超人気モデル・ジュリア×平凡なリーマン・みきおの恋
現段階(2018年1月)の時点で3巻刊行されています。3巻完結ではなく、まだ続編が出るであろう作品です。
超人気モデル・ジュリア×平凡なリーマン・みきおの恋のお話。
大学生だった時にボッチだったジュリアに声をかけたのがみきおの運の尽き。ジュリアに懐かれ、どんなに拒んでも拒否しても、情熱的に愛をささやきみきおに尽くしまくるジュリアに押されまくるという関係に。この二人の恋のゆくえは…?
王道なハイスペックな攻めさん×平凡受け、のように見えて、攻めのジュリアが超絶ネガティブさんなのでありきたりのストーリーに収まらない。スパダリになり切れないジュリアが、そしてそんなジュリアにほだされていくみきおが、とても可愛らしいです。
ジュリアの切ない恋心あり、笑いあり、そして扇さんならではの美しいビジュアルと濡れ場に萌えが滾る神作品です。
大学を卒業しリーマンになったみきおと、大学を休学しモデルに専念し始めたジュリア、という所からスタート。
人気絶頂のモデルという事でどこに行っても目を引く存在のジュリアですが、そんなジュリアにとって、世間の目は全く関係ない。ジュリアにとって、彼のすべては「みきお」に注がれている。
なぜ、ジュリアはそこまでみきおに愛情を向けるのか。
ジュリアに押されまくったみきおが選んだ選択は。
二人の過去の話も盛り込まれ、現在の彼らがこうなった過程とみきおの心情が描かれています。
基本的に相手を想う気持ちの強さがみきお>ジュリアなので、ジュリアの切ない片想いの気持ちがベースにあり展開としてはややシリアス目。なのだけれど、みきおがジュリアを手のひらの上で上手に転がしたり、はたまたジュリアのネガティブさが笑いを誘い、どちらかというとギャグ要素の強い作品です。
1巻ではジュリアにほだされたみきおが、「恋人」としてジュリアを受け入れるところまで。という事で、濡れ場は最後にちょびっとあるだけですが、キスシーンはそれなりにあり、エロさはそこそこあります。
1巻の終盤で一応恋人という形になったジュリア×みきお。
どこでも愛を囁きみきおにくっついていたいジュリアと、人気モデル、しかも男であるジュリアと恋人同士という現実をなかなか直視できないみきお。
という事で、二人の間にはやや温度差が。
けれど、ジュリアはみきおのことが好きすぎるがゆえにみきおの気持ちにも気づいていて…。
1巻に比べるとギャグ要素はややなりを潜めシリアス寄り。
けれど、みきおが自分の気持ちを受け入れ、本当の意味で恋人になる大切な巻でもあります。
そして2巻では濡れ場がエロいです!
エロいのに、みきおのちょっと特殊な性癖に笑いを誘われます。どんな性癖かは読んでのお楽しみ、という事で。
ジュリアがハリウッドデビューします。
という事で、遠距離恋愛という形になったジュリア×みきおの二人。
社会人3年目になったみきおと、国際的大スターになったジュリア。物理的な距離ができたこととお互い仕事が忙しくなったことで二人の関係に変化がおきて…。
みきおには常にともに行動する部下が、そしてジュリアにも常にジュリアに尽くしまくるボディガード(アラブ某国の王子、というスケールの大きさ)ができたことで、お互いに嫉妬心が芽生える彼らの恋心に萌えるのですが。
離れたことで、かえって相手への愛情を再確認する彼らですが、最後に、不穏な空気が漂う。
今後一波乱も二波乱もありそうな終わり方で、4巻を絶賛待機中です。
予想通り切ないですね。
ジュリアの人生から自分は消えると決めた紗良君が泣けます。
大事な言葉がたくさんあります。時間は有限だというのが一番印象的でした。
もっとジュリアとの生活や時間を大切にしていたら…と思ってしまいます。
いつまでも続く保証なんてないですよね。
紗良君がものすごくダメージを受けてますね。なのにジュリアを失った経験から後輩の仙台に全力で尽くし支える決意をします。
紗良君が弱っていく、それでも自分の為に尽くしてくれることに仙台も心が傾いていきますね。
紗良君が仙台に他人の人生でもお前が主人公だと思ってるだろうと言った所もハッとしました。そして仙台は何を抱えているのか。
そしてジュリア。仕事にとても精力的です。なぜ事故の前に仕事のスケジュールがユルかったのか疑問に思います。
でもはたから見て寂しそう。5巻が待ちきれません。