砂原糖子さんのレビュー一覧

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

内面も男前なふたり

タイトルが秀逸。
ファンタスマゴリアってなに?と興味を引くのと同時に、梨さんの美しく少し排他的なイラストの雰囲気がマッチしていてとっても素敵。
わたしの中の砂原さんのイメージとはかなり違いましたが、良い意味で裏切られた感じです。

受けの束井は人気子役だった過去があるものの、今は親の仕事を継ぎ貸金を営む28歳。

攻めの永見は念願だったバーを営む、束井の同級生。
同窓会で再会するまで…

6

恋はドーナツの穴のように 小説

砂原糖子  宝井理人 

意外とまじめに年下攻め

ドーナツ屋の店長、倉林由和:29歳(受け)と、バイトくん上原凜生:17歳(攻め、高校生)の年の差の恋です。
タイトルのイメージや、導入部分の店長の愚痴などからコミカルな話なのかな?と思いましたが、
じきに受け攻め互いにそれなりの過去をしょっていることが明らかになります。
でもその描写は重すぎない。

お話も全体に全体に重すぎもしないし、軽い話でもない、という印象です。
「ドーナツ穴」の…

17

スイーツキングダムの王様 小説

砂原糖子  二宮悦巳 

可愛いけど過去もある

砂原さんの作品は最近手にとるものの当たり外れが激しく(すみません、でも好きでつい買ってしまうのですが)、これもどうなのかなーとドキドキしながら読みました。

受けの珠希は、水商売をする母とふたりきりな美形高校生。
ある理由で家を飛び出し一人暮らし。
自分で生計を立てているためバイトをかけ持ちし、金払いの良さそうな相手となら誰とでもつきあったりとちょっとハスッパな子。

攻めは正反対な生…

6

204号室の恋 小説

砂原糖子  藤井咲耶 

ツンツン受けさん

砂原さんの作品はけっこう読んでいるんですが、今回は微妙な作品でした。


受けは、地方のスーパーへテコ入れのために店長代理として赴任してきた柚上。
融通のきかないタイプで、几帳面です。ツンツンさんですよ。

攻めは芸大へ通う大学生の片野坂。
柚上よりも9歳も年下だが、気にした様子を感じない自由な男。
何も考えていないようで精神的にはずっと大人な人。


赴任先でアパートの二重…

1

天の邪鬼の純情 小説

砂原糖子  一城れもん 

これって天の邪鬼かなあ

キラキラ王子様天然攻めというだけで、購入いたしました(笑
こういう攻め、大好きなので。

受けの津山は天の邪鬼リーマン。
自分が好きな相手であればあるほど発言が悪くなり、思っていることとは正反対の暴言が止まらない。
からあげ事件で芦原へ片想い中の自覚あるゲイ。

攻めの芦原は、社内で王子様とあだ名をつけられるほど人気のある先輩。
しかし、自分では女性に嫌われていると果てない勘違いを…

1

ラブストーリーまであとどのくらい? 小説

砂原糖子  陵クミコ 

滝村効果

『ラブストーリーで会いましょう』のスピンオフ作品。
でもこちらだけでも問題はないかなと。
本編のキャラと同じ出版社というだけで、チラッとしか登場しません。
わたしもこちらを先に読みました。
ノンケ同士大好きです!攻め視点もありますし。

攻めの滝村はオシャレ雑誌の編集。
本人もカッコマン。
ださい受けを馬鹿にしていましたが、メガネ外したら綺麗っ子だった受けにビビビ!っときてしまう。…

3

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

皆さんそれなりにお幸せなようで

記念誌的番外編詰め合わせ本のお約束通り、どの作品もその後のふたりの甘あま生活のお話です。
収録されているのは、結構以前に発行されたものから、割と最近発行の物まで15編。
そのうち既読の作品は6本でした。
既読作品でも、結構古めの物が多い感じ。
っていうか、
「あれ?この本ってそんなに以前にでたんだっけ?」
的な、
なんだか、月日の経つのが早いなぁってしみじみしちゃう。
既読作品だと…

3

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

結ばれてもなお、心配は尽きない

一穂ミチさんのみ既読でしたので、大変申し訳ございませんが
『シュガーギルド』番外編のみのレビューとさせていただきます。
(お目当てだったものでw)


『sugar and spice』
達生の部屋で寛ぎながら、何気なく車買おうかな、と和がもらした一言で
思わぬ冷戦状態になる二人。
自分の車ってやっぱりいいなと言う和に対して
「原油は上がってるし、維持費もかかる。寮には駐車場…

5

恋惑星へようこそ 小説

砂原糖子  南野ましろ 

ファンタジー触手??

 はい、触手ですよー! 喋る触手笑

 夏休みは憧れの西ケ谷先輩と南の島で過ごすはずが、チャラになってしまった未知也。
 それどころか、家に届いたのは「西ケ谷だ」と言い張るぶよぶよのスライムもどき。
 喋って動いて形を変える……。
 自分を地球外生命体だと言い張るその生き物は、食あたりを起こして元に戻れなくなったのだと言う。
 自宅に帰ることも出来ない、というその物体をどういうわけだか…

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セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

タイトルだけが惜しい!

人情派のノンケ攻×トンチンカンなゲイ受。
正反対な二人のやり取りに思わずふっと笑ってしまう。

ノンケの外村が次第に碓氷に惹かれ始め、
だんだんと暴走気味になっていく過程が楽しい。
冷静だった碓氷の感情が波立ってきて、
そのことに自分で戸惑う様子が本当に可愛い。

小さなキュン!がたくさん積み重ねられていて、
それぞれの恋心が育っていく過程をじっくり楽しめます。

ちなみに初…

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