kurinn
Changeling
妖精の夜に森に出かけたゼインとルカが妖精の輪を探し当てた時のお話でした。
ルカはもし自分が「取り替え子」だったらそのまま妖精界に残ろうと思っていたので、ゼインに別れのような挨拶をして輪の中に飛び込みます。
そして妖精界に辿り着いたルカは自分の背中に翅がある事に気が付いて絶望するのです。何故なら「取り替え子」でなかったら元の世界に戻ってゼインの側に居られると思っていたからでした。
その時ルカの名前を呼ぶゼインの声が聞こえて、ルカは身体を丸めて怯えるんです。
驚いたものの今まで通りに声を掛けるゼインは、亡くなった両親の事では無くルカの事を考えたから妖精界に来てしまったのでした。
ルカに妖精王の所に行くんだろうと、そのままのルカを受け入れて一緒に歩き出したゼインは本当に良いヤツでした。ルカがゼインに執着するのが分かる気がしました。
このお話は妖精王に会う前のお話でしたが、この後にゼインが自ら辛い目に遭っても人間界と妖精界の海流になると妖精王に誓うと思うと感慨深いものがありました。