崎谷はるひさんのレビュー一覧

くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~ 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

執着愛にクラクラ

攻・柴主将嗣(34) 源氏名「王将」
受・柳島千晶(32) SE

大学時代に王将と出会った千晶。
最初は使い走り、便利屋のような扱いを受けていましたが、それを嫌だとは言わなかった。
王将のフェロモンに一発で落されてたんですよね。
便利に使われてるとわかってても、口ではブツブツ言いながらも嬉しかった。

ところが、酔って寝てしまった千晶が王将の部屋で目覚めると、目前では王将が見知ら…

3

心臓がふかく爆ぜている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

ネガティブな地味受がかわいい!

表紙を見た時に、「受にオーラがないな…」と手を出すのを逡巡しましたが、
崎谷先生だし志水先生だし、ということで買ってみました。
そして、おはなしを読んで納得しました。
表紙とあらすじだけではわからなかったのですが、受は地味っこです。
攻は見た目もよくて仕事もできる「いい男」なんですが、
二人ともそれぞれコンプレックスがあって、
人間らしい、皆がもってるようなささいな欠点があって、
そ…

10

くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~ 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

エロスロットル全開

のっけから濃厚なシーンで始まる本作品。
全体の8~90%がそれで構成されているような、そのくらいインパクトの強い登場人物とストーリーです。
しかしながら、それは激しい執着と余りに不器用すぎる主人公達のせいです。

別れたいという度に快楽という手段で引きとめる将嗣、それに流されてしまう千昌。
それで10年以上もこの繰り返しの関係を続けているのは、将嗣の千昌への執着に他なりません。
千昌も…

2

耳をすませばかすかな海 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

表題作も良いが同時収録『リベラリストは恋に溺れる 』は、もっとイイv

生まれつきオーバー・アチーバーという知能指数の高い子供だった和樹
完璧であるゆえに、周囲の友達からは浮き
母親の過度の期待にうんざりし
唯一の拠り所であった兄・瀬里は、離れていってしまって
どうしようもない苛立ちを抱えた夜に出会ったのが
ショーイという男。

ショーイは、魔性の誘い受け。
年齢も経験も上手であるショーイのセックスに
和樹がどっぷりハマった夜からスタートするんです。…

4

手を伸ばせばはるかな海 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

崎谷はるひ作品で一番好きな作品はコレです。

た・ま・ら・んっ・:*:・:(ノ'∀`*):・:*:・
“ブルーサウンド”という海沿いのカフェ&バーで
繰り広げられる恋模様v
シリーズ第2弾☆

出来のよい弟と比べられ
すっかり自分に自信をなくした瀬里は
“ブルーサウンド”に、自分の場所を見つけるというお話なのです。

瀬里のお相手は、厨房チーフの大智。
態度も身体も心もアソコもでっかい男!それが大智w
この人の…

2

くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~ 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

苦い官能小説

どエロです。そして苦い。痛いというより苦い作品でした。王将が薬でラリった女を抱きながら千晶の股間を足で弄っていかせる場面には正直ドン引きしました。ストーリーに甘さは無く、12年という歳月は長く千晶の精神はボロボロです。それが読んでいて苦しかった。

ホストクラブのオーナー・柴主将嗣(源氏名・王将)とSE・柳島千晶の話です。二人が出会ったのは大学生の時。王将はその頃からホストをしており、傲慢で俺…

11

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

よくぞコレを出版したと、、

その剛胆さに拍手したくなるような、
荒唐無稽なセックスファンタジーと対極にある、真摯に文学的なポルノグラフティでした。
耽美で装飾的な挿絵と、ガッツリ対峙するのは、
豪華なドレスに包まれた、克明な調教物語。

それにしても、この2段組でたっぷりと、
ここまで書くか、の、調教と開発の詳細なプロセス。
底なし沼にうっとりと沈んでいくような結末。
「BL」では括りきれない、ある意味究極の…

8

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

擬音までファンシーv

ジュエリーデザイナー・秀島照映×大学生・早坂未紘
「しなやかな熱情」のシリーズのスピンオフ作。
慈英の叔父の照映の出てくるお話。

毎朝のように何故か電車内で痴漢に遭ってしまう未紘。
勇気を出して告白しようと掴まえたのは別人で。
しかも、怪我まで負わせてしまい…。

緊張したりテンパったりすると方言が出てしまう未紘がかわいかったです。
福岡弁てのも初体験でしたし。
自分の気持ち…

0

絵になる大人になれなくても 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

恋愛は本音と生身のぶつかりあいってことかな?

突然自分や仲間の前から姿も消息も消した男が、8年ぶりに目の前に現れたら。
互いの複雑な思いが絡み合い、ぶつかり合い、それは互いを思いやっているのか、思いやり過ぎて遠慮になっているのか、つまらない意地の張り合いになって平行線。
表面は取り繕いながら、底にあるいつまでも子供のままの感情でしか接することができなくても、それが本音のぶつけ合いなのかな?と感じました。

一見大人びた坂上は、突っ張っ…

1

キスができない、恋をしたい 小説

崎谷はるひ  街子マドカ 

ちょっぴり物足りない…。

フリーのSE・岩佐憲之×ライブハウス店員・天野脩

なりゆきで始まった関係。
元々は同じ店で出会ったケンカ相手のような関係。
好きだからと始まった関係ではなかったけれど、ずっと一緒にいるうちに脩はすっかり憲之のことが好きになっていて…。

うーん…なんだろ。
ちょっぴり物足りなさを感じました。
盛り上がりにかけるというか。
好き好き同士じゃないからなのかなぁ。
なんか、メイン2…

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