れたら、その先はある事
無い事吹き込んでやろうと言います。
いっぱいケーキを買ってくれる約束をしたとか、
自分で予防接種の予約をしてきたとか、
かえるをとってくれるやくそくをしたんだよとか。
史を抱っこしたまま、パパは佐知に肩をぶつけます。顔を見合わせて
3人で笑って家族が戻ってきたことを喜ぶ
･･･というほのぼのとした後日談でした。
本編で史が凄く頑張っていたけど、すごく無理していただなと判って
3人の家族としての絆の深さを感じました。
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典は田代視点のお話です。