榊花月さんのレビュー一覧

市長は恋に乱される 小説

榊花月  北畠あけ乃 

政治家受けキター

いやはや、面白かったです。
代々続く代議士一家から出た、若きイケメン市長さんが受け。
その幼馴染みで、議員の父親の秘書をやってる男が攻め。
「政治家にはならない」と二人して言い合ってた少年時代だったのに、気づくと二人とも父親と同じ道を歩んでいて。
しかも敵対関係にあるので、二人はロミオとジュリエットです。

政治や選挙の部分についてはやや甘さが見られますが、これは政治小説ではなくBL小説。そう思え…

0

つめたい花 小説

榊花月  紺野けい子 

うまい!!

最後まで一気によんでしまいました(≧▽≦)
榊センセイお上手!

弘毅は、幼少期から兄と父に肉体的暴力と性的虐待を受けて育ったんです。そのために、感情がなくなってしまった。
リストカットも数知れず。
母親が気づき、病院入院の上、親戚に預けられて落ち着いたものの、一人暮らしを始めてからの、セックス依存は激しかった。
そんな弘毅が今恋をしている。こんなに気持ちを揺さぶられることもない。
いつも優しくて…

2

セヴンティーン 小説

榊花月  やしきゆかり 

ヤラレタ

17歳アホアホ受けの、ひと夏の恋の物語です。
なんていうか…ヤラレタ。

全編、『停学中に先生に提出するための反省文』という形で構成されてます。
榊花月さんは、である調とですます調を故意に混雑させるというテクニックを使っていて、それが非常に効果的でした。

ナニカが起きて大事件になって、停学になったのは分かる。いったいどんな事件が起きたのだろう?冒頭から興味そそられまくりで、一直線に物語の中に入っ…

2

言葉もなく、花は 小説

榊花月  九號 

ヤクザの異母兄弟

ヤクザの愛妾の子・草は、母親と二人で田舎の別荘を管理しながら暮らしています。
この別荘とは、実は五辻組のもので、草の父親のもの。
父親であり五辻組の2代目だった父はすでに死去し、3代目には異母兄弟である兄・克哉が就任している。
母との約束で、絶対に五辻には近づかない、兄とは会わないと誓っていたのに、配達のバイトをしていて出会ってしまう。

別の男性・智明から告白されながらも、兄に惹かれて…

5

永遠のパズル 小説

榊花月  山田ユギ 

微妙でした

今ひとつストーリーのなかに入り込めず。
二人の関係を素直に応援できませんでした。

ひねくれた性格の俺様リーマン(攻め)と、彼を純粋にしたう素直なワンコアルバイト(受け)の恋です。
なぜこのワンコ受けが攻めを好きになったのか、その説明に納得がいかなかったです。くどいほど説明はされてるんですが、説得力がなくて。むしろ、理由などなくてただ外見がタイプだったからというほうが理解しやすいというか。
そう、…

1

ミントと蜂蜜 小説

榊花月  三池ろむこ 

アホアホ受け萌え

アホアホ受けが主役です。
上手く書かれたアホアホ受けは私の萌えポイントの一つなんですが、この作品のアホアホ受けにもがっつり萌えさせていただきました。
このアホアホ受けは、『いつか運命の相手とめぐりあい、結ばれて、いつまでも幸せに過ごす。運命の相手とは、出会った瞬間に鐘が鳴りひびく』と考えてます。で、数ヶ月おきに彼氏をとっかえひっかえしている。毎回運命の鐘が鳴り、毎回『やっぱり間違いだった』と、フッ…

1

いけすかない 小説

榊花月  志水ゆき 

ツンデレ傲慢男は萌える

読みやすくて面白かったです。

主人公は傲慢な遊び人(攻め)。
生まれてはじめて相手からフラれ、ショックを受けている。
そんなとき、とあるきっかけから、部屋に生意気な家無し男(受け)が転がりこんできて、同居生活をすることになる。
苛立つ攻めは、受けをレイプしようとする。けど、奇妙なほどに怖がって震える受けに、何か大きなトラウマがあることを予感して、未遂に終わる。
はからずもはじまった禁欲生活のなか…

2

ドースル? 小説

榊花月  花田祐実 

子はかすがいモノです

子はかすがいモノ?です。
子供が出てくるBL小説にはハズレが少ないというのが、これまでBLを色々と読んできたなかでの印象なんですが(勿論たまに大失敗してる作品もありますが…)、この作品も面白かったです。
主人公は大学生(受け)。
居酒屋でのバイト中、酔っぱらったイケメン男(攻め)に「ミドリー」と呼ばれてキスされます。
実はミドリというのは、イケメン男の夭逝した元カノ。ミドリと主人公の顔がそっくりだ…

3

百万の野望 小説

榊花月  亀井高秀 

数冊ぶんのプロットだと思った

ラブ度は低いんですが、めちゃくちゃ面白かったです。

主人公は、何でも屋で働く男(受け)です。実家を家出して数年目。
ある日弁護士(攻め)が訪ねてきて、「社長に就任してほしい」と頼まれる。
社長をしていた義理の兄が死に、「弟に会社をまかせる」という遺言があったことを、主人公は知る。
迷いつつも実家に戻り、社長業をはじめる主人公。
かつて逃げてきてしまった過去のいろいろな因縁と向き合いながら、なかな…

3

さよならヘヴン 小説

榊花月  紺野キタ 

シミジミいいお話でした

いじめによって五年間も引きこもりをしている18歳(受け)と、その姉の同僚の会社員(攻め)の、心あたたまるストーリーでした。
少しずつ成長していく主人公の姿と、彼を成長に導いていく寡黙で誠実な攻め。それから、気長に優しく見守ってる家族。
いい話を読んだなァ…と、読後感が最高に良かったです。

こういう、引きこもりみたいな社会問題をテーマに小説を作る場合、扱い方を間違えると、説教くさくてウザいか、ひた…

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