total review:279106today:58
ゲストさん
無料会員登録
ログイン
「男の作法」(PHP文庫/板坂元) に、こんな文章がありました。 『英国紳士の心掛けのひとつとして喜怒哀楽を表に出さないことがある。たとえば横綱千代の富士が引退発表したとき、カメラの前で涙をこぼしたが、あれはジェントルマンとしては、はしたない行為と見なされる。涙をにじませて目が赤くなるところまでは良い。そこでぐっと抑えなければならない。涙を見せたら負けになるからだ』 そう、コレですよ、この「涙をにじませ赤い顔して、ぐっと抑える」ってこのカンジ!! まさに、これこそが私が今のBL受けに求めてやまないことなんですよ。(ちなみにこの場合千代の富士は結構どうでもいいです) 意見は賛否でぱっくりと分かれるとは思うんですが、私、BLの受けってちょっとあえぎ過ぎなの多いんじゃないか、と思っているんですよね。 熟練で思いっきり誘いとかの受けならまだ分かるんですが、でもBLに出て来る受けって大抵の場合初めてだったり、それも無理やりとかだったりする場合が多いでしょう? そんなのに初めっから何であんな男と女のAVよりもむしろ、ってなカンジに喘いでるんでしょう。少しは我慢するとかってないんですかね。てめーらちゃんとタマぁ付いてんのかッ!? プライドないんか『負け』てもいいんかー☆ みたいに思うってか。(爆) 私小説とか書く時、いたすシーンとか書いてても受けにあんまり喘がせたりしないんですよね。その、なんつーか上の引用文にあるように、ぐっと我慢で涙にじませ赤ら顔。そしてでも耐え切れなくなったらついつい喉の奥から漏れてきてしまう「くっ・・・」とか「ぅ・・ふっ」とかいくばくかの喘ぎ声。ってよりもむしろ私のはうめき声とか―まぁそんな感じです。(笑) 無理やり系書くなら特に。 あんまり声を出さないから、その分口から発散出来ずに、怒涛のような快感が体中隅々まであますところなく駆け巡る・・・そしてそれにどうしても支配されなきゃいけなくなってくる受け・・・あぁドリーム・・・(うっとりv) そですねぇ~やっぱり私としては行為中、あんまり声って出さない方が、特に男の場合は色々エロいと思うんですよ、うん。妄想もかきたてられるっていうか。 上の引用で言えばジェントルマン、英国紳士。でも日本なら「武士」ですかね?「武士」。感情をあまり表に出さないって言うか、とり乱さないっていうか・・・まぁ今は時代も変わりましたしね。昔の映画や漫画なんかに良くあるでしょう、「どんなに悲しくってもつらくっても、俺は泣かない。泣いたらいけない。何故なら俺は男だから」みたいな。 今じゃ結構男でもわんわん泣いてたりしますね。 まぁ、でも通常のシーンなら確かにこれでもいいんですよ。でも、とりあえず私としては少なくともHのシーン位はこの「武士」っつー昔のスタイルのままでいて欲しかったんだよなぁ~ 「受けが喘いでうるさくって、それの一体ドコがいけないって言うの!!」 ここまで読んでくれた人の中には、思わずそう反論したくなるって人もいるかも知れません。いやきっといるでしょうね・・・ハイ、すいません。これは私の一方的な主観です。・・・BLはファンタジーですからね。あ、ホラ要するに前回私がコラムで書いた「やおい穴」、アレと似たカンジです。ソレをどこまで自身で許容出来るかって所に無限のBL可能性が・・・・・(フォローになっているのかいないのか 汗) だから、いいんですよ。大体そんなこと言ってたら、いたすシーンとかドラマCDにした場合どうなる? 衣ズレの音とかってだけじゃどーにも臨場感ってか、間がもたないぢゃぁないか。 私だって、少し位余分に喘いだって別にそこはなんとも感じません。このジャンルないし、その話の仕様なんだって思ってますからね。 BLCDの場合だと、でもどうもやっぱり私これだけはカンベン、っていうのがあるんですよ。あるCDのドラマの後、受けの声優さんがこうコメントしていたんですよね。『女になったつもりでベッドシーンやりました』 ダメだよなぁ~そこはやっぱり「男」として受けてくんないと。(まぁ、色々イメージしにくいだろうってのは分かりますが) 話がちょっとそれた。(笑) ので軌道修正。 BLの小説や漫画の良く喘ぐ受けですね。 最近私はコレにある種法則・・・というか、結構お決まりの型みたいなのある気がして仕方ないんです。 それは、何故か外見上「キレイ」とか「かわいい」とか称される中性的なのが受けになった場合と、いわゆる「ガテン系」というか・・・とにかく逞しいお体なんかのが受けな場合とでは、基本的に喘ぎに使う声とか量がもう全くもって違う、ということなんですよ。 概して良く喘ぐのは前者ですね。しかも「う」や「ふ」「く」などの音もあっていいと思うんですが、それはあんまりない。「あ」の音が殆どで、次に「ん」がちょっとかな・・・? 私こないだ試しに、本棚から以前読んだのでキレイ系受けな蔵書数冊、いたすシーンだけ抜き取って読んでみたんです。たまたまそれらがそうだったってだけなのか、全体がそうなのか・・・って、ちょっと不明なのですが、でも少なくともそれらのは「あ」が予想以上に多かったなぁ~~ 濁点なんかもうとんでもありませんよね、「ぐっっ」とか。(笑) ガテン系とかのだと、途端に喘ぎ少なくなりますよね。ちょっと逞しいとか・・・そういう受けは、「あんあん」とかあんまり騒ぐとどうもシャレにならないから、ってんでしょうかね? まぁつまりBLというよりはむしろ「二丁目系」というか・・・「さぶ」?? いっそ、体が大きいとそれだけいっぱい我慢出来るだろう・・・感度的にも鈍くなるに違いない、みたいなミもフタもない理由からでしょうか。これも不明ですが。(不明多いな、オィ) 「あ」はあんまないですね~今度は「う」「く」「ふ」などが多くなって来る。濁点のもこっちだったら多少はオッケーなんですよ。 つまり、非常に良く喘いで「あ」が多いのはかわいい、キレイなイメージって事なんでしょうか。ピンクが今のBL全体のイメージカラーみたいなもんで。 ンで濁点は漢のイメージ。あぁ、そうか、ガテンや逞し系があんまり喘がないのは、感じていないわけではないんですよ。前半で私が言ったその、我慢しきれず思わず喘ぐってかうめく、そんな感じなんですね、まさに。 だからこそですよ、濁点とか「あ」がないのは。 ・・・・・武士か。ジェントルマンか。(感涙) 誇り高い雄の精神は、こっちにあったんですね! ガテンや逞し系に! そうか、「喘ぎ」もキャラの個性と特性を映し出す重要な、イメージだったわけなんですよ。 確かにかわいくて女の子みたいな受けが濁点付きで漢らしく鳴いたら、ちょっと何かが違うのかも知れない。(笑) BLにとってはエロシーンは殆どつきもので、なくてはならない重要なもの。 本ストーリーがどんなによくたって、Hシーンがおざなりじゃぁしょうがない。エロシーンもちゃんとお話の一部です。 ただ喘がせりゃぁいいってものでもないし、まぁどちらにしても、そのキャラの特性フルに生かした無理のない、いいHシーン読みたいね、私は常日頃思っています。(常日頃からそんなことばっか考えているという意味)
Copyright 2008~ © All right reserved,BLサイト ちるちる