kurinn
ikemen bengoshi no papa wa irimasenka
拓人は慶一に維月のお迎えを頼まれてとても嬉しく思ってました。
何故なら信頼は恋や愛の先にあるとても大切なものだと思ってるからでした。
そして保育園に行くと拓人のお迎え時はとても喜ぶ筈なのに、維月の表情がとても硬く様子がおかしい事に気がつきます。
具合が悪いのかと心配する拓人に帰ろうと袖を引き、ひなの先生が頭を撫でようとするのには背中を向けてしまいました。
駐輪場まで歩いて来ると拓人に対して、もうお迎えに来ないで欲しい、毎日パパが良いと維月は言いました。
拓人はショックを受けてしまい慶一に泊まる事を誘われますが、仕事だと嘘をついて自宅に戻ってしまいました。
法律の問題はともかくふたりはいつか拓人を「家族」として迎えてくれるかもしれないと、甘い期待をしていただけにその夜は一睡も出来ませんでした。
翌日の閉店間際に慶一が店にやって来て、維月がおかしかった理由を教えてくれました。
それはひなの先生が拓人が好みだから恋人にしようとしてると、先生達が話している内容から察して全力で阻止しようとしていたからでした。
拓人くんはいっくんのママだもん。ひなの先生にあげない。誰にもあげない。と言っていたそうです。
拓人は思わず目頭が熱くなりましたが、慶一はとんでもない独占欲で我が子ながら末恐ろしいと言ってました。そのうち親子バトルが勃発しそうですね。ww
カウンター越しにキスした後、慶一に誘われて一緒にお迎えに行ってました。
そしてひなの先生に拓人には心に決めた人がいるとさりげなく伝えると言う慶一も独占欲の塊だと思いました。
本編終了後の拓人視点で語られるお話です。
うーん、本編よりも好みだったかもしれない。
本編でめでたく慶一と結ばれた拓人。
季節は秋から春へと移ろい、保育園へと通う維月のお迎えを任されるほど親密な関係となっている様子。
維月を迎えに行き、慶一の家で夕食を食べ、2人で慶一の帰りを待つ。
すっかり家族同然の仲となっていて、本編でがちがちに自分を作っていた(作れていませんでしたが)姿を思い返すと、肩の力を抜いて自然体でいられる間柄になったんだなあ…と、なんだか感慨深くなりました。
こちらの方が断然魅力的です。
ところがある日、いつも通り保育園へ維月を迎えに行くとなんだか様子がおかしく、理由を聞いてもはっきりとしない。
その内に「拓人くん、おねがいだから、もうおむかえに来ないで」と爆弾を落とされてしまいます。
いやあ…あの愛らしい維月にこれを言われてしまったら大ショックですよね。
もちろんこれには理由があってのことなのですが、子供ゆえの言葉の足りなさで拓人を傷付けてしまう。
でもですね、その理由がまた可愛らしくて。
保育園のひなの先生が拓人の事を気に入っていて、あわよくば恋人にと狙っているという事を知り、「拓人くんはいっくんのママだからだれにもあげたくない!」と思ったからというもの。
もう、なんたる可愛さなのか!
先生にとられちゃうかも!ぜったいにあげたくない!なんて、理由があまりにも可愛い。
タイトル通りのちっちゃな独占欲がすごく愛らしい。
この独占欲の強さはどう見てもパパ譲りなのでは…?(笑)
なんだか3人の大好きトライアルグルが出来上がっていて、とっても可愛らしくて甘酸っぱくて幸せなショートストーリーでした!
本編でいっくんに魅了されてしまった方は必見です。