崎谷はるひさんのレビュー一覧

ねじれたEDGE 小説

崎谷はるひ  やまねあやの 

最悪の出会いの中、お互いひと目惚れ同士のくせにねじれたEDGEが合わないっ

特定の相手を持たず自堕落に一夜の相手を探す咲坂。
いつものように相手を見繕ってホテルへなだれ込んだものの
相手にクスリを使われ、酷いプレイをされそうになり
夜の街へと逃げ出すがクスリのせいで身体がいうことを聞かない
とうとう道端にへたり込み助けを求めようとするが
どうみても面倒事を抱えた身なりの咲坂に誰も見向きもしない。
手を差し伸べてくれたのは清潔そうな雰囲気のイツキだった・・・

1

ヒマワリのコトバ ― チュウイ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

意固地な主人公

私はこの作品が3部作だと知らずに、これだけを読んでしまいました。
でも、それがよかったのかも知れません。

ヘンに登場人物の予備知識が入ってない分、割とすらすらと読めました。
しかし前2作に出てきた登場人物の名前や関係性には「?」となる場面は多々ありましたが、それほど障害にはなりませんでした。
前半はちょっと語りが長くてダルい感じでしたが、高校時代の話からは目が離せませんでした。

1

不埒なモンタージュ 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

お兄ちゃんも忘れないで!

同性しか好きになれないことを悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目へ行く決心をする。しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。
しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて―――。 出版社様より

切ない→あまあま な展開運び。
言葉が足りなくてぶっきらぼ…

3

ハピネス 小説

崎谷はるひ  せら 

それぞれが思う幸せの形

父親が亡くなって身寄りのなくなった祐太を
友人だ、と言う理由だけで引き取った流水。

そんな周りから見たら奇妙な同居生活の中で
祐太と流水が考えるお互いの幸せの形がちょっとずつ変化して
だんだんすれ違っていってしまうんですが
それでも、結局はお互いの事を大事に思うからこそ
相手に迷惑をかけまいと行動しているわけで
親子でもない、恋人でもない、友人でもない関係の難しさを感じます。

3

オレンジのココロ‐トマレ‐ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

泣いたけれども……

 後半3分の1くらいが、ラブです。
 その他の部分は、事件と、相馬君の複雑すぎる家族構成と、栢野先生の過去だったりトラウマだったりと、前作とのからみ、続編へからんできそうなエピソード等。
 もちろん、それらが相馬君と栢野先生のラブに大いに関係しているのでしょうが……、物語を楽しむという点では、物足りなさを感じてしまいました。もっと、ラブを見たかった!

 でも、青春ものには弱く、頑張ってい…

0

大人は愛を語れない 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

青春小説

「絵になる大人になれなくても」 の関連作。

と、言っても、続編というわけじゃなくて、こちらの主人公は、「絵になる…」に登場した、井原が所属してる劇団の先輩・湯田
「絵になる…」の時間を遡ること10年程前の話。

「ストレートにポジティブで野心家」(後書きより)な湯田が、プロの俳優になりたくて、大学の勉強も好きで、そして、宮本のことが好きで好きで、何もかもに一生懸命に努力して、全てを手に…

0

ラブスクエア 小説

崎谷はるひ  小鳩めばる 

四角の意味を取り違え

ラブスクエアって、四角関係の話だとばっかり思っていたら、四角四面の方だった

っていうか、ほぼ同時期に愁堂さんの「スクエア」を買ったので、ごっちゃになってた。
(こっちは正真正銘、3対1の4P物)

融通の利かないマジメすぎる臼倉がじれったい
対する征矢も素直じゃないし、
なかなか丸くは収まらない、って事で「スクエア」なのかな?

これ、白倉×征矢を、杉田×ゆうきゃんで聞きたいな…

0

あしたのきみはここにいない 小説

崎谷はるひ  山本小鉄子 

見透かれてた私たち―萌えの拒絶―

コミックは未読ですが、複層的な設定がないようなのでご安心ください。そして淡々とレビューしますので、文語体です。予めご承知おきください(以下の文章では敬称を略して書きます)。

相変わらず崎谷はるひには驚かされる。
そう思えるのは、単純なつまびらかしになりやすいボーイズラブを押し並べて否定するそのスタンスがあるからだろうか。

崎谷はあとがきにおいて「このジャンルに限らず、複合的なテーマを…

3

きみと手をつないで 小説

崎谷はるひ  緒田涼歌 

天然もここまでくるとかわいいかもw

最初に表紙のイラストを見た時に「受けが苦手なタイプだ」と思ったんですが
まあ、あくまでも見た目の問題だし
それよりも
金髪で派手な家政夫とホラーミステリー作家というめずらしい組み合わせが気になって
イラストの事は頭の中から完全消去して読み始めたんですが
それが良かったみたいで、ほとんど違和感なく読み進める事ができました。

それどころか
この作品を読んであらためて、自分の萌えポイン…

2

あの日のきみを抱きしめたなら 1 コミック

崎谷はるひ  山本小鉄子 

抱きしめるのにも理由が要る

最も印象に残ったのは、秀利が健吾に向って言った「お前だけは嫌だ」という台詞です。抱いてくれるなら誰でも良いと言ったその口で、いざ健吾に迫られると拒むのは何故か。回想で語られる学生時代の秀利は、「彼でなければ嫌だ」だったはず。それが「どうせ彼でないのだから誰でもいい」に変化したのでしょう。求める心とその逆の巻き込みたくないという想い、二つの心が彼の心を頑なにし、自傷じみた行動をとらせる。
そばにい…

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