崎谷はるひさんのレビュー一覧

花がふってくる 小説

崎谷はるひ  今市子 

よく練り込んでいる構成、じっくり読みたい人向け

今市子さんの表紙に惹かれて買いました。綺麗!
作品は耽美風。BL要素少な目です。
秋佑がゲイであるからBLなのか?BLでなくてもよいかもしれない作品でした。
久しぶりに小説らしい小説を読んだ気がします。
焦れるほど丁寧な心情描写で、秋佑目線と涼嗣目線が交互するように展開していくのですが、秋佑の気持ちに涼嗣が従う事が多い進捗です。
色々な女性が登場するけれど、結局秋佑を選ぶ涼嗣。
面白か…

1

あしたのきみはここにいない コミック

山本小鉄子  崎谷はるひ 

比較

titleの意味は本文にもありますが、「生きていれば人は変わる、昨日とおなじじゃない」と言う意味。

同名の小説のあとがきを讀むと、「原案を描いた山本小鉄子さんの漫画の文字オコシをして、小説が出来た」とのこと。最初は、原作だけの予定だったらしいです。
漫画→小説→CDの順で作品が生まれたと知ったので、比較の為に購読。

★小説にある「あしたをきみとこの場所で」は漫画にはありません。小説の…

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あしたのきみはここにいない 小説

崎谷はるひ  山本小鉄子 

まとめが上手いので感動しました

そんなに量の無い頁数で、完結できるのかな?と、ハラハラしながら読みました。

この著者さん、凄く構成の組み立てが上手らしくて、この作品は無駄が無い。
余分な事を書かない気性の作者らしくて、合理的な頁配分が上手で、ミオが卒業した後に一気に怒涛の変化を起こして、綺麗にまとめて仕上げてオワリ。

ダラダラしていないし、余計な淀みになる余分な記述が無いのでスッキリしています。この著者さん、頭がい…

4

ルチルレーベル創刊23周年&ルチル文庫創刊14周年記念小冊子 グッズ

22小編

小説は全て3段組です。コミックは未読のものが多く、申し訳ありませんが
コメントできないものあります。以下長文失礼いたします。

1.安曇ひかる先生「純情タヌキ、恋に溺れる」番外編「純情タヌキ、お仕置きされる」8P
 季史と鼓太郎が温泉へ旅行に行くお話+温泉エッチ話。

2.伊郷ルウ先生「王子様と愛され初恋二重奏」番外編「王子様と永遠の二重奏」8P
 本編未読。お風呂エッチ話。

5

アオゾラのキモチ ― ススメ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

読むと暖かい気持ちになる本!

 とある専門学校のアニメ科に通う北史鶴は、過去の恋愛経験から、あまり多くの人と関わらないように、学校とアルバイト、それとアニメ製作のために時間を使ってきた。
 そんな日々の中、とある事件をきっかけにファッション科の冲津と知り合う。
 冲津の派手な外見とは違う、優しい内面に触れ、史鶴は徐々に冲津に惹かれていく――

 という話でした。
 本当は、付き合う前よりも、付き合いだした後の話がメイ…

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オレンジのココロ‐トマレ‐ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

人の強さと優しさが身にしみる話

 美術の専門学校に通う相馬朗は、少し複雑な家庭を持つイラストレーション専攻の二年生。

 明るくて元気で人懐っこく見える相馬だが、担任講師の栢野志宏にだけは、ついつい反発してしまう。

 という話でした。

 個人的には、相馬にのっかってしまっているものが重たくて。
 栢野みたいな先生じゃないと救われない人もいるんだなあ……という気持ちではありました。
 これ、すっごく掘り下げたら…

1

絵になる大人になれなくても 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

切なさの中に甘さがある小説

 電子機器メーカーの営業である坂上真弓は、バイトとして現れた井原峻之に驚く。
 坂上は井原と高校時代に親しくており、坂上は井原のことを「親友」だと思っていた。
 けれど、井原は坂上の前から何も言わずに姿を消し、坂上はそのことをずっと忘れられずにいたのだ。

 そんなある日、井原と二人きりになると
「あのころから俺のこと、好きだったろ……」
 と言われ

 という話でした。
 突然…

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くちびるに蝶の骨 3 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

崎谷はるひ  冬乃郁也 

ちょっと消化不良気味ではあったけど

 どんな結末が待っているんだろうとワクワクしていましたが、思ったよりあっさりしていたかな、という印象でした。2人とも悪にはなりきれない常識人なんですよね。千晶が死にかけてからやっと回復した後の口論のシーンでは、お互いが言うことにまったく共感できないわけではないのだけど、どっちもどっちだったんじゃ、という思いも拭えず。将嗣は尤もらしい言い分で千晶を責めるけれど、いやいや千晶が今まで傷付いてきたのはさ…

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くちびるに蝶の骨 2 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

冬乃郁也  崎谷はるひ 

将嗣は千晶とどこに向かいたいのか

 あまり進展はなかった巻でしたが、将嗣が千晶に他にはない並々ならぬ執着を寄せていることは確信できた巻でした。正直、学生時代の2人のやりとりを思い返してみても、千晶の何がそこまで将嗣を惹き付けたのかはまだ理解しきれていませんが、最終巻で少しでもそれが本人の口から語られると嬉しいですね。従順ではあるけれど、けっして端から流されたりはしない、芯の強さを感じさせるところが将嗣の目についたんでしょうかね。監…

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くちびるに蝶の骨 1 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

冬乃郁也  崎谷はるひ 

将嗣の心を知りたくなる

 こういうタイプの攻めは久々に見たのですが、たまにはこれくらい毒気の強いのもいいなぁと思いました。受け以外の女性とも致してますし、不都合なことがあると体に言うことを聞かせようとするので、正直好き嫌いはかなり分かれると思いますが、私は嫌いじゃないですね。彼にも何か鬱屈した思いがあるのか、続編が気になります。

 千晶のツン加減についても、学生時代の方はあまり可愛さを感じられませんでしたが、今はい…

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