砂原糖子さんのレビュー一覧

ラブストーリーで会いましょう 下 小説

砂原糖子  陵クミコ 

お隣さん

下巻になってもお互いすれ違ってばっかりのカップルです
攻め様はいまいち踏み込めない感じだし・・・それはそれで
受け様の行動が読めないし言葉のすれ違いがあるからですが

受け様はもどかしいぐらい恋愛下手だし言葉足らずで
外で自分でタコ焼きを泣きながら食べてるシーンはギュっとくるものがありました
最終的にはいちよう思いは通じるのですが
受け様の恋愛下手のおかげ様でこれから色々ありそうな感…

2

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

せつないもどかしい

編集×作家というカップルが気になり手に取りました

攻め様は編集のお仕事をしていますが
実家はかなり裕福なおうちでお坊ちゃんですが、
ご本人はどこにでもいそうな青年です

受け様は浮世離れした性格の持ち主
話がずれているというか、言葉が足りなかったり
自分の事がはっきり見えていない感じの人です

最初はシナリオのネタデートだったのですが
徐々にお互いに引かれ合い・・・という展…

0

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

こういうのを待っていた

切なくて哀しいストーリー展開で、だけどエロくて甘くて・・・こんなに不幸な話でちゃんとハッピーエンドになるの?と思わせつつ最後はちゃんと大丈夫です。(途中で幸福の王子とか不吉な単語をちらつかせるから死亡フラグみたいでちょっと心配しました。まあ大丈夫だとは思ってましたが。笑)久々にそんな砂原節全開でした。コメディーも良いけど砂原さんはこういう切ないムードのお話が大好きです。やっぱり心の読める人のシリー…

3

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

言ノ葉ワールド、3作目

言ノ葉のシリーズも3作品目で、今回はこう来たのか!って感じでした。

生まれつき心の声が聞こえるカンナは、同じく声の聞こえる母と二人で暮らしていましたが、その母を亡くしてからは親戚をたらい回しにされて育ちます。
そして、新しい街で、古びたアパートを借りて一人暮らしをはじめるのですが、、、。

カンナは、幼い頃の母との約束で、声が聞こえるという自分の力を人のために役立てなくてはいけないと常…

5

「言ノ葉ノ使い」ディアプラス文庫フェア2014書き下ろしSSカード グッズ

カラーイラストのおまけ

今回、この本に付いたSSカードは、カバー絵でも、口絵でもない、カラーイラストでした。
こういったおまけカードで、3点目のカラーイラストって、結構珍しくないですか?
カバー絵がこれから分かり合おうとしつつある二人っていう雰囲気で、口絵の方は、駅のホームで泣いているカンナのシーン。
カードのショートストーリーは、本編後の二人が、一緒に電車に乗って家に帰る途中、額田を見ている女の人の声を聞いてしま…

0

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

ノスタルジックな夜の光と影、そして朝。

ファンタスマゴリアって何?と思った人も多いと思うが、私もその一人。
そのタイトルのちょっと不思議な響きが気になっていた作品は、
ファンタスマゴリア……「走馬灯」がキーにもなり、
全体の雰囲気を作ってもいる作品だった。

くるくると回るファンタスマゴリアのように、
8歳で出会った束井艶と永見の物語は、
現在と過去が入れ替わりながら回りながら進んでいく。

全体には明るくない物語なの…

7

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

童話、幸福の王子とは違う未来に向けての成長

『言ノ葉』シリーズ、第三巻です。
個人的には一番好きなタイプのカップルでした。
わたしは二巻の攻めが苦手でしたので。

********************
受けは、『心の声』が聞こえる20歳のカンナ。
同様に『心の声』が聞こえた母親を幼い頃亡くし、その後親戚の間を転々として育ちました。

攻めの額田は、カンナの引っ越してきたアパートの住人で26歳。
実像は無口、そして『心の…

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恋のつづき 恋のはなし2 小説

砂原糖子  高久尚子 

続編の難しさ

前作が、とても綺麗にまとまった話だけに、
続編にそれ以上のものを求めてしまうのは、難しいんだなぁという感想。
彼らに会えて、彼らのその後が見られて嬉しかった……
くらいの気持ちで読むのがよし。

あて馬が出て来て……という展開も、想定内。
多和田は線が細く見えて、実は芯が強くて揺らがないので
よほどの大きな事件でも起こさない限り
話としては盛り上がり様がないのかなぁ……と思う。

3

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

恋にめぐりあって

恋に憧れながらも、生まれて29年間、ゲイであることに罪悪感を感じ
一度も恋をしたことがなかった背筋の伸びたホテルマン・多和田。
彼があるきっかけで放送作家の新山に出会い、恋に落ちて幸せを掴むまで。

ストーリーに目新しさはないが、丁寧な心理描写、素敵な挿絵、
気持ちよく物語に入り込んで読む事ができる。
恋に慣れない多和田が、おずおずと恋に踏み出していくさまは
切なく愛おしい。

6

高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

罪を憎んで人を憎まず

高潔であろうとするあまり人から疎まれて利用されまくった男の恋物語。読んでいる間は受に同情して泣きっぱなしだったのですが、感想を書こうとしたら受の不幸っぷりが笑えてくる不思議な作品です。萌えたかと聞かれると微妙ですが、心を揺さ振られました。

攻は感受性が強い青年(転職前の臨時アルバイト)。
受はコミュニケーション能力の低い税理士。

攻は幼い頃親しくしていた老人の命を奪った相手(受)に復…

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