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てんてん
gokudousan wa senpaipapa de aisaika
未来が楽しみな小話です
本品は『極道さんは先輩パパで愛妻家』の初版限定挟込ペーパーですが
内容は7月刊行するスピンオフ『首領ジーノは家族思いな情熱家』の
前日譚になります。
ジーノは亡き妹の遺児である史を引き取るべく来日しますが、当の史の
幸せが賢吾や佐知とともにある事と知り、遠くから見守る道を選びます。
とは言え、可愛い甥っ子に会う楽しみまで捨てた訳ではなく、たびたび
来日し、東雲組を訪れていました。
今回は佐知に呼び出されて東雲組にやってきますが、早々に賢吾と佐知
の痴話喧嘩に巻き込まれて、いい迷惑です。
今座卓で顔を突き合わせている賢吾の頬にはくっきりと手のひらの跡が
ついていて、ジーノは呆れを隠すことなくため息をつきます。犯人は
明らかに不機嫌な顔で湯を沸かしている佐知であり、人前にも関わらず
佐知が可愛かったからとキスして結果がコレなのです。
賢吾はジーノから見ても憎たらしいほどに優秀な男であり、ジーノが
日本で仕事をする時には商売敵になる事もあるほどなのに、佐知が関わ
るとトタンにタガが外れる様はハッキリ言って滑稽です。
我慢できないほどキスがしたいというのも理解不能、鷹が唇同士の接触
に過ぎないし、病原菌が移る可能性もあり、積極的にしたいとは思えま
せん。賢吾は事ある毎に「お前だって誰かを本気で好きになりゃ分る」
と繰り返しますが･･･
B5サイズ四つ折り両面ペーパーは7月刊行予定のスピンオフ作の番外編
でジーノ視点でのSSになります。事前勉強編かな!?
恋だの愛だのに現を抜かす連中は二言目には賢吾と同じような事を言い
ますが、本気で好きなる事で馬鹿になるならお断りです。今も賢吾が
佐知と喧嘩して嫌われたら史と共に引き取ってやるとからと賢吾をいな
すと、途端に剣呑な態度になります。
佐知がジーノにコーヒーを出してくれても、賢吾の前には何もなく、
与えられたのは「死ね」の言葉のみ。ジーノには「死ね」と言われて
喜んでいる賢吾が全く理解できません。ジーノに師ねと言って者で
今も生きている者などいないのです。
そこでやっとジーノは佐知に呼び出された理由をきかされるのですが
それはジーノが贈った史へのプレゼントの事でしたが、またまた2人が
痴話喧嘩に突入してジーノが呆れる
･･･というジーノ視点でありながら、賢吾がひたすら佐知を自慢すると
いう楽しいSSでした (^v^)/
ジーノのお話はWEB掲載作なので私は既読ですが、こんなこと言ってる
けど、ジーノも賢吾の事をいろいろ言えなくなるんだよ～って思える
台詞が散見していてムフフ笑いが止まりません(笑)
来月のペーパーも楽しみです。
