あーちゃん2016
kokoro wo hanbun nokoshitamamadeiru
当初ペーパーの予定だったのに、応募者が多かったのかシリーズが大変売れたのか不明ですが、小冊子本文59Pになったお話。二人で暮らし始めてから5年後のお話です。
3年半後に静良井は一度スーパーで倒れて、記憶を失いました。その時は連絡先などのメモを持っていたため、無事衛に連絡がつき、なんとか元の生活に。そこから1年半たって、再びカナリーで働いています。書き溜めていたエッセイを本にすることになったり、バイトの佐藤くんがお父さんになって訪ねてきたり。やっぱり時折不安になって、衛のことを覚えておきたいから「撮りたい」と言ってみたり。
そんなある日、衛が「俺の部屋に来てください」と言ってカメラをセットし始め・・というもの。
衛と静良井の穏やかな、そして少し不安の混ざった日々が書かれています。その中で見ることになった昔の自分。変わりようのない思いを確認し、50年後も一緒にカナリーにいようと思う二人の様子が愛おしいお話でした。
残念だったのが、本編で気になってしょうがなかった久遠さんのその後が無かった事。別のお話になって出てこないかなあ・・と夢見ています。久遠さーん、元気ですか・・?