フランク
Rapunzel ouji no kayoizuma
本編の最後の最後に克己に駅まで車で送ってもらい「じゃあ、ありがとう。行ってきます。遅くなる時は連絡するね。」と克己との別れを惜しむシーンがあり、本編は昭良視点でお話が終わっていますが、電子限定SSは克己視点でその先が描かれています。
本編で昭良はわざと振り返らずに姿が見えなくなる位置までさっさと歩いていたけれど、克己は当然、見えなくなるまでいて、後ろの車にクラクション鳴らされる始末。
その音で、はっ!しゃんとしないと、また昭良に呆れられてしまう!これは昭良への依存ではなく、愛だということを証明しないと!と思って、顔だけキリリっとさせてはみるものの、数秒後には昭良恋しさでしんなり……秒速萎えっ!(笑)
もう二度と戻らないと思っていた昭良が隣に、しかも毎日一緒にいてくれる嬉しさ。
夢みたいで、夢じゃなかろうか?と不安になり、思わず寝顔を飽きずに見つめてしまう克己。
自分の愛がすごく重いという事も自覚しているようです。
帰宅後ひととおり家事をして、庭の草むしりに取り掛かった克己。
黙々作業をしていたけれど庭はやたらと広くてさすがに疲れを感じるも、「これを昭良は一人でずっとやってくれてた」ということを思い出して、胸が痛くなる克己。
そこから自分がどれだけ傲慢だったか……という反省モードに入ります。
あの攻めザマァにもちらりと触れてます。
そして「最初の付き合い始めもグダグダだった」件を思い出し、己の至らなさに庭をゴロゴロ転げ回りたい衝動にかられてます(笑)
昭良のことは出会った時から可愛いと思っていて、女々しい男は嫌いみたいだったから、彼と会うときは精一杯クールに決めてたという新事実が発覚。
そっかー、そうなんか!
で、そのうち不自然じゃないくらい親しくなったら連絡先を交換して口説こうと思ってたのに、酒の勢いでそれらを飛び越してしまい……なんてこった!!と猛烈に後悔しつつも、あの日の昭良を絵に写して、オナネタにしたいなと思ってるらしい……。
そんな変態思考を覗かせつつも、「そんな事を考える自分はキモい」とまた反省モードに戻る克己。
あの朝、あんな事言わせる自分は最低だった、「だったら付き合おう」と答えたけどもっともっと気の利いたセリフがあったはずだ……俺はどれだけ昭良を傷つけてきただろう……
と一言で言えば「俺は馬鹿だ」ということをぐるぐる考えているんです。
そして、こんな男の元に戻ってきてくれた昭良への愛を再認識し、今晩の献立を考えながら、何を作ったら昭良は喜んでくれるかな?と会いたいなと草むしりをしながら思う克己の姿で締めくくられています。
ひたすら昭良ラブ♡な気持ちと、今までの自分に対する反省が克己視点で綴られているので満足感がかなり高くて、これ本編に入れたら全読者が喜んだろうなぁと思わせる内容となっています。
「ラプンツェル王子の通い妻」の電子限定SSのこちら。
攻めの克己視点のお話です。
二人一緒に住み始めてからも克己の愛は重く(最高!!)、朝駅まで昭良を送って行った後、名残を惜しむ様子にニヤニヤしちゃいました( ̄∀ ̄)
「もう、夜まで会えないんだ」なんて……かわ。。可愛すぎてきゅんです。
客観的に見て、重くて気持ち悪い攻めだよなあと思うのですが、個人的にこの愛の重い攻め様、大好き。重いの上等!
実はバーで出会った時から昭良のことを可愛い、じっくり口説こうと思っていた・精一杯クールに決めていたという事実が明かされ、めちゃくちゃ萌えました。
可愛いじゃないかー!!!
小中先生があとがきで「こんな男が現実にいたらイライラしてタコ殴りにしちゃうな」と書かれていて笑、たしかにこんな男なかなか現実にはいないだろうけど、どうしようもなく愛しくなっちゃう、そんな攻め様でした。
最終的に、別人か!って思うほどの改心っぷりでしたしね。
SSまで大満足の、ラプンツェル王子と通い妻のお話でした◎
克己視点のお話でした。
これを読んでしまっただけに昭良をあまり好きになれなかったのかもしれません。
余りにも不器用な克己なんですが、あれだけ付き合ってて昭良には分からなかったのかなぁと。
甘えて当たり前になってしまっていたと克己は反省していましたが、本編でも謝っていたと思います。
それをどこまで受けとめられたかは昭良の問題だったと思うんです。
実際に浮気を繰り返してたり、酷いことを言っていたわけでは無いのだからあそこまで擦れ違わなくてもと思うのです。
本編に入れて欲しかったです。
本編直後を克己視点で。
紆余曲折あってよりを戻し、税理士になるため転職した昭良と同棲するようになった克己。
自宅で仕事をしていることもあり、以前はすべてを昭良に任せていた家事はすべて克己が担当しています。
今は、時間を区切って家事をし、単純作業中は仕事のことも考え、その分集中して絵を描くという毎日です。
今も広大な庭の草むしりをしながら、付き合い始めの時のことを回想しています。
実は、リオンを探すためバーで会っていた時から昭良のことは気に入っていて時期をみて口説こうと思っていたのに、酔った勢いで寝てしまい、その上そのことを全く覚えていないという失態をしてしまったことを後悔しており、昭良の告白さえ覚えていないことをとてももったいなく思っています。
本編では、昭良視点だったため克己が昭良のことをいつから好きだったのかよくわからなかったのですが、実際は付き合う当初からちゃんと昭良のことが好きだったことがわかります。それであの対応かと思うと・・・
ただ、このことをちゃんと昭良に伝えておけば、もう少し昭良も滅私奉公のような考えに至らなかったかもしれません。
二人の関係は一度完全崩壊したので、今度は2人が上手く噛み合った関係を築いていけるといいですね