崎谷はるひさんのレビュー一覧

たおやかな真情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

一難去ってまた一難‥

短編を除く本編ではシリーズ5作目。
慈英の記憶が戻って、さぁラブラブかぁ、と思いきや、
そう簡単にはいかないのね。
記憶がなかったのは、つきあって7年のうちのたった2か月半。
でも、その間の記憶は二人に確かにあって、
傷ついたことも、傷つけたことも。
それが、二人の微妙な距離感を作っている。
「はなやか~」でサイコホラーを繰り広げた三島が再度登場です。
三島の再登場で評価を下げてい…

2

はなやかな哀情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

忘却と執着と

シリーズ4作目。BLではテッパンらしい記憶喪失ネタです。
事件に巻き込まれ、なぜか臣に関する記憶だけ失ってしまう。
慈英に「小山さん」と呼ばれるたび焦れる臣だが、
医師から「忘れていることについて詳細を語らないように」
という注意を受けたこともあって、自分が恋人だと告げられない。

だいたい、もともとヘテロだった慈英と、
両想いになったこと自体が奇跡だとわかっているだけに、
好きに…

1

ひめやかな殉情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

シリアスというよりホラー

シリーズ2作目。1作目の4年後という設定です。
「ちるちる」さんの「トーン」に「シリアス」とありましたが、
「サイコホラー」ですね。
慈英の大学時代の友人、三島が盲目的に慈英の才能を崇拝し、
徐々に壊れていく様子はホントに怖かった。
キャーという怖さというより、背筋がぞぞーっと寒くなる怖さですね。

臣の危機にかっこよく慈英が登場するのですが、
ここでは慈英に怖さを感じました。

0

しなやかな熱情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

才能の代償に欠落しているもの

天才であるがゆえに、絵以外のものに執着心のない慈英。
慈英の視点で話が進むのですが、前半の慈英は茫洋とした印象でした。
他人に対して怒りをあまり感じない。
自分に被害が及ぼさないなら相手を優先する。
‥というのは、他人に期待してないからなんだろうな。

対照的なのが慈英が旅先で出会う刑事、臣。
喜怒哀楽が激しく、くるくる表情が変わる。
慈英は「静」の象徴で、
慈英が憧れる照映も臣…

0

はなやかな哀情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

失った理由・邪険にする理由

崎谷はるひ先生の作品で、私にとってこの二人は一番好きなシリーズであり、この本は一番好きな作品でもあります。

1冊丸ごと表題作です。
シリーズものの中では、単独で読める作品もありますが、これは今までの本を読んでいた方が良いものです。
主役の片方である慈英(攻め)が事件にまきこまれ、小山臣(受け)に関することだけ記憶喪失になります。今までの会話やできごとが断片的に出てくるので、前作を読んでい…

4

不埒なインセンティブ 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

オネエ攻めとネガティブ受け

内容はかなりレビューが上がっているので、感想メインで。
自信家オネエ(日比谷)×健気系ネガティブさん(和典)のカップルで、シリーズ四作目です。

うーん、このシリーズの中では一番苦手でした。
多分、オネエ攻めとタカツキノボルさんの挿絵のせいかなあと思うのですが。
オネエ攻めでも面白く読める場合もあるにはあるのですが、やはり全体的にはあまり好みではないようで…
タカツキノボルさんの挿絵も…

2

しなやかな熱情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

今から買うなら文庫版を!

2006年に幻冬舎ルチル文庫で、大幅加筆改稿したものが出版されているので、そちらの方を購入した方が良いようです。私はそれを知らず、こちらを購入しました(汗)。

シリーズものは、シリーズ予定じゃなかったものと、最初からシリーズ化を予定しているものの2パターンがありますが、作者様のあとがきや発売日からしてこの作品は前者のようです。

それにも関わらず、1冊丸ごとの表題作が終了した時点では、二…

2

目を閉じればいつかの海 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

まさに「王道」なストーリーでした。

崎谷さんは個人的に当たり外れがある作家さまなのですが、切なそうなあらすじに惹かれ購入してみました。

湘南に位置するバーレストラン『ブルーサウンド』を舞台にした一連のシリーズの1作目です。

なんというか、非常に崎谷さんらしいストーリーでした。
相手を想い、身を切られる思いで身を引いた藤木(受け)。
ハイスペックで、受けの事が大好きなのに言葉が足りず誤解させてしまう攻めの嘉悦。
そん…

4

あなたは怠惰で優雅 (表題作 イジメテミタイ) 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

スピンオフですが元を未読でもOK

慈英×臣シリーズ(「しなやかな熱情」など)のスピンオフ作品のようですが、未読でも問題なかったです。「ああ、このカップルが主役の作品が他にあるんだな」とは思いますが、最初から登場している秀島も妙に匂わせることはされてないので、その二人に興味を持って読むのかは自由かなと思います。

表題作はなく、短編4本が収録されています。

「イジメテミタイ」
出会って6年、大晦日に二人は両思いになります…

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くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~ 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

王将ってアイスかいっ!

王将って、アイス知ってますか?
チョコ、バナナ、ストロベリーの3色からなるアイスです。
どうも、その印象が強くてこの作品を手に取るのを躊躇していました。
でも、作家買いを基本方針としているため、崎谷作品の代表作(?)として、避けては通れないこの作品。
意を決して購入。
結果、『ぼくらが微熱になる理由』、『微熱の果実』も大人買いしてしまいました。
冬乃さんの絵が苦手で漫画には手を出すつ…

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