俗世に全く触れずに生きてきた純粋な青年×苦い過去を抱えた夢破れしダンサー 互いの人生を変えるたった一度の2人の愛
『ラムスプリンガの情景』→『親愛なるジーンへ』と、それぞれ違ったアプローチでキリスト教徒である「アーミッシュ」の人生観を、ノスタルジックな雰囲気漂う80年代のアメリカを舞台にして、吾妻香夜先生の手によって描かれています。 この話の特徴は、「ラムスプリンガ」です。自分のコミュニティから1度離れ俗世で過ごすという、アーミッシュ達が行う「ラムスプリンガ」という通過儀礼。人間の薄汚れた部分をまざまざと見た上で、「自分たちの故郷が一番平和で良いものだ」と感じ、元の場所へ帰るという機能を持つ儀式をベースに展開される、繊細な心情描写が見所です。 また、吾妻香夜先生による美麗なイラストレーションと叙情的で切なく壮大なドラマが、まるで映画のような世界観に読者を引き込んでくれます。
『ラムスプリンガの情景』
80年代アメリカ。ダンサーになる夢が破れ、田舎でウエイターと男娼をする、黒髪美人のオズは、ある日、バーに訪れたアーミッシュの青年テオと出会います。てっきり、「男娼」としての自分の客であると勘違いしたオズが起こした行動とは一体何か……!?
2018年3月24日に発売された本作では、アーミッシュとして、自分が育ってきたコミュニティ以外を知らずに生きてきた、まるで子供の様に純粋無垢な青年「テオ」と、ハリウッドのブロードウェイに立つ夢が破れてしまった、元ダンサー現男娼兼ウエイターである「オズ」の2人が主役です。性格が真逆な2人がぶつかりつつも、徐々に心を通わせていく展開に、読者は心温まります。
『親愛なるジーンへ 1』
1973年。弁護士のトレヴァーは重要な書類を紛失してしまいます。雪が降りしきる中、それを届けてくれたのは清掃員していたジーンでした。ボイラー室で暮らす彼を放っておけず、トレヴァーはお礼も兼ねてハウスキーパーをしないかと持ちかけます。美しい元アーミッシュの青年ジーンとの同居生活は、トレヴァーに羨望と穏やかな幸せをもたらしますが……。
前作『ラムスプリンガの情景』と繋がる本作では、前作の雰囲気を残しつつ、一味違う「似た者同士の2人」が徐々に惹かれあう様子を見ることができます。特に注目してほしいのは、生活が潤うごとに変化するジーンです。彼の見た目は勿論、発言の強さが変わってゆくことによるシーン展開と、トレヴァーとの距離感の違いを読み取ってみてください。
出版社:心交社
レーベル:Chocolat comics
シリーズ:ラムスプリンガの情景
発売日:
価格:¥700(税抜)
20歳,アーミッシュの青年
27歳,ウェイターとして働く夢破れた元ダンサー
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出版社:心交社
レーベル:Chocolat comics
シリーズ:ラムスプリンガの情景
発売日:
価格:¥680(税抜)
34歳,NYの弁護士
19歳,元アーミッシュの青年
出版社:心交社
レーベル:Chocolat comics
シリーズ:ラムスプリンガの情景
発売日:
電子発売日:
36歳,NYの弁護士
21歳,元アーミッシュの青年