通称:無慈悲なシリーズ
「無慈悲」シリーズは、「ワルイコトシタイ」シリーズのスピンオフ。「ワルイコトシタイ」シリーズのメインカップル白羽帝×相川永遠のそれぞれの、まさかまさかの、大学生のお兄ちゃんSの登場です。
強面で真面目だけど実は年下執着攻め・相川久遠×色気滴る誘い受けしかし本当は切ない尽くし受け・白羽七王
徐々に明かされていく2人のキャラのギャップと、いく度もすれ違う切なく純な恋に目が離せません。
でもエロいよ。
「ワルイコトシタイ」シリーズでは、永遠と帝の関係を、苦々しく見ているブラコンの永遠の次兄・久遠、一方むしろおもしろがって永遠を可愛がっている帝の兄・七王でした。が、この二人実は同じ大学の先輩後輩でした。そして、一年前から顔見知りの仲だったのです。
ある日、帝の家に永遠を迎えに来た久遠に対し、七王は……
気になって仕方がない。どうしても目で追ってしまう。それは何から来る感情なのか? 先に気づいた方が片想いなのか?
2人の揺れる心にドキドキが止まりません。
「無慈悲なオトコ」でめでたく結ばれた2人ですが、まだすれ違います。
久遠はカフェでアルバイトを始めました。そこにお客として訪ねた七王は、久遠をからかって帰りました。が、本当は「今度の連休は一緒にいたい」の一言が言いたかったのです。言えませんでした。「人生で初めて好きな男とつき合っている」自分に戸惑い、臆病になってしまうのです。
翌日、久遠の方から「連休の旅行」を提案されて……
久遠はぐいぐい距離を縮めてきますが、七王は想いが通じたればこそ臆病に遠慮がちになってしまいます。いら立つ久遠、不安になる七王。
そこへ、七王の高校時代を知る人物が現れて。
「想いが通じた時から、新たな甘い苦しみが始まる」を体現する、2人の心の揺れがたまりません。
久遠と七王のつきあいは手探り状態ですが、あまあまに進行中。
ある日、七王は、久遠に高校時代彼女がいたことを知ってしまいます。七王は、心の中で不安を打ち消しつつ、また久遠にその不安な気持ちを告げることもできず、久遠との激しいセックスに我を忘れようとします。しかし翌日、久遠とその元彼女らしき女性とのツーショットを目撃してしまった、七王は……
この2人、またまたすれ違います。ついに別れ話が出るまでに、すれ違ってしまいました。
が! さて、ここから、物語がどう巻き返していくかが、この巻の見どころで、このシリーズのクライマックスです。
そして、2人が出した結論とは?! 必読です。