最新レビュー一覧

カップ一杯の愛で 小説

可南さらさ  カワイチハル 

思った以上に、とてもとても良かった作品。

助けてくれた人に何故そんな乱暴な口を聞くの…?
この受け、好きになれないかも…。
冒頭の2人の出会いからちょっぴり挫けそうになりました。

が!!!
最後まで読んだら、ま~堪らん。
この受け、めっちゃ可愛い~~~~~~。
ヤンチャな不器用受け、ここに極まれり。オススメです。

ストーリーは、
ゲイが大嫌いな受け、知らずに入ったゲイバーで薬を盛られ辛いところを助けてくれた攻めに暴…

0

エンドロールは100年後 小説

月村奎  ミギノヤギ 

それは惚れちゃうよね(わかる)

ほのぼの系田舎の恋物語。
タイトルからファンタジー要素が入ってくるのかな??なんて思いましたが、外れ。ちょっとコミカルでのんびりした雰囲気の現実日常系作品でした。
タイトルは「あー、そういうことか!」と最後まで読むと分かります。

絶不調なシナリオライターの受けは恋愛にも慣れていない都会っ子で、派手さはないけどイケメンで穏やかで、田舎暮らしに慣れない自分を色々助けてくれちゃう便利屋さんがい…

2

偏食家のためのレストラン 小説

海野幸  蓮川愛 

自分を大事にする極意

タイトルに惹かれ、蓮川先生の男前攻め×美形受けの表紙に「これは間違いない!」と期待値が高まり楽しみにしていた一冊です。
男前攻めが美形受けにご飯を食べさせる設定、大好きです。

攻めが優しく細やかに受けの「今食べたいもの」を聞き取りして丁寧に作ってくれる描写に、カチコチだった受けの頭と心が柔らかく変化していくのがよく分かりました。最高すぎるよな、このレストラン。

それを受けて、食への意…

5

式神見習いの小鬼 小説

夜光花  笠井あゆみ 

BL初心者専用性教育教本

"式神の名は、鬼"のスピンオフ!
阿部那都巳と草太カプのおはなし(〃ω〃)
本編読まなくても一応読めますが、本編読んでからの方がやはり面白さは200%上がります( ✌︎'ω')✌︎

受けの草太は一応生まれて3歳だけど、まぁ小学生レベルの子が身体が大人になっちゃった感じ?で、自分の中に浮かぶ疑問が溢れまくって、思考したり、先生(櫂)に直接ぶっ飛び質…

0

桜の園の蜜愛 ~強面の旦那様は絶倫でした~ 小説

西野花  笠井あゆみ 

エロ&ハピエンをお求めなら是非こちら

西野先生&笠井あゆみ先生の最強タッグ!
 西野先生といえば安定のどエロさをいつも拝見させていただきますが、時々陵辱ものにあたると、私も少々充てられてしまうのでありますが、こちらのお話は1割程度ほどなので、安心して攻めの吉祥の溺愛&執着と受けの紫蘭とのどエロを見ることができますよ(о´∀`о) とにかく♡♡♡な場面が多く大満足の一冊です(⌒▽⌒)

1

恋になったあとで 重なりあって恋になる番外編 小説

古池ねじ 

本編の余韻とともに

同棲を始めた大山と藤崎の幸せが詰まった短編5作。

最初は藤崎がご飯をいっぱい食べたとか、寒がりだったことを思い出したとか、本当に日常の中に落ちている些細な出来事。でもその一つ一つを本編で語られた内容を踏まえたうえで見ると、藤崎が心の健康を取り戻しつつあるのが見て取れる。

後半に行くにつれてラブ度がアップしていき、エロ度もアップ。
大山視点のお話は、焦る大山を一言で安心させる、藤崎の年…

1

重なりあって恋になる 小説

古池ねじ  おもち 

お下劣と辛い過去と泣ける幸せ

ザ・一人称な作品。あまりにお下劣な語り口に導入から怯んでしまうが、その内側に隠されているものはとても重い。精神的にキツい描写が長いので、引きずられそうなときに読むのは注意が必要かも。後半がとても良く、幸せな読後感。

表題作は藤崎視点で、冒頭から飛ばしてる。その単語何回言うの?ってくらい何度もち〇ぽ連呼。ヤリた過ぎて偶然会った会社の後輩である大山をホテルに連れ込み襲う始まりで、大山が責任取る気…

1

ミステリではありません 小説

秋月ひかる  渊青梣 

終盤に魅力が詰まっている作品

BLを期待して読む作品ではないかな、という感じ。一人の死をきっかけに出会った様々な人を描いているようであり、主人公の自己啓発を見ているようでもあり。終盤の怒涛の語りはなんかすごくて圧倒された。

始まりはアランという一人の学生の死から。自殺か他殺かも分からない状態で、ルーカスのもとに刑事や学生から情報が集まってくる。だがルーカスは謎解きや情報共有はせず、周囲が自力で死の真相に迫る。主人公の動き…

1

花嫁のカヤ 小説

野原耳子  桝目の助 

二人で狩りをするシーンがとても好き

部族同士の対立が前提にある中で、男の花嫁を押し付けられるところから始まるお話。嫁ぐ方でなく、嫁いでこられる方視点なのが面白い。視点主がちゃんと動いてくれるので、とても楽しく読めた。

ユーティは最初はほのぼのした印象。前に出ることはなく、適当に上手くやってる感じ。それがカヤに惹かれていき、振る舞いがガラっと変わる。元より捨て子だった引け目があったようだし、実はこれがユーティの本来の性格なのかな…

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雨夜の月 小説

二一  青城硝子 

独特の雰囲気を醸し出す作品。

静かに読ませる作風でありながら、書き込まれた心理描写には解釈の余地があり、考察しながら読める一方で雰囲気小説としてさらっと楽しむこともできる。こういうのを求めて同人作品を読み漁ってるという、見つけて嬉しくなった作品。

小説家の八尋は、まあアクの強い人物。口の悪さや偏屈といった誰の目にも見えるところだけでなく、内面にも歪みを抱えているような。その根底に、作品冒頭で描かれた過去がどう影響している…

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