祭河ななをさんのレビュー一覧

伯爵は秘めやかな恋人 小説

秋山みち花  祭河ななを 

優しくできないのには訳がある。

2か月連続刊行第二弾、続きものではありませんでしたが前作とリンクした場面が一箇所あります。ふたつの物語の時間軸もそう違わないようで、どちらから読んでも支障はないかと。
お話は受であるユカリと攻であるライオネルの幼い頃の出会いと、ふたりが成長するにつれに起こる出来事と気持ちのすれ違い別離、そして再会したふたりの現在という構成になっています。

『侯爵は甘やかな恋人』同様、受のユカリがとっても一…

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指先へと百日紅(さるすべり) 小説

水原とほる  祭河ななを 

地味ながら良かった

非常に地味なお話でした。
複数の男たちから凌辱される痛いシーンが一ヶ所あるんですが、そこだけどーんと派手です。さすが水原とほるさん。
あとは、田舎町でイジメに合いつつも健気に毎日を生きてる主人公と都会からやってきた高校の先生との恋を淡々と描いてました。出会いから恋心の芽生え、初エッチ、別離と再会のハッピーエンドまで。
主人公が恋を自覚してキュンキュンしてるところ、微笑ましくて可愛かったな。
脇役で…

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業務命令は「駆け落ち」 小説

夢乃咲実  祭河ななを 

男2人で駆け落ち

タイトル見てどんなトンデモ?って思ってたんですがなんか可愛い話でした。
平々凡々な会社員、加津樹が突然本社出向になって副社長に呼び出され香椎家御曹司と駆け落ちする事を命じられちゃう。
何やら御曹司には不利益な婚約や、不審分子も居るらしく駆け落ちで一気にそれらを処理してしまう、らしい。
クビか駆け落ちか、という事態に迫られ香津樹は駆け落ちを選びます。
まあ色々あるっぽいんですがそこはさわり程…

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夢の続きは恋の時間 小説

鹿住槇  祭河ななを 

かわいいお話

あとがきにも書いてあるとおり、とってもピュアな作品でした。かわいいです。
妄想日記を書いちゃう郁人くん可愛かったです。
砂上くんは、最初ちょっと怖い人だなーという印象。
郁人くん、女装もあり。

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メガネの貴公子 小説

須坂蒼  祭河ななを 

まさにメガネの貴公子!

北海道の小さな眼鏡店青年ひなた[受]とメガネメーカー御曹司神威[攻]との胸きゅんラブあり、ラブラブエロありとなかなか楽しめる一冊。
あらすじに「シンデレラ・ラブロマンス」とあって確かにそうなんだけど、ひなたはデザインの実力もちゃんとある所が良いです。

最初はタイトルがタイトルなんでそんな感じのを想像してたんですが、冒頭での2人の出会いとか、お、結構業界小説っぽいのかも~と思ったんですがやっ…

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天国が落ちてくる 2 小説

高遠琉加  祭河ななを 

良いところで終わってしまったー!!

本編のほうがすごく気になるところで終わってしまいました・・・
3巻はまだ買っていないので、早く買って読みたいなぁ・・・
これが読み終わって第一に思ったことです。
今回は何気に女性率が高かったですね。
絵がかわいらしく描かれていたので良かったです!!
カオルとどこか似ているような女性シンガー「深月かな子」。
彼女可愛い(><)
セクシーなおねえさまも出てきましたーw

そしてメイン…

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指先へと百日紅(さるすべり) 小説

水原とほる  祭河ななを 

百日紅

帯『濡れた体で1人にしないでほしい』

ほほう、さるすべりって百日紅って書くのかいのーーとか妙な事に感心しつつ。

噂があっという間に広がってしまう様な田舎町が舞台、農村とか山村系じゃなくて地方都市のもっと田舎版って雰囲気の田舎です。
話の軸としては、閉鎖感があり一度悪い噂が流れてしまうとその偏見の目で見られてしまいそんな中で影で時に大っぴらに忌み嫌われながら成長して過ごしている直海[受…

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指先へと百日紅(さるすべり) 小説

水原とほる  祭河ななを 

閉鎖的な田舎の町の、内側に閉じた人間関係って、すっごく怖いな。

一人歩きする噂と無責任なイメージは、被害者がこうむる二次被害的に直海をとことん傷つけてしまいます。
誰にも手を差し伸べてもらえず直海が孤独でいるのも物凄く可哀相なんですが、それよりもっと可哀相だと感じるのは、直海自身がそれに慣れて当然だと受け入れていることです。
なんでなんで?って思っちゃう。
直海のせいだったことなんて、ただの1個もないのに!
どうしてこの子がこんなにもツライ目ばっかりに…

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指先へと百日紅 特典書き下ろしショートストーリー グッズ

先生、ぞっこんです

本編その後、直海が加納と同居を始めた様子がくすぐったく描かれています。
田舎では、災難が降りかかると近寄ってはいけない直海の見た目のきれいさも、都会へ出れば芸能プロダクションのスカウトに会うのです。
そう考えれば、直海は奇異の目で見られることもなく、人々の称賛にあたいする外見ということですから過去にとらわれることなく生活できて、出てきてよかったってことですよね。
ただ義明は心配でw
思わず…

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指先へと百日紅(さるすべり) 小説

水原とほる  祭河ななを 

和食を食べたような、あっさりした味わい

祭河ななをさんの絵ははかなげな印象で描かれているけれど、この作品に登場する主人公達はとても強い人達でした。
辛い過去を持ち、それを諦めて受け入れてただ淡々と日常をすごす主人公・直海が、都会からやってきた、やはり心に傷を持つ高校教師の加納と、心を通わせ、互いを必要としていくお話でした。
しかし、決して傷の舐めあいではない。
一見、そんな傷を持ちながらも互いを誉め合って、力づけ会っているそんな関…

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