九州弁の勢いが凄い!男の色気にノックダウン!
倒れた父に代わり、九州にある実家の工場で社長代理を務めることになった幸典。
右も左も分からない幸典が父に頼るよう言われたのは、工場長の槇だ。
髭面で無愛想で手荒いけれど、仕事ができて面倒見もよく、社員の皆に慕われている槇。
ところがある日、自分がゲイだと槇にバレてしまった!!
しかも「あんた絶対、逃げつつも犯されたい口たい」と押し倒されてしまい…!?
表題作は攻めの槇の性格がとてもリアルで良かったです。おじさん特有の押せ押せな感じと、何でも受け身な悟り世代と表現されている受けとの対比にリアルな世代を感じました(実際には悟り世代とはもっと下の世代だと思いますが)。無愛想でも面倒見の良い攻めと、突然社長代理を任され職人たちに遠巻きにされながらも、自分なりにやれることを見つけて徐々に工場に溶け込んでいく受け。受けの成長面もしっかり描かれていて、恋愛以外のところも読み応えのある作品でした。