砂原糖子さんのレビュー一覧

言ノ葉便り 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

奇跡のような当たり前の幸せ

内容は短編いくつかと、表題作の構成です。
今回は、前作のじめじめさやうじうじさ成分が少なく感じました。
(むしろ、糖度高めかと思います)

話の内容は、身内バレという物凄くありがちな展開なのですが、その困難を乗り越えて、特別な何かがあるわけじゃないけれど、とっても幸せそうな二人が久しぶりに見れて、読んでよかった、買ってよかったと思いました。

また、挿絵が多く、前作よりも三池先生のイラ…

13

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

いろんな意味で衝撃。

初っ端から、なんとぶっ飛んだ設定なんだと衝撃が。
アラブの王子さまはなぜか真っ白美肌の金髪蒼眼。
綾高大地はそんな王子に気に入られ拉致され、アラブ小国まで運ばれ、性奴隷となれと命じられ…犯されるっ?!と思いきやなんと犯されたかったのは王子なのでありました。

攻め視点から始まり、時折受けであるリインの視点が入ります。

真面目で正義感が強く一本気のアヤは王子だろうがなんだろうが間違って…

4

天の邪鬼の純情 小説

砂原糖子  一城れもん 

天の邪鬼ぶりを受け入れられるかがポイント

「天の邪鬼の純情」「天の邪鬼の憂鬱」の二本立てです。
両思いになるまでが「純情」、天の邪鬼を直すまでが「憂鬱」になります。

普段仏頂面の津山(受け)が好きな人にほど、心と反対に悪態をついてしまうのは分かるのですが・・・エレベーターから降りてきた時の野獣のような様はちょっと行き過ぎでは。正直引きました。口が悪いだけ、焦ってパニックになる、というのとちょっと違うので、それを受け入れられるかがこ…

2

「恋愛できない仕事なんです」封入おまけペーパー グッズ

頑張れ塚原!

本編より半年後のお話。
二人とも非番でデートですか?とにやにや。
ところが雲行きはあやしく…とことん恋愛偏差値の低い男ですね本名さん。
パンダ見に行ってあげなよ。二人でおいしいもの食べなよ。
塚原、玉砕。笑

それでも塚原を転がす知恵は身につけたようです。
ズルいぞー本名。そこで名前呼びは。

塚原くん、頑張って恋愛偏差値上げてあげなさい。
…上げたら上げたでどんどん塚原が振り…

1

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

それでもするんです、恋愛。

これはかなり自分のツボをついた作品でした。
強気で美人、腕っ節も貧弱じゃないよ!な本名とガサツで少し生意気、でも一途で男前な塚原。

薬物取引がるとの情報を得て張り込み捜査をする二人。
いよいよ突入となり本名と塚原も建物へ。
そこで男をひとり取り逃がしてしまう。

本名さんの見事な背負い投げが決まるも、その無茶さに塚原は本名を咎めるんですが本名は気にもせず。
けれど係長が窘めると素…

6

湯の町茜谷便り 小説

砂原糖子  花小蒔朔衣 

意外性が萌えを生む!!!

「灰とラブストーリー」にはまって以来、砂原先生の作品にもはまって買い集めています。
私にとっての砂原先生作品の魅力の一つが、「意外性」なのですが、この作品もそんな意外性が大きな萌えを生んだ作品だと思います。

訳あって女性のふりをして温泉旅館の女将に扮してる男性と、そこを訪ねるライラーさんとのお話なのですが、攻め様がまさかの女将さんの方なんです。
ちなみに表紙の絵からしても格好良い女将さん…

5

高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

情景が浮かぶ

真岸(攻め)が復讐をするために、志田(受け)に近づくのですが、志田のあまりの不憫さに驚き、復讐する甲斐がないと嘆きます。そして、自分を好きにならせてから捨てることで、復讐しようとするのですが…と、ここまで書いたところで、復讐する理由が人の死じゃなかったなら、コミカルテイストにもできた作品じゃないかと思いました。男が男を好きにならせようとしている時点で、既にちょっと面白い。

でも、読んでいる最…

1

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

ときどき眠り姫と不眠王子

おとぎ話ではありません(^^)
おとぎ話風にレビューしてみました。

幼い頃に心に傷を負って不眠症になった王子様は、同じく幼い頃に心に傷を負い睡眠障害(ナルコレプシー)のお姫様に出会います
王子様は、お姫様に惹かれますが、自分の心を隠してお姫様に尽くします。
しかし、あるときお姫様がつらい事件に巻き込まれ…
そして、自分の気持ちをお姫様に気づかれた王子様は…
お姫様に押し倒されるので…

1

ロマンスの演じかた 小説

砂原糖子  麻々原絵里依 

田舎芝居のハリボテ感

砂原さんは、安定したクオリティの作家さんだと思っている。
加えて、絵師の麻々原さんの表紙も素敵だったので、購入。
そして、幼馴染みものは好物……

これだけ揃っていながら、残念ながら結果はNo Good。
何が問題なのだろう?と考えてみたのだけれど、
大筋のストーリーというよりは、細かいところが作り物めいて
やりすぎなところが不味いんだと思う。

幼稚園からの腐れ縁の、高校生二人…

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ロマンスの演じかた 小説

砂原糖子  麻々原絵里依 

過ぎたるは、

親の転勤でアパートに一人暮らししている高校生の敷の隣室に、幼なじみで同じクラスの有佐が引っ越してきてからというもの、敷の日常は心の安まるヒマもなく、、、

振り回されつつもどうしても縁の切れない10年来の幼なじみ。
意地っ張りの天の邪鬼キャラも、ここまでかわいげないと過ぎたるは何とやらで、いくらビジュアルが綺麗って言われても萌どころが見つかんない。
知り合って、たかだか10年。
それでも…

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