「偽りの王子と黒鋼の騎士」Amazon限定ペーパー「賢者の贈り物」

itsuwari no ouji to kurogane no kishi

「偽りの王子と黒鋼の騎士」Amazon限定ペーパー「賢者の贈り物」
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
偽りの王子と黒鋼の騎士

商品説明

Amazonで購入すると貰える、書き下ろしSSです。
A4サイズのカラーペーパーに両面印刷。数量限定で無くなり次第終了。

内容:ロッドバルトを追放されたグレイルが、シオンと旅に出て丸三年。
グレイル視点で誕生日の贈り物を語るお話です。

レビュー投稿数2

あまりに優しくて、ホロリときてしまう

Amazonで購入すると貰える、特典SSです。
ロッドバルトを追放されたグレイルが、シオンと旅をする中で、誕生日のプレゼントについて思いを馳せるお話です。

私個人の感想ですけど、これは本編に入ってた方がいいエピソードの気がするんですよね。

本編でですが、グレイルの下僕になったシオンが、グレイルに髪紐を贈ると言うエピソードがありまして。
グレイルに似合う髪紐を見つけたシオンがですね、半年もの間コツコツと給料を貯めて購入し、ドキドキしながらそっと机の上に置いておくのです。
すると翌日、中身も見ないままに、「そこにあるゴミを始末してくれ」と告げるグレイル。
これ、シオンが今までに散々、他人にしてきた仕打ちなんですよね。
この出来事により、シオンは自分がしてきた事の酷さ、そして人の痛みを知るのです。
ついでに、グレイルは箱の中の髪紐だけそっと取り出し、大切に持っていたと言うオマケ付きで。

そんなシオンの成長の為の、とても大切なエピソードなのです。
エピソードなのですが、この時点で完全にシオンに入れ込んでる私としては、泣きながらプレゼントを燃やすシオンが切なくて切なくて。
一緒に泣けましたよ。
グレイルにムカつきましたよ!!

で、この出来事によりシオンはまた一つ成長するのですが、それと共に、「プレゼント」がトラウマになっちゃうんですよね。
まぁそんなワケで、二人がこうして優しいプレゼントを贈りあってたりすると、ホロリときてしまうのです。
前置きが長くなっちゃいましたが、以下内容です。



二人が共に旅に出て丸三年。
異国で迎える四度目の秋です。

国境にほど近いダルハンの地方都市シャトヤンシーで開催されている祝祭市での事。
リーアに似合いそうだと金細工の耳飾りを購入するシオンを見て、どんな美しい金細工より飾り気の無い旅装に身をやつしたシオンの方が美しいと、笑みを浮かべるグレイル。

買った耳飾りを布と箱でラッピングしてくれた店主に、シオンがにっこり微笑んでお礼を言うと、「お客さんに似合いそうな特別品がある」と熱心に勧め始める店主。

ーーーこうなると、俺の出番だ。

背後でシオン守るように立ち、軽く殺気を放つグレイル。
とたんにビクリと背筋を硬直させた主人は、そそくさと小箱をシオンに手渡すと、あさっての方を向いて陳列棚の整理を始めます。

グレイルを見上げて、「ありがとう」と小さくささやくシオン。

旅に出てからシオンの美貌に起因するこうした出来事は枚挙に暇なく、グレイルが責任を持って対処する事にしてるんですね。
だってそれが、二世を誓った伴侶の義務と責任であり、堂々と行使できる権利だからー。

ロッドバルトと属領となったローレンシアにいつ帰る事が出来るのか、シオンはもとより自分にもまだ分からない。
祖国の親しい仲間達を思うシオン。

「そういえば、もうすぐお前の誕生日だな」
何か欲しいものはあるかと、シオンに尋ねるグレイル。
シオンが素晴らしい技術だと熱弁をふるう、ダルハンの金細工でも買ってやるぞと告げますが、シオンはかすかに首を横にふってから、なにやら考え込んでしまいます。

そして、これまでの誕生日の贈り物について、思いを馳せるグレイル。
自分の選択眼に自信が無い彼は、三度あった誕生日のうち、二回は「体験と思い出」を選んだんですね。
最初の誕生日には、固形絵の具と写生道具を一揃い。
二度目は小さな温泉浴場を貸し切り、グレイルが湯殿係となっての甘い時間。
三度目は、古代遺跡の観光。

また、自分の誕生日にシオンがくれた贈り物にも思いを馳せ、喜びを噛み締めるグレイル。
今度はシオンが湯殿係役となり、全身を優しくもみほぐしてくれた後、部屋で親密な時間をたっぷり取った事。
古代遺跡見学の時に知り合った、現地の人間から教えてもらった縒り編みの秘法を使い、魔除けと危険避けの髪紐をシオンが編んでくれた事。

ーーーシオン、お前は本当に、何て可愛いんだろう。
「俺がどんなに頭をひねって考え出した贈り物より、お前がくれるものははるかに尊い」
グレイルが正直にそう告げると、シオンがビックリしたように顔を上げ、言った言葉は・・・。

と言うお話。

若干、ヤニ下がり気味のグレイルに笑えます。
また、件の問題となった贈り物「髪紐」。
このSSで、シオンが髪紐を送ってると言う事実が、何より嬉しくてホロリときちゃうんですよ。
良かったね、シオン。
全ては無駄じゃ無かったけど、それでも心に深い傷を負った。
やっと、明るい笑顔と幸せを手に入れたねと。

と、何だかとても優しくて、ついついホロリときちゃうSSでした。

8

考える喜び

「偽りの王子と黒鋼の騎士」をAmasonさんで購入した場合にいただける本編後日談。二人で旅にでて丸三年たった後のお話です。
すんごい人生を旅したような本編でちょっとぐったりした感もあったため、げろ甘を期待しましたが、本編終盤同様、しっとり切なくしっとり甘い感じのお話になっていました。

内容としては、SSタイトルからお分かりになるように、お誕生日に何をプレゼントするか。といった感じのお話です。お互いに考えること自体を楽しめるのって、ほんとに好きあってないとできないですもんね。

二人がお互いにあげるものは確かに素敵で「うんうん」と思うものでしたが、一番嬉しかったのが、シオンの絵心発見ということ。美的センス抜群だったシオン、描かせてみても抜群だったということが、グレイルのあげた絵の具とスケッチ道具により判明したんです。
なんでか分からないのですが、ここを読んだ時に、めちゃくちゃ嬉しかったです。
親のような心地になっていたのかもしれません。だめだめっ子だったシオンの優れたところを発見してもらえて、「グレイル、でかした!」とガッツポーズしたくなる気分でした。

ほんといつまでも二人仲良く、お互いの誕生日を祝う人生であってほしいなと思います。
あーでもケンカして「シオン家出の巻」(勿論グレイルがおろおろしてすぐ追いかけてくる)という番外編なんかもあると嬉しいかもな・・先生、同人誌出してくださいませんか・・?

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