「In These Words 4」アニメイト限定版小冊子

「In These Words 4」アニメイト限定版小冊子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%
著者
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
「In These Words (4)」アニメイト限定小冊子付版

商品説明

『「In These Words (4)」アニメイト限定小冊子付版』についてくる小冊子。
無くなり次第終了。

B6サイズ/52P
2014年12月に刊行された「In These Words』の番外編「MAYBE SOMEDAY」の一部を抜粋した小冊子です。
篠原の過去のお話で、小説です。

レビュー投稿数1

BL的な萌はほぼ感じないのだけれど

『In These Words (4)』は、『In These Words (4)初回限定版』が発売されましたが、この初回限定版のほかに、『In These Words (4)アニメイト限定版』も同時発売されました。

「初回限定版」と「アニメイト限定版」の違いは2点。

・アニメイトオリジナルカバーであること
・2014年に刊行された『In These Words』の番外編の同人誌(小説)である「MAYBE SOMEDAY」が収録された小冊子付き

です。

大きく異なるのは、初回限定版とアニメイト限定版では、ついてくる小冊子の内容が違う、という点です。

ということで、小冊子のレビューを。

リブレさんのHPには「MAYBE SOMEDAY」の一部再録と書かれているので、同人誌のそれとは収録内容が若干異なるのかもしれませんが、同人誌の方は未読なので違いについては分かりません。

内容は同人誌「MAYBE SOMEDAY」でのレビューが上がっていますが一応ざっくりと。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





警察学校に在籍している学生である一人の男は、とある重要任務を任されることになった。

任務の内容は、

参議院議員の子息が行方不明になった。
おそらく言葉巧みに拉致られ、そして裏社会でいかがわしい取引の商品になっている。
彼を、そこから救出することー。

それが、その学生・篠原に課せられた任務だった。

ボーイを装い、篠原は潜入捜査に加わるが…。

というお話。

『In These Words』の前日譚と言っていいでしょう。
浅野先生に出会う前の篠原のお話です。

これねー。
めっちゃ痛いお話です。
痛いお話とか、ダークなお話が苦手な方には回れ右をお勧めしたい。

ざっくり言っちゃうと、篠原は任務遂行に失敗するんです。
で、相手のボスは篠原の何枚も上手のワルで、篠原はそのボス・寺岡に凌辱されてしまいます。

篠原の心を折るためだけの凌辱。
恐怖と痛みを植え付けるためだけの、凌辱。

さすが裏社会のボスです。
他人を制圧し、相手の心を折り、自分が優位に立つ、その方法を熟知しています。

『In These Words』で魅せる有能な刑事である篠原はまだおらず、まだまだ青二才の篠原。Guilt|Pleasureさんらしいダークでシリアスな展開で、最後まで救いはありません。序盤から最後まで、痛いシーンてんこ盛りです。

けれどこういう壁を乗り越え、いくつもの荒波を乗り越えてきたからこそ、今の「篠原」という男性がいることも間違いないわけで。彼がこの事件に屈服することなく成長したのだと思うと、彼の強さに敬意を払いたくなります。

で。

序盤にめっちゃ気になる一文が書かれてるんですよね。

以下、壮大なネタバレを含む可能性がありますのでおいやな方はここでストップしてください。






*********************************************

まだうら若き学生がこの任務を受けたとき、任務を依頼してきた刑事に渡されたものがあります。それは警察手帳。その警察手帳に記されていたのは、彼の顔写真と、そして「篠原憲司」という、

見慣れない、新しい名前。

という文。

んん?
彼は本当は、「篠原憲司」ではないのか…?

なになに、これ―!!
どういうこと?

なぜ彼は「篠原憲司」にならなくてはならなかったのか。

同人誌はすべて追いかけているわけではないので(買うタイミングを逃して買えないことも多い)、もしかしたら篠原の秘密を追った続編があったりするのかな。ご存じの腐姐さまがいらっしゃったらぜひご教示くださいませ。

浅野先生はもちろん登場せず、甘さも皆無。
好みによると思いますが、BLという萌えはほぼない作品ではあります。
が、「篠原憲司」という刑事のベースは、きっとここにあるのだろうと。

そう思わせるなんとも読みごたえのある小冊子で、萌えという意味ではなく1つの作品として素晴らしい内容で、神評価しか付けられませんでした。

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