崎谷はるひさんのレビュー一覧

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

よくぞコレを出版したと、、

その剛胆さに拍手したくなるような、
荒唐無稽なセックスファンタジーと対極にある、真摯に文学的なポルノグラフティでした。
耽美で装飾的な挿絵と、ガッツリ対峙するのは、
豪華なドレスに包まれた、克明な調教物語。

それにしても、この2段組でたっぷりと、
ここまで書くか、の、調教と開発の詳細なプロセス。
底なし沼にうっとりと沈んでいくような結末。
「BL」では括りきれない、ある意味究極の…

8

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

擬音までファンシーv

ジュエリーデザイナー・秀島照映×大学生・早坂未紘
「しなやかな熱情」のシリーズのスピンオフ作。
慈英の叔父の照映の出てくるお話。

毎朝のように何故か電車内で痴漢に遭ってしまう未紘。
勇気を出して告白しようと掴まえたのは別人で。
しかも、怪我まで負わせてしまい…。

緊張したりテンパったりすると方言が出てしまう未紘がかわいかったです。
福岡弁てのも初体験でしたし。
自分の気持ち…

0

絵になる大人になれなくても 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

恋愛は本音と生身のぶつかりあいってことかな?

突然自分や仲間の前から姿も消息も消した男が、8年ぶりに目の前に現れたら。
互いの複雑な思いが絡み合い、ぶつかり合い、それは互いを思いやっているのか、思いやり過ぎて遠慮になっているのか、つまらない意地の張り合いになって平行線。
表面は取り繕いながら、底にあるいつまでも子供のままの感情でしか接することができなくても、それが本音のぶつけ合いなのかな?と感じました。

一見大人びた坂上は、突っ張っ…

1

キスができない、恋をしたい 小説

崎谷はるひ  街子マドカ 

ちょっぴり物足りない…。

フリーのSE・岩佐憲之×ライブハウス店員・天野脩

なりゆきで始まった関係。
元々は同じ店で出会ったケンカ相手のような関係。
好きだからと始まった関係ではなかったけれど、ずっと一緒にいるうちに脩はすっかり憲之のことが好きになっていて…。

うーん…なんだろ。
ちょっぴり物足りなさを感じました。
盛り上がりにかけるというか。
好き好き同士じゃないからなのかなぁ。
なんか、メイン2…

1

恋愛証明書 小説

崎谷はるひ  街子マドカ 

変身!エロ魔人~

エロいんですけどね、エロくてAVみたいだったんですけどね、攻めの春海さん、変身しすぎですよ。大映映画の「大魔神」みたいです。

カフェの常連の春海に片思いの遼一、仲良さそうな夫婦だったのに離婚して傷ついていると思い込んだ為、二丁目で見かけた春海の慰めになるならと体の関係を持ちます。
きっと本意ではないからと、リードして、ただただ春海を気持ちよくさせる関係を一年も続けます。
それにしても遼一…

1

あしたのきみはここにいない コミック

山本小鉄子  崎谷はるひ 

やっぱり私は、この作品が好きだな!という結論にいたりました。

CD→小説→コミックスの順で楽しみました。
どれも同じシナリオですが、どんな形で何度読んでも
やっぱり私は、この作品が好きだな!という結論にいたりました。

先生と生徒の禁断の恋。
ずっとドライで身体の関係(しかも触りっこだけ)しかしてくれなかった
先生が思いをぶちまけてるシーンは、何度も何度も読んでしまいます。
ギリギリまで感情をセーブしてた先生のたがのはずれっぷりが見物v
愛の…

6

ヒマワリのコトバ ― チュウイ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

強い想い。

信号機シリーズ第3弾。
トリはアダルトチームなわけですが。
ものの見事にブラックボックスでしたね。
正直、こんだけいろいろ詰め込まれるとどうしたものかと…。

メインは昭生と伊勢の12年にも渡る歪んでしまった関係なんだけども。
その歪み方がものすごいし、その要因ともなる相馬家の特異な家族形態とかもやっぱり馴染めないところがあったりして。
基本的にはいろんなことを1人で背負い込んでぐる…

1

あしたのきみはここにいない 小説

崎谷はるひ  山本小鉄子 

しっかり者ミオより、ブラック北原が好き。

先月、ちるちるで盛り上がっていたので気になって読んでみました。
みなさんのレビューやコメントを見ないように苦労いたしましたよ(涙)

最初の15ページ行くまでに、この北原先生はネコだ!直感いたしましたよ。
そうしましたら、案の定でしたね~多分~
いきなりですが、きっと将来的にミオはタチもこなすようになるに違いないと自分の中で確信しております。

お話は、マンガ・CDが先のものを小説化…

3

オレンジのココロ‐トマレ‐ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

相馬はかわいいんだけども…。

信号機シリーズ第2弾。
今回は相馬のお話ですね。
前作を読んだ時に、きっと相馬のお話もあるんだろうなと思って、どんな恋をするんだろうと思ってたんですが。

う、うーん…。
今回はちょっと読むのしんどかったかも。
お話として前回みたく専門用語が多かったわけでもないし、途中で読むの諦めちゃおうっていうような展開でもなく、続きがそれなりに気になる感じではあるんだけども。
…相馬の家庭事情み…

3

不機嫌で甘い爪痕 小説

崎谷はるひ  小椋ムク 

PCと宝飾業界ネタについての語りがうんちくすぎて・・・

崎谷さんはPCと宝飾業界ネタが入ると
その手の専門学校に通われていたし業界へのお勤め経験もあって
たいへんくわしいネタを書いてくれるのですが・・・
私には、ちょっと語りがクドいように感じました。
同時収録の「不可逆で甘い抱擁」は、とくにそれがクドくて
萌え半減しました。

恋愛面でのお話をもう少し色濃くお願いしたかったかなぁ。
最初の書き出しとノリが最後まで持続しなかった感じがしま…

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