三池ろむこさんのレビュー一覧

ぎんぎつねのお嫁入り 小説

川琴ゆい華  三池ろむこ 

受けが可愛すぎるじゃないかよ!

とても優しくてあたたかい、ケモ耳ファンタジーになります。
攻めに助けられた銀狐の、一途で健気な恋心に深く心を打たれちゃいました。

ところでこちら、基本的には甘々ほのぼのテイストですが、山場では結構切ないんですよね。
そして、攻めに怒り心頭なんですよね。
なんて器の小さい男だ!Σ( ̄□ ̄;)的に。
彼の株、ここで大暴落ですよ。
いや、この後奇跡のV字回復するワケですけど。
しょうが…

8

夜啼き鳥は恋にふるえる 小説

きたざわ尋子  三池ろむこ 

悲劇のヒロインぶってる主人公にイライラします

避暑地に存在する会員制の別荘ー。
そこで、ゲストの要望になんでも応える美しい管理人。
この管理人が主人公となるお話です。


こちら、主人公がかなり不憫なんですよね。
父親からはDVを受け、逃げてきた先で母親は病に倒れる。
で、その治療費の為に「管理人」として、籠の鳥状態でゲストに身体も含めたおもてなしをするー。

元々、こういう設定が大好きだったりするんですよね。
で、更に萌…

12

夜啼き鳥は恋にふるえる 小説

きたざわ尋子  三池ろむこ 

悪趣味な私は別荘オーナーの気持ち悪さに悶えた

正統派のメロドラマだと思いました。
が、このお話にちりばめられた様々な仕掛けが、読み終わってからもやたら気になって仕方がないのです。
引っかかってしまったまま、とでも言いますか。
と言っても不快な訳ではないのです。
そういう意味では、かなり『不思議な色合い』を持ったメロドラマだと思います。

巧実は避暑地の会員制別荘で管理人の仕事をしています。
管理人と言っても単に別荘の建物を管理し…

9

甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

前半が好き

ちっとも「甘い」嘘なんかではなかったな……というのが第一印象です。

好きな人に抱かれたくて、処女なのに経験豊富フリをする健気受けは好きなので、切ないながらも絶対、これ両片思いで間違いないだろうと思いながら読んでたら、攻めが郷里に帰る&従姉妹と結婚すると言いだして急展開。
ようやく気持ちが通じあったと同時にさよならのシーンがウルウルします。

自分のことを好きでいてくれたと判ったから、諦…

1

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

うーーん

人の心の声なんて聞こえたら狂ってしまうよ。
人間不信になって3年引きこもっても社会復帰しようとした余村は強い。
そういう強さは本当に優しい人だからだと思う。
辛かっただろうな。
そんな時に自分への好意があふれた心を声を聞いたら、そりゃ意識するだろう。
ずっと聞こえていた心の声が聞こえなくなったらなったで不安しかなくなると思う。
それでも長谷部を信じる事ができたのは長谷部だったからだと思…

0

その唇をひらけ コミック

三池ろむこ 

その唇を開かせたいのは、もっとエッチなキスをしたいがため。

キスをするのに、唇を開かなければならないと気付いたのはいつだっただろう。
「その唇をひらけ」というタイトルとは、言葉を紡いで欲しいという事もきっとあるんだろうけれど、もっとダイレクトに、このキスを、この俺を受け入れろって事なんだなぁ。
ずっと好きなんだけど、素直にそれを言えないたまきと、俺を構えとワンコな慎司。
たまきが美人さんで、人当たりも良いので。心配のあまり強引になってしまう慎司。

3

解ける箱庭 (2) コミック

三池ろむこ 

ゆっくりと明かされて行く雪の日の記憶。

章生の兄、貴成は総司郎の仕事の補佐をしていた。
彼は何故、死んだのか。兄の死に総司郎は関わっているのか。
本作では、気難しい総司郎に焦点を当て、過去に遡り謎を解き明かしていきます。

久世は総司郎の父の妾の子だった。父の愛人は、幼い総司郎にも優しく、日向の様な女性。
総司郎は、久世とその母が住む別邸で過ごす事が多くなっていった。
ところが、久世の母が亡くなった事で、久世は本邸に引き取ら…

4

解ける箱庭(1) コミック

三池ろむこ 

迷い込んだそれは、秘密の花園。

子供の頃に読んだ、バーネットの「秘密の花園」は、どんな話だったかな、と想いを馳せる。

アンダーと呼ばれる、貧民層の暮らす街で、両親にも兄にも先立たれ、独りで生きてきた章生は、ある日、栗須という男に拾われる。
栗須はただの使いだと言い、豪奢な屋敷へと連れて行かれる。
屋敷には、若くして世捨て人の様な暮らしをして、広大な庭の植物の世話をして、日がな一日暮らしている久世という男。
たまに屋敷…

4

三百年の恋の果て 小説

海野幸  三池ろむこ 

主従ラブ!

秀誠と祥真は高校時代からの友人同士。東京の大学を卒業し家業を継いで彫物師となった秀誠が、同じく家督を継ぎ故郷で神主となった祥真の神社に訪れるところから物語は始まります。

最初はこの二人の間柄に注目しちゃうじゃないですか。でも、秀誠は神社の境内にひっそりと佇む白狐の木像に魅せられて、なんと三百年越しの恋を一からやり直すことになるのです。

この恋が切ない…。封印を解かれた白狐の化身である紺…

3

甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

地雷というほどではないけれど

セフレものが読みたくなって、読んだお話。

どうしてもセフレ関係の二人って、受けが陰鬱だったり愚痴愚痴したりする傾向になりがちだと思うのですが、本作の受けは明るくカラッとしていてよかったです。
そして、攻めが受けとセフレ関係な理由も、攻めの背景を知るとなるほどなぁと思えました。
そんなこんなで、二部構成の第一部は非常に楽しく読めた……のですが。

ただ、第二部の方になると百合カップルが…

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