最新レビュー一覧

氷の魔術師は王宮騎士の愛に甘く蕩ける 小説

餡玉  笠井あゆみ 

私も溶け(蕩け)させていただきました♡

作者様の書き下ろし作品ということで、楽しみにしておりました♡

お話の冒頭から、氷の魔術師であるノクトに対する周りからの好意的でない視線・嫌悪・恐怖に切なさが募りました。
いったい何故、ノクトはそんな酷い扱いをされなければならないのか?
10年前、孤児であるノクトの前突如現れた魔獣。同じ孤児院の大切なセスを守りたい一心で目覚めた魔力。
それは数百年に一度現れるという「氷の魔術師」としての…

6

白銀の人狼は生贄の王子に愛を捧ぐ 小説

伊達きよ  ミギノヤギ 

雪原を駆ける

すごく良かった…!

登場人物が皆魅力的なのもそうなのだけど、情景描写がとても丁寧で、一緒に雪の中暮らしているようでした。

主人公のシャニが淡々と強く、でも自分には無頓着でちょっと天然。
そんなシャニの事を、最初はよく思っていなかった村の人達が段々と心解けていく様子がとても暖かい。

そしてお相手のニィルも言葉が多いタイプではないけれど、シャニの事をとても大事に想っている。
二人…

0

転生モブ召使いだったのに、ご主人様に求婚されるなんて聞いてません 小説

葵居ゆゆ  篁ふみ 

スピンオフ希望

幸せ、がテーマとの事のこちらのお話。
みんなの幸せを願う主人公の気持ちがとても素敵で、温かな気分にさせて貰いました。

前半、攻様がチョロくて、え、大丈夫…?となりましたが、後半の展開にどんどん引き込まれていきました。
転生だったらそこ悩むよね、という心の葛藤が丁寧に描かれていてとても良かった…!

だからこそ、キリトはどうしていたかの描写がもっと欲しかったです。
ちょろっと出てきた…

0

探偵は危険を運ぶ 小説

中原一也  小山田あみ 

さすが中原節

中原さ〜ん!
すごく濃かったです。ギュっと凝縮されてます。
イラストが小山田あみさん。セクシーですね。

堅物検察官の笹原。予定通りの行動を取らないと調子を崩すほどの堅物潔癖こだわり屋さん。
ある日納得のいかない事件の現場を訪れると、出会うんです〜、今作のオヤジ攻め新堂に。

今作も社会派なお話でした。
殺人事件と遺族の問題や、警察が本当に正しいのか?証拠は絶対か?

2人とも…

0

魔法省生活保安課オメガはサブスクアルファに課金したい 小説

トノサキミツル  カズアキ 

うどんとスマフォとペーパーショーツ

変わった設定とカズアキ先生のイラストに惹かれて購入したのですが、はっきり言って、全く改稿せずに出されているのかと思いました。

最近誤字脱字はどこも多くてすっかり慣れてしまったのですが、こちらは誤字脱字というより、誤用や表記ゆれが非常に多く、単語の使い方や日本語の文章として首を傾げる箇所が多すぎます。今まで読んできた商業小説の中ではぶっちぎりです。
また、読点が異常に少ないかと思えば細切れだ…

7

雪原の月影 三日月 小説

月夜  稲荷家房之介 

世界観が素晴らしい!


全く知らない世界の話なのに理解がスルッとできるのは描写が細かく描かれているためで、最後まで全くの違和感無く読むことができました。
登場人物もそれぞれが魅力的で、性格や習慣も読みやすくそれでいて細かく描写されているため、読みながら頭のなかでこの人物ならこうするだろうな、と自分の頭のなかでその人物が動き出すような想像力を掻き立てられます。
激しい描写はなくとも主人公の二人の愛情が深まっていく何…

2

氷の王子、運命のオメガを奪還せよ 小説

真船るのあ  笠井あゆみ 

「氷の王子」の偉大なる成長の物語

BL的にも事件的にも、ものすごい読み応えのある作品でした。

恋愛面では、両片想いのジレモダ系。
事件面では、身内から差し向けられた国家反逆シリアス系。
恋心がうまく噛み合わない中、2人で協力しあって敵に立ち向かっていくハラハラドキドキのストーリーは、読みどころがいっぱいで、いやはや…参りました。

オメガバース作品ですが、オメガバース要素をそこまで意識することなく読み終えたのは、スト…

5

雪原の月影 合わせ月 小説

月夜  稲荷家房之介 

雪原の月影 合わせ月

とにかく素晴らしい世界観にどっぷりです。
登場人物全員魅力的で性格も考え方もきっちり設定されているので読んでいるうちに頭のなかで人物が勝手に物語を紡いでいくように感じます。前作三日月、満月と本自体はかなり厚く感じますが読み始めたらそんなこと気にならないくらい一気に読めてしまいます!
オススメです!
途中に挟まれる稲荷屋先生の作画も鎧の細部に及ぶまで綺麗に描かれており、お話にぴったりの雰囲気に…

4

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで 小説

二三  緋いろ 

悪役神官が一途な騎士に捕まるラブコメ

小説内BLゲーム「溺愛騎士団と恋の討伐」という名前の脱力加減といい、王国名が「サイタマンダラ」。魔夜先生の系譜ですか?と期待高まる楽しげなオープニング。某レビューサイトを見ていたら表紙に対する物言いが何件かついていましたが、受けがマライヒっぽくてわたしは好きですw 群馬の位置に該当する帝国からのからっ風が吹き下ろす等、時々はさまれるサイタマンダラの世界観の描写が面白い。悪役である受けにとってのバッ…

0

恋愛病棟 シェーマの告白 小説

谷崎トルク  高崎ぼすこ 

それぞれの葛藤と痛み

谷崎トルク先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
医療 5
言葉責め 3
エロ 3
葛藤 3
な感じだと思います。

玉川さん×春馬さんのカプです。
因みに、口絵あり、挿絵10ページ分あります。

今作は春馬さん達、外科医がメインの医療もので、手術をしていたり、専門用語が飛び交ったりして、かなり医療要素が多めです。多過ぎて、ちょ…

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