崎谷はるひさんのレビュー一覧

夢はきれいにしどけなく 小説

崎谷はるひ  高永ひなこ 

以後シリーズが私の中の神

表紙に惹かれて初めて読んだBL小説。衝撃が凄かったです。
藍というキャラクターの魅力を読みすすめるごとに味わえます。
幼いながらの健気さ、懸命さ、純な所が愛らしく、最後は志澤の大人のずる賢さに果敢に向かう姿が、なんとも素敵でした。
一方の志澤も、リアリティのある大人の男で感情を押し殺して耐えてそうなところが個人的には萌え、最終的にそんな二人が少しずつわかりあえていく姿・歩み寄る姿がしっかりと…

4

リナリアのナミダ―マワレ― 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

信号機・第2シーズン

専門学校を舞台にした信号機シリーズ。
第1シーズンが「アオゾラ~」から始まる3カップルそれぞれの本3冊と、3組の後日談をまとめた1冊だとすると、間に番外カップルの独立した甘いお話「ミント~」を挟んで、実質この「リナリア~」がシリーズの続き。
第1シーズンに登場した子達はみんな専門学校を卒業して、次に入学してきた子のお話です。
「子」といっても、本作の主人公・佐光は美大受験に3回失敗して、とり…

1

アオゾラのキモチ ― ススメ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

甘酸っぱい

崎谷作品にしてはだいぶ幼い&わかりやすいなあという印象。もちろん、これはこれで素敵なのですが。専門用語や専門知識を提示してくれるのは、知らない読者にとっては、鬱陶しい派と勉強になる派に分かれるのだと思いますが、私は勉強になるし、そういう知識や教養をBLを読んでも知ることができるのは崎谷作品の良さです。今回はキャラの作りが、万人受けするような感じで、描写も軽めで読みやすかったです。冲村のギャップ萌も…

0

誘眠ドロップ 小説

崎谷はるひ  山田シロ 

文体に歴史を感じます。

本編はあまりいつもの崎谷先生らしくないなあ、と思いながら読み進めたら昔の作品だったそうで、先生の作家としての成長も感じられる作品でした。しかしキャラの作り方が上手なのは昔からで改めて好きになりました。光樹が可愛くてたまりません。餌付け系攻めのお話は大好きなので嬉しかったです。書き下ろし二本は流石の最近の崎谷先生。成長したくーちゃんが立派なナイトになっていて素敵でした。幼さから大人になる成長を描ける…

0

爪先にあまく満ちている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

あの天使ちゃんが!

純粋な子どもだった寛くんがすっかり男の子になってしまって…、ともはや親戚のおばさんのような気持ちになりました。笑。
そして受の來可と関わることで「人間らしい気持ち」を知っていく、という泥臭さも流石の崎谷先生。やはり人間味溢れるもののほうが私は好きです。
トラウマ+記憶障害のせいで、結構なハードルがあったのですが、それを乗り越えたときの二人の初H&寛のがっつき様に萌え萌えしました~!
途中で出…

3

静かにことばは揺れている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

崎谷作品にしては軽い文章




×

Y.K/Myu
さらりと読めました。最後まで読み終えると綾川の男らしさに惚れずにはいられません。白瀬も本当に綾川に出会えてよかったね、と心の中で呟いてしまいました。隙のないキャラクターの組み立て方は本当に崎谷先生のすごいところ。受が暗い家庭環境なのはよく描かれますが、今回の白瀬は自分が痛んでしまっていることも理解できないほどの繊細さでしたが、無骨な綾川と寛に出会い、家族のあ…

1

花がふってくる 小説

崎谷はるひ  今市子 

現実ってこういうもの。

 袴田涼嗣は、いとこの蓮実秋祐と同居している。
 同い年でありながら、大学助教授をしている秋祐のことが涼嗣は放っておけず、ついには「お目付け役」として同居まで買って出てしまう。
 ところが、涼嗣が結婚することになり、二人の関係は変わり始める。
 当たり前のはずなのに、涼嗣の結婚とともに「家を出る」という秋祐に涼嗣は動揺する。
 そして、涼嗣は近すぎる二人の距離を見つめなおし……

 と…

1

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

倒錯的な世界


おもしろい。
だけど読んだ後に少し胸焼けしそうな濃い話でした。

最初の「少年人形」は女の子になりたがってる由宇を義理の叔父の匠が女の子に変えていく話。

由宇が女の子に変わっていく過程がリアルでなんだか見てはいけない世界を見ているような気分になりました(・ω・)
匠が18歳の由宇をまるで幼児に言い聞かせるように話すので尚更。
由宇は自分が変だって悩んでるけど本当の変態は匠だと思う。

2話目の…

3

リナリアのナミダ―マワレ― 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

リナリアの花言葉は?

「ミントのクチビル」にも出ていた佐光が主役のスピンオフ篇ですね。
甘さは無いですが、事件性がありスリル感が程よい感じで
かなり楽しめる作品ではなかったかと思いました。
忘れられない過去の出来事と後悔が消えない受け様。
でも年月が確かに流れていると感じてもいるのでしょうが・・・・
美術系の専門学校の売店で店員をしている受け様は
金髪でどこか陰鬱としたやる気のない攻め様が気になって。
見…

3

鈍色の空、ひかりさす青 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

重すぎですよぉ~

評価の高く神作品だと感想の多いこの本ですが           
私はどうも好きになれなくて・・・・
こんなに疵まみれの受け様はさすがに可哀そうですね。
崎谷先生の作品で「甘い融点」の主人公もかなり虐げられて
いましたがこれはそれ以上に酷過ぎでした。
苛めも命の危険さえ伴う程の陰惨さでヤバすぎです。
それでもまだ苛めたりないのか実父からの虐待・・・
いやはやここまでしますか!って感じ…

2
PAGE TOP